
参考図書は原田未来の『越境人材』
◎最近ビジネスの世界でも『越境』という言葉が使用されるようになっています。
著者の原田が唱える『越境』とは「今いる場所の外に出る」、
「そこで新しい価値観に触れる」「そこで得たものを持ち帰る」という一連のプロセス。
『越境』の本質が戻ってくることにあり、転職とは異なります。
◎長濱さんが越境感について問われると
館長・山口周と話している時間はとても越境だと答えました。
普段お芝居の現場で同世代の人と話している時は
まさにお芝居について話すことが多いそうですが
この番組の収録では幅広いビジネス書から生き方などについて話していると
越境している感覚があるとのこと。
◎本籍を持っている人にしか越境は出来ません。
当たり前にある自分の所属する会社やコミュニティの外に出ると、
その当たり前とは違う考え方や価値観に触れることが出来ます。
それらを持ち帰ることで、様々な物事を打開するきっかけになり得ることがあります。
◎長濱さんが先月五島列島に帰った際、よく会っていた同級生のご家族が
離島留学の子供を受け入れようと話を進めていたそうです。
五島列島の学校では東京などから来る離島留学生が1クラスに2~3人と多く在籍するようで
この体験もまさに『越境』と呼ぶことが出来ます。
◎新学期から塾に行き始めて、異なる生活リズムや考え方に触れたり
地方や海外に旅行に行くことで、改めて地元や日本の魅力に気付いたりなど
他にも様々な『越境』の例があります。
◎ビジネスにおける『越境』の例として、
P&GとGoogleが交換留学のような事を行ったことがあります。
P&Gのおむつ商品をプロモーションする際は
今までテレビ広告に有名タレントを出演させるのが主流と考えていました。
しかしデジタルネイティブなGoogleは、世界中の子育てを発信する人気ブロガー100人ほどに
商品を無償提供して感想を書いて発信してもらう事を提案しました。
今までのP&Gには無かったマーケティングの発想でしたが、これが効果を出しました。
マスメディアやデジタル広告も一見同じものに見えるかもしれませんが
『越境』した考えを持つことで全く別物だったと気付くことが出来ました。
◎海外旅行で経験した、タクシーやホテルでのトラブルは一見悲しいですが、
日本に帰った後、広い心で生活することが出来たり
当たり前の概念が変わったり、改めて感謝に気付いたりという側面もあります。
◎キーワード『越境』についてもっと知りたい方は
原田未来の『越境人材』を読んでみてください。
■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」
「SHIBUYA AWARDS 2023」特別賞をはじめ、
「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022」展示作家審査員賞など多数受賞されている
福島県在住のアーティスト、ミホ・サトーさんに
毛利衛『果てしない宇宙のなかで思う未来のこと』をご紹介いただきました。
■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」
Little Featが1971年にリリースした、
デビュー・アルバム『Little Feat』(Deluxe Edition)からご紹介。
1970年代から人気を誇り、
現在では米国産ルーツ・ロック・バンドの先駆的バンドのひとつとして、
The ByrdsやThe Band並んで、今もリスペクトされ続けている、Little Feat。
Frank Zappa & The Mothersのメンバーだった、
Lowell George(ヴォーカル&ギター)を中心に、
Bill Payne(キーボード)、Richard Hayward(ドラムス)、
Roy Estrada(ベース)による4人組バンドとしてLAで結成。
彼らのファースト・アルバムとなるこの『Little Feat』は、
当時は数ある新人バンドの1枚としてセールスは芳しくなかったのですが、
その後は地道なロードライブツアーを重ねつつ、次作アルバム『Sailin' Shoes』以降
その人気は本国のみならず、英国やヨーロッパなどでも高くなり
とくに日本では桑田佳祐が大きく影響を受け、
サザン・オールスターズのファーストアルバム『熱い胸騒ぎ』には
「いとしのフィート」というオマージュ曲も収録、
さらに矢野顕子の1976年のアルバム『JAPANESE GIRL』では、
Little Featのメンバーが演奏に参加しています。
最近リリースされた、この『Little Feat』Deluxe Editionは、
オリジナルアルバムの収録曲のオリジナル・マスター・テープからの
最新リマスターに加え、アルバム収録曲のデモ音源やアウトテイク
未発表曲などレア・トラックが追加されたCD2枚組となっています。
そこには「Willin'」のオリジナル・ヴァージョンや
オルタネイト・ヴァージョンも収録されています。
Lowell George亡き後、一度バンドは活動休止しますが1987年に残ったメンバーで再始動、2026年現在も唯一のオリジナル・メンバーであるBill Payneを中心に活動を続けています。
『Little Feat』(Deluxe Edition)から、
当時未発表だったヴァージョンで
『Truck Stop Girl (Alternate Ver.) / Little Feat』を試聴しました。
□今週の図書
原田未来の『越境人材』
毛利衛『果てしない宇宙のなかで思う 未来のこと
□オンエア曲
Move On Up / Curtis Mayfield
Lean On Me / Bill Withers
What The World Needs Now Is Love / Jackie DeShannon
Diggin’ On You / TLC
ハイライト / スーパー登山部