2025.06.21 ONAIR

今回のテーマは「休み方改革」

参考図書は越川慎司さんの
『世界の一流は「休日」に何をしているのか』です。

「働き方改革」が具体的に始まったのは、6年前の2019年4月。
そのおかげで、労働時間は減り、休暇も取りやすくなりました。
しかし、一般社団法人日本リカバリー協会が
2023年に発表した調査結果によると、
・「元気」と回答した人は21.5%
・「疲れている」と回答した人は78.5%
日本人の約8割が「疲れ」を感じていることがわかりました。

著者曰く、「疲れているのは“休み方”に原因がある」とのこと。
2014年の厚生労働白書によると、
日本人の「休日の過ごし方」トップ3は男女ともに、
1 何となくスマホを見て過ごす。
2 動画やテレビを見て過ごす。
3 何もせずにゴロ寝で過ごす。

ここで、「休日の過ごし方」ということは、
ただ単に「休む」ということではないのではという
考えが浮かびました。

著者はマイクロソフトのアメリカ本社に勤めていました。
その経験から、世界の一線で活躍する欧米のビジネスパーソンは、
休日の過ごし方が日本人とはかなり違うと気付いたそうです。

欧米の一流のビジネスパーソンは
休日どんな過ごし方をしているのでしょうか?

例えば、趣味や好きなことをする。
⇒没頭できる趣味に時間を当てることで、
ストレス解消とクリエイティビティの向上を図っていると考えられます。

ほかには、家族や友人と過ごす。
⇒大切な人とのコミニュケーションは、心の疲れを癒やす効果があり、
仕事とは関係のない人と交流を持つことで、
新たな発想や着眼点が得られると考えられます。

こうしたことで、体だけではなく、
心の疲れも癒やすこができるかもしれません。

こう言われた時に、よく出てくるのは、
「趣味がない」「だから休みの日にダラダラと過ごしてしまう」という声。

「趣味がない」という悩みに対して、
どんなアドバイスをするのが良いでしょうか?

著者は「自分には趣味がないと感じるているなら、
新たなチャレンジをすることが大切。
さまざまな行動実験を繰り返すことによって、
自分が納得できる趣味を引き寄せることができる。」
と述べています。

キーワード『休み方改革』についてもっと知りたい方は、
『世界の一流は「休日」に何をしているのか』をぜひ読んでみてください。


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」

神奈川県湘南地域在住のシンガーソングライター
井上園子さんに、伊丹十三 著『自分たちよ』
をご紹介いただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

ピンク・フロイドが、1971年に行った有名なライブ・パフォーマンスを
収録した『Pink Floyd Live at Pompei』を紹介。

1971年イタリアのポンペイ遺跡で
ライブ収録された伝説のコンサート・パフォーマンス。
当時から映像でも公開されていて、動く(演奏する)ピンク・フロイドが
じっくりと観られる貴重なものとして
ファンにはお馴染みのものでした。

今回映像版も4Kデジタルリマスターで劇場公開されました。
先月リリースされた、このアルバムは、今や売れっ子のミキサー、
スティーヴン・ウィルソンが新たに手がけた
最新リミックス/リマスターで ニューアートワークでリリース。

とくに日本ではジャパン・エディションとして、
その映像版も含めたCD2枚+Blu-ray の計3枚組セット、
7インチ紙ジャケ仕様でリリース されていて、
全国のピンク・フロイド・マニアにも大喜びの内容になっています!

□今週の図書
越川慎司『世界の一流は「休日」に何をしているのか』
伊丹十三『自分たちよ』
西内ミナミ 作/堀内誠一 絵『ぐるんぱのようちえん』
瀬田貞二 作/林明子 絵『きょうはなんのひ?』
junaida 作『街どろぼう』
junaida 作『の』

□オンエア曲
Xanadu / Olivia Newton John
This Feeling's Killing Me/ Jones Girls
Scarborough Fair / Simon & Garfunkel
Get Happy / Blossoms
興味がねぇ / gnkosaiBAND with 井上園子
ONE OF THESE DAYS / PINK FLOYD
Burning blue / Mariah the scientist


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『BIBLIOTHECA』の本が出版が決定!2025年秋発売予定です。

これまで番組で取り上げた160以上のキーワードと参考図書の中から、
選りすぐりのものをまとめました。
皆さんのよりよい生き方の参考となる考え方などが手軽に得られる一冊。

ブックガイドとしてもお使い頂けるほか、
山口周&長濱ねるのオリジナル対談も収録されます。


この本に収録するコラムをリスナーの皆さんに募集!
テーマは、 「私の人生に影響を与えた1冊」
「私の読書マイルール」「読書にまつわるエピソード」
この3つの中からどれか1つ選んで、
400字程度のコラムを番組HPのメッセージフォームよりご応募ください