
今回のテーマは「リ・シンク」
参考図書は、アダム・グラントの『THINK AGAIN』です。
『リ・シンク』=考え直す力
変化の激しい現代では「正しいとされるもの」がどんどん変わっていきます。
過去の見解に固執していると取り残されてしまいます。
『リ・シンク』=既存の考え方 を見つめ直す力が大切だと述べられています。
「考える」よりも「考え直す」ことの方が難しいと思われます。
人間には、面倒を避けるため今いる場所や思考に留まりたいという性質があり、
「確証バイアス」=自分が予期するものばかり見てしまうという傾向も、
これまでの考え方に囚われてしまう原因と考えられています。
自分の考え方を見つめ直すために必要な思考モードは「科学者のように考える」
ことだと書かれています。
科学者は、思いついた自分の考えはあくまで仮説であり、
仮説は正しいことを確認するため、検証したり、既存のデータと 照合したりします。
試行錯誤の結果、正しいと思われたことを自分の知見としますが、
それさえも「本当は間違っているのでは?」という疑いを 忘れません。
ちなみに試行錯誤の中で、当初の自分の考えが間違っていることを見つけた時は、
喜ぶべきであり、自分の過ちを見つける=新しい答えを見つけたことに
つながっているのです。
「自分の能力を過信しない」ことも大事だと言われています。
過信すると、新しく学ばなくな理、能力が低いまま、自分の考えに固執してしまいます。
自信過剰を防ぐ方法‥
それは「自分が詳しいと思っているテーマを他人に話してみる」 ということ。
もしも相手が理解できるようにわかりやすく説明することができなかったら、
自分の能力(知識)はまだまだだと考えることもできます。
対話も、自分の考え方を見つめ直すための役に立っていて、
今、自分が考えていることを他人に話すことで理解が深まり、
相手の反応から新たな発見もあります。
自分と考えや価値観が合わない人との対話も大事です。
否定されることで、自分の考え方の偏りや盲点に気づくことができるかもしれません。
キーワード「リ・シンク』について、もっと知りたい方は、
アダム・グラントさんの『THINK AGAIN』をぜひ読んでみてください。
■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」
Lucky Kilimanjaro の熊木幸丸さんに、
若松 英輔 著『悲しみの秘義』 をご紹介いただきました。
■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」
坂本龍一が2023年3月に他界してから、まもなく2年になります。
そして彼が遺した最後のピアノ・ソロ・コンサートを記録したアルバム
『Opus』がアナログ・レコード化!
このピアノ・ソロ・コンサートは、YMO の時期の作品から最後のスタジオ作品
『12』まで、 坂本教授自身が選曲した20曲を収録。
「Merry Christmas Mr.Lawrence」をはじめ 世界中で愛されている曲から、
隠れた名曲まで、素晴らしい旋律が堪能できます...
同時に、このコンサートを収録した映像作品もリリース。
さらにレアなオフショット写真が満載の豪華
ブックレットや坂本さん本人が使用した譜面(完全複製)、
匂い香を梱包した1000点のみの初回生産限定ボックスセットもあり。
熱心な坂本龍一ファンの琴線に触れるアイテムとなってます!
□今週の図書
アダム・グラント『THINK AGAIN』
若松 英輔『悲しみの秘義』
さくらももこ『もものかんづめ』
高峰秀子『高峰秀子ベスト・エッセイ』
□オンエア曲
Soak up the sun / Sheryl Crow
Keep on walking / Jon Allen
Dreams / Fleetwood Mac
Nice to meet you / Myles Smith
楽しい美味しいとりすぎてもいい / Lucky Kilimanjaro
Aubade 2020/ 坂本龍一
Worlds Collide / JAKE