2024.12.14 ONAIR

今回のテーマは「リユース」

参考図書は佐藤秀平さんの『リユースビジネスの教科書』です。
『リユース』とは、ものを捨てずにそのまま再利用すること。
いわゆる「中古品」です。

リユース市場は大きく伸びています。
「リユース経済新聞」のデータによるとリユース市場は、
2009年→1兆1274億円
2022年→2兆9000億円というように、
2倍以上の成長がみれらます。

メルカリの「2023年版日本の家庭に眠る“かくれ資産”」調査によると、
“かくれ資産”とは1年以上使用せずに、理由なく家庭内に保管してある不要品。
日本に眠る“かくれ資産”は一人当たり53.2万円、総額66兆6772億円とのこと!

リユース市場が伸びている背景には、消費者の意識の変化もあります。
どんどん買って、要らなくなったらどんどん捨てようと考える人は、
もういないと述べられています。

リユース市場の拡大を受けて、大企業も次々と参入してきています。
例えば、ユニクロは着なくなったユニクロ製品を回収していて、
クリーニングする、染め直すをして古着として再販売しています。

好調なリユースビジネスだが、課題もあると言われています。
それは「循環インフラ」の不足。
買い取りや下取りで値段がつけられなかったり、再販が難しいため、
リユースではなく資源リサイクル対象に分類されてしまう商品もたくさんあります。
その流通や循環に多額のコストが発生してしまうのです。

以前は日本では売れない安価な商品(家具、雑貨、おもちゃなど)を、
東南アジアなどで販売する方法もありました。
しかし、東南アジア各国も豊かになってきたので、
以前のように安い商品が 売れなくなってきているようです。
この方法は、そろそろ無理が出てきているかもしれません。

リユースのもので生活を彩るというような、
成熟したリユース文化がある中で、
リテラシーを上げていくことが大事になってくると考えられます。

キーワード『リユース』についてもっと知りたい方は、
佐藤秀一さんの『リユースビジネスの教科書』をぜひ読んでみてください。


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」

音楽プロデューサー、DJ として活躍されている、
小西康陽さんに、寺田寅彦 著『柿の種』 をご紹介いただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

CSN&Yを紹介しますの、10月にリリースされた彼らの貴重な
未発表ライブ音源によるアルバム 『ライヴ・アット・フィルモア・イースト 1969』
からお届けしました。

今回新たに発掘&リリースされた、このライヴ音源はCSNにYが参加した
ごく初期の歴史的音源で、ニール・ヤングとステーヴン・スティルスが
自らマルチトラックから丹念にレストアとリミックスを施したということで、
当時のロックの殿堂フィルモア・イーストでの貴重なライヴ・パフォーマンスが
55年の時を超えて蘇ります。

今回お届けした「ロング・タイム・ゴーン」は、
昨年亡くなったデヴィッド・クロスビーが書いた楽曲で、
CSNのデビューアルバムに収録されていたナンバー。
このライブではニール・ヤングがギターと歌でフィーチャーされていて、
一聴してニールのギターとわかるギターソロが楽しめます!


□今週の図書
佐藤秀平『リユースビジネスの教科書』
寺田寅彦『柿の種』

□オンエア曲
Twilight / Electric Light Orchestra
Kids / Young Gun Silver Fox
Show Me The Way / Peter Frampton
Taste / Sabrina Carpenter
あなたのことがわからない/ 小西康陽
Long Time Gone / CSN&Y
Me,Myself&you / Perrie