2024.11.30 ONAIR

今回のテーマは「イシュー」

参考図書は安宅和人さんの『イシューからはじめよ』です。

「イシュー」という英語にはいろいろな意味がありますが、
ここでは“解決すべき「課題」や「問題」”。
私たちは、問題はまず「解く」ものと考えがち。
しかし、やみくもに努力したところで、成果は上がりません。

まずすべきは、高い成果を出すために解決すべき課題・問題
=「イシュー」は 何かを見極めること。
高い成果を出す人や生産性の高い人は、
そもそもの問題設定がうまいと、本では述べられています。

良いイシューを見極めるのにはどうすればいいのでしょうか?
参考図書では、良いイシューの3つの条件を挙げています。

1つ目は、本質的な選択肢であること。
⇒その先の方向性に大きな影響を与えたり、行動の変化を生み出すもの。

例えば、ある商品Aが売れないという理由を検討している場合、
「Aに商品力がないのか」
「Aに商品力はあるが、販売方法が良くないのか」というのが本質的な選択肢。
どちらかが証明された場合、
その後の戦略見直しのポイントが大きく変わってきます。

2つ目は、深い仮説があること。
⇒一般的に信じられていることを並べて、その中で否定できる、
あるいは異なる視点で説明できるものがないかと考えること。

常識を疑うことで、深い仮説を得ることができると考えられます。
深い仮説を立証できれば、大きな成果を得ることができます。

3つ目は、答えを出せること。
⇒現在の自分の技術や状況で答えを出すことができる、ということ。

重要であっても答えを出せない問題があるということを認識しておくことが大切です。
答えないのない問題に取り組むことで、ダメージを受けてしまします。

頭の中だけで、良いイシューを見つけることはできません。
良いイシューを見つけるための材料・手がかりが必要になってきます。
良いイシューの探しかたについて、考えていきました。

キーワード『イシュー』についてもっと知りたい方は、
安宅和人さんの『イシューからはじめよ』をぜひ読んでみてください。


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」

ハンバートハンバートのお二人がご登場。
佐藤良成さんに、
藤本和子 著『ブルースだって、ただの歌』をご紹介いただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

クイーンの1973年にリリースされた彼らのファースト・アルバム『クイーン』が、
発表から半世紀を経て、新たに『クイーン I』
デラックス・エディション/コレクターズ・エディションとして、
先月全世界同時リリースされました。

そこから当時未発表だった曲をお送りしました。

タイトルを新たに『クイーン I』と題して、
2024年ミックス、未発表曲、デモ、 レアなライブ音源など満載で構成されています。
ちなみにクイーンの楽曲が正式にリミックスされるのは
今回が初めてだということです。 まさに待望のリリース...!


□今週の図書
安宅和人『イシューからはじめよ』
藤本和子『ブルースだって、ただの歌』

□オンエア曲
Higher love / Steve Winwood
It’ll all come around / Patsy Gallant
Kiss on my list / Daryl Hall& John Oates
For cryin’ out loud / Finneas
トンネル / ハンバートハンバート
Mad The Swine / Queen
Just stand up! / Artists stand up to cancer