2024.08.24 ONAIR

今回のテーマは「多重知能」


参考図書は、ハワード・ガードナーの
『MI:個性を活かす多重知能の理論』です。

「多重知能」とは、ハワード・ガードナーが唱えた人間の知能に関する新しい理論。
従来の学校教育では、論理的な数学と言語(おもに読み書き)で学生の発達を
見てきました。
従来のIQ知能テストも、論理数学、言語、空間知能のみをカバーしてきましたが、
これだけでは、人間の知能の一部しか評価されていないと言われています。

そこで、ガードナーは人間の知能には8つのカテゴリーがあるとしました。
それが『多重知能』理論。

「言語的知能」と「論理的数学的知能」の
2つは、従来の学校教育で尊重されてきたものです。

ガードナーの提唱した「知能」は、そのほかにあります。

「身体運動的知能 」は、
問題を解決する・何かを作り出すために体を使う能力。
スポーツ選手やダンサーなどに代表される知能ですが、
工芸家や機械工、外科医など技術方面の専門職にも重要と考えられています。

ほかにも…
「空間的知能」は、空間およびその中に含まれるモノを的確に認識する、
その認識を自由に転換させられる能力。
広い空間であれば、パイロットや航海士が用いる能力で、
限定された空間であれば、建築家やグラフィックデザイナーが用いる能力と
考えられています。

このような知能は、芸術分野で活かされますが、
なかなか学校では評価してくれないものです。

多面的に子供達の能力を見てあげないと、
大事なところを見逃し個性を育てられないと思われます。

『多重知能』理論の中核にあるのは、「人間は必ず複数の知能を持っている」が、
「それは人によってある知能が強かったり、弱かったりする」という考えです。
教育の現場では、各方面の知性を発達させると同時に、
それぞれが異なる”強い知能“を持っていることを知っておかないといけません。
そして、短所を罰するのではなく、長所から学ぶようにすべきであります。

それは教育現場だけではなく、家庭での子育てでも同じだと考えられます。


キーワード『多重知能』についてもっと知りたい方は、
参考図書、ハワード・ガードナーの『M I:個性を活かす多重知能の理論』を
ぜひ読んでみてください。


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」

ミュージシャンでアーティストの
かせきさいだぁさんに
H・G・ウェルズ著『宇宙戦争』をご紹介いただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

ザ・ポリスが1983年に発表した5作目のアルバム
『シンクロニシティー』から、 シングルで全米ナンバーワンヒットした名曲
「エヴリ・ブレス・ユー・テイク(見つめていたい)」の
レアなバージョンをお届け。

通算5作目にしてラスト・アルバムとなった『シンクロニシティー』は、
まさに彼らの集大成的作品で、その40周年記念盤として、
6CD/2CD 2種類のフォーマットでリリースされました。
最新リマスターのオリジナル盤に加え、オルタネイト・ミックスや
未発表バージョン、 スティングによるデモ、
当時のライブ・テイクなどなど充実の内容となっています!

お送りしたのは、「エヴリ・ブレス・ユー・テイク」の
アーリー・ヴァージョンでタイトルと歌詞が異なっていて、
大サビの歌詞とメロディーはまだ完成していなくて
その部分はインスト状態になってます。


□今週の図書
ハワード・ガードナー『MI:個性を活かす多重知能の理論』
ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>
H・G・ウェルズ『宇宙戦争』

□オンエア曲
Dreamlover / Mariah Carey
Sea gets hotter / Durant Jones & The Indications
Listen to what the man said / Paul McCartney
The Walk / Mayer Hawthorne
じゃっ、夏なんで / かせきさいだぁ
Every Bomb You Make / The Police
Pink pony club / Chapell Roan