2024.08.10 ONAIR

今回のテーマは「ワーケーション」

参考図書は、一般社団法人・見つめる旅の
『どこでもオフィスの時代』です。

『ワーケーション』とは、「WORK」と「VACATION」を掛け合わせた造語。
「自宅やオフィスから離れた自然の中でリフレッシュしながら働く」
「旅をしながら仕事する」と理解している方も多いと思いますが...。

参考図書によれば、そのイメージは『ワーケーション』の50%。
『ワーケーション』の本質は、実は残りの50%にある。
『ワーケーション』の本質とは・・・「自分で決めること」なのです。

『ワーケーション』を体験しようとすると、
どこへ行くか?、何日やるか?、誰と行くか?
仕事する以外の時間をどうやって過ごすか?
など・・・自分で決めないといけないことがたくさんあります。

実は普段の自分の行動を振り返ってみると、自分で決めたのではなく、
他人に決められてしていることも多いかもしれません。
純粋に「したいからする」というよりも、「しなくてはいけないからする」
「するべきだからする」 という動機がとっている行動も多いと思われます。

しかし、「自分で決める」ことで、
自分の行動の主導権を取り戻すことができて、
『ワーケーション』には、そのきっかけが豊富に詰まっているのです。

仕事をしている自分、休みの日の自分、誰かといる自分、
いろんな自分がいて、それを自由に決められるということかもしれません。

『ワーケーション』によって、
慣れ親しんだ「場所」と「時間」のフォーマットから、
自由になることができます。

『ワーケーション』では「時間」のフォーマットから自由になることも大切と
考えられています。

普段、オフィスに出社している時と同じタイムスケジュールで過ごしても、
『ワーケーション』の意味はありません。

自分が行きたいと思った「場所」の魅力を堪能するためには、
どんな時間の使い方をすればいいのか?
まずその「場所」で一番やりたいことをするための時間を確保し、
それを軸に据えて、『ワーケーション』中の「時間」を設計していくということが
大切になってきます。

「場所」と「時間」を選ぶことで、入ってくる刺激が最大化されます。
アンテナの感度が良くなると知りたいという気持ち(関心)が高まり、
それによって調べたくなります。
そしてもっとよく知るためには、別の場所へ行きたくなる…。
刺激の連鎖反応によって、自分の中に取り込める「刺激」の質も量も
高まっていきます。

自分の中に多様性を作り、今までになかった環境に身を置いてみると、
多様な視点を見つける機会ができるかもしれません。

『ワーケーション』についてもっと知りたい方は、
参考図書、『どこでもオフィスの時代』をぜひ読んでみてください。


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」

映像作家の新保拓人さんに、
フェルディナント・フォン・シーラッハ著『罪悪』 をご紹介いただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

今回は大貫妙子&坂本龍一。
2010年11月に発表された、アルバム『UTAU』から「a life」をお送りしました。

今、世界中で彼女の作品が聴かれているという大貫妙子。
かつては山下達郎らとのバンド、シュガーベイブ解散したのち、
ソロ活動をスタート。

70年代から80年代には 「都会」、「新しいシャツ」、
「色彩都市」、「ベジタブル」など、坂本龍一のアレンジで秀逸な作品を
発表していました。

そして2010年、大貫妙子は、サカモト教授とふたたび一緒にレコーディング。
しかも大貫さんの歌声と坂本さんのピアノのみという、
超シンプルでミニマムなスタイルです。

取り上げられた楽曲も大貫妙子さんのオリジナル曲から、
映画音楽、童謡まで、多彩な選曲...

今回のアルバム『UTAU』は、
初アナログレコード&ブルーレイ化での待望のリリース!


□今週の図書
一般社団法人見つめる旅『どこでもオフィスの時代』
坂本龍一『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』
フェルディナント・フォン・シーラッハ『罪悪』
アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』
チャールズ・ディケンズ 『クリスマス・キャロル』
C.S.ルイス『ナルニア国物語』

□オンエア曲
Summer girl / Haim
Starting line (feat.Emily C Browning) /Cory Wong
Stand by / Sophie Zelmani
Turn it up / PINKPANTHERESS
BON / Number_i
a life / 大貫妙子 & 坂本龍一
Stick Season / Noah Kahan