2024.03.23 ONAIR

今回のテーマは「アクティブリスニング」

参考図書は、東山紘久さんの『プロカウンセラーの聞く技術』です。

『アクティブリスニング』というのは、相手の言っていることを理解するために、
耳を傾けること。積極的傾聴のこと。
『アクティブリスニング』は、対人関係を構築し、より良い人間関係を作るための、
優れた手段のひとつで、
新しい人間関係が生まれるこの時期、ぜひとも覚えてほしいキーワードです。

長濱さんはこの番組の中で『アクティブリスニング』が鍛えられているけれども、
普段だとうまく傾聴できているのかは難しいところだと感じているそうです…。

参考図書によれば、『アクティブリスニング』の最大のポイントは、
「自分から話をせず、相手の話を素直に聞く。」

「それだけ?」と思うかもしれないですが、実際にやってみるとなかなか難しいです。
なぜなら人間は聞くよりも話すことの方が好きだからと言われています。

そのため、『アクティブリスニング』をするためには、心がけておきたいスキルがあります。
それは「あいづち」です。
あいづちは「話を聞いているよ」と伝える最良の方法。

山口館長と長濱司書の会話でもお互いあいづちを打っています。

あいづちはバリエーションをたくさん持っていた方がいいと考えられています。
ただし、あいづちの中にも、時によって、相手に反感を持たれるものもあるのです。
それが「わかる」「わかるわかる」 など…
「わかる」というのは、実は自己満足的なあいづちで、
話し手に「そんなに簡単にわかるものか」という気持ちを生じさせてしまいます。
そのため、プロのカウンセラーは使わないあいづちだそうです。

そのほかも様々なあいづちについて考えていきました。


また、相手からの質問にも注意です。
質問には2種類あり、1つは客観的な情報=正解がある質問です。
例えば、「六本木から新宿まではどうやって行けばいい?」という質問。
これならば具体的なルート(正解)を教えることができます。

もう1つは正解がない/正解が無数にある質問。
例えば、「どうして会社の人とうまくいかないんだろ?」とか、
「私、今の仕事を続けていていいのかな?」など。
こういう質問をされると、助言したくなりますが、
答えられない質問には無理して答えず、「そうだね」「難しいね」と 共感に留めた方が、
逆に相手が心を開いてくれるかもしれません。

言葉で説明すると簡単に思えるが、実際にやってみると難しいのが、
『アクティブリスニング』なのです。


『アクティブリスニング』についてもっと知りたい方は、
参考図書、東山紘久さんの『プロカウンセラーの聞く技術』をぜひ読んでみて下さい。


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」

ロックバンド えんぷてい の奥中康一郎さんに
ジェイムズ P.ホーガンの『星を継ぐもの』をご紹介?ただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

今回はRCサクセションです。
2005年5月に亡くなってからも、いまだに大きな影響力と人気を誇る、忌野清志郎。
彼が率いたバンド、RCサクセション時代とソロ時代の、 珠玉のロックンロールを
それぞれ収録した2枚の CD がリリースされました。

今回お送りした「トランジスタ・ラジオ」は1980年10月にリリースのシングルで、
アルバム『PLEASE』にも収録されていますが...
新たにリリースされた
『RCサクセションROCK'N'ROLL〜Beat,GrooveandAlternate』 からの、
レアなロングサイズ・ヴァージョンになっています。


□今週の図書
東山紘久『プロカウンセラーの聞く技術』
ジェイムズ P.ホーガン『星を継ぐもの』

□オンエア曲
Don’t give up on me / Jamie Cullum
I know you know / Esperanza Spalding
Sun paints the sea / The light the heat
Paradise / Norah Jones
トランジスタ・ラジオ (ロングサイズ) / RC サクセション
Gravity / Embrace