
今回のテーマは「トランジション」
参考図書はウィリアム・ブリッジズの
『トランジション 人生の転機を活かすために』です。
『トランジション』というのは、日本語で「過渡期」という意味の言葉。
春は進学や就職など、人生の節目を迎える方が多い時期ですよね。
他にも、転職、結婚...など、人の生涯にはたくさんの節目があり、
その節目ごとに、トランジションがあります。
ブリジッズ氏は、「トランジション」を、進学や就職といった「外的な出来事」ではなく、
「内面の再方向性や自分自身を再構築すること」と定義しているのです。
状況が変わるのが「変化」、その変化によって「心理的に変わる」のが、
「トランジション」と言われています。
進学・就職といった人生の転機を迎えた時、
人は「どうすれば新生活をうまく送ることができるか?」と考えがちです。
しかし、大事なのは、いかにこれまでをうまく終わらせるかです。
始まりの前に、まず「終わり」があって、「終わり」は過去の習慣や考え方を取り除く
プロセスになります。
これがトランジションの最初のステップです。
終わったことを受け入れる、ということが大事になってきます。
ブリッジズ氏は、その「終わり」の過程で生まれる空虚感から逃れようと
もがくべきではないと説きます。
虚しさにどっぷり浸かり、自分が今このような状況に陥っている意味をちゃんと理解することが
必要となります。
では具体的にどのようなことが必要になるのか?考えていきました。
キーワード『トランジション』についてもっと知りたい方は、
参考図書ウィリアム・ブリッジズさんの『トランジション』を
ぜひ読んでみて下さい。
■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」
ロック・バンド 神はサイコロを振らないの、 ボーカル・柳田周作さんに、
太宰治 著『人間失格』をご紹介いただきました。
■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」
今回はTOTO の1984年のヒット・シングル、
「ストレンジャー・イン・タウン」の12インチ・ダンス・ミックスです。
彼らのレアなヴァージョンは少なく、
かつて未発表曲を集めたコンピレーションCDがリリースされたりしましたが、
今回取り上げるのは、彼らの全盛期1986年にリリースされた通算5作目のアルバム
『アイソレーション』 からのファースト・シングル曲のダンス・ミックス。
彼らにとっても初の試みで、当時クラブやディスコに向けて流行していた
12インチ・シングルにのみ収録されていた、アルバムやベストにも未収録、
現在サブスクなどでも聴けないのでかなりレアなバージョンです。
□今週の図書
ウィリアム・ブリッジズ『トランジション 人生の転機を活かすために』
太宰治『人間失格』
F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
□オンエア曲
Someone to call my lover / Janet Jackson
Who do you think you are / Lorren
Mrs.Robinson / Simon&Garfunkel
Run through fire / Pink Sweet$
May/ 神はサイコロを振らない
Staranger In Town / TOTO
Kisses / Slowdive