
今回のテーマは「セルフ・コンパッション」
参考図書はクリスティン・ネフの『セルフ・コンパッション』です。
「セルフ・コンパッション」とは、自分への慈しみという意味。
他人を思いやるように、自分自身に対して思いやりの気持ちを持って
接するということです。
「セルフ・コンパッション」の構成要素の1つに
「自分への優しさ」(Self-kindness)があります 。
私たちは、自分が苦しい状況のある時、
「こんなことで失敗するなんて」「みんなと比べて自分なんて」...など、
自分のことを責めてしまいがちです。
しかし、友達や知り合いが同じような苦しい状況にある時は、
責めるのではなく、「失敗なんて誰にでもあるよ」
「他人と比べる必要ないでしょ」...など励ましの言葉をかけることが多いですよね。
私たちは他人には優しく声をかけられるのに、なかなか自分には優しくできません。
「自分への優しさ」というのは、他人に優しくするように、
自分にも優しくしようという考え方なのです。
自分に優しくというと、自分を甘やかすことになるのでは? と思う人も多いですが…
「セルフ・コンパッション」でいう「自分への優しさ」は、
批判的な目で自分を観ることではなく、
ありのままの自分を客観的な視点で観るということになります。
失敗から目をそらして自分の都合のよい言葉だけに耳を傾けるのではなく、
自分の失敗をも受け入れる、ということが大事です。
「セルフ・コンパッション」についてもっと知りたいという方は、
参考図書、クリスティン・ネフの『セルフ・コンパッション』を
ぜひ読んでみて下さい。
■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる
「BOOK SHARING」
作家の今村翔吾さんに
司馬遼太郎著 『風の武士』 をご紹介いただきました。
■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」
今回は南佳孝が1978年にリリースしたアルバム 『SOUTH OF THE BODER』。
新たにカッティングされて完全生産限定盤でアナログLP復刻されました。
そこから「日付変更線」をお届けしました。
このアルバムは全曲、南佳孝の作曲、そして坂本龍一の編曲となっています。
バック・メンバーも細野晴臣、高橋幸宏、林立夫、鈴木茂、ブレッド&バター、
大貫妙子などなど、すごい顔ぶれ...。
そしてこのアルバム、内容もさることながらジャケット・デザインも素晴らしく、
池田満寿夫のリトグラフ作品がジャケットを飾られています。
□今週の図書
クリスティン・ネフ『セルフ・コンパッション』
司馬遼太郎 『風の武士』
手塚治虫『アドルフに告ぐ』
藤子・F・不二雄のSF短編
□オンエア曲
Smile / Lily Allen
Let’s do it today / T-Connection
Waiting for the band / Nicky Hopkins
Animal Spirits / Vulfpeck
ECHOS / Marihiko Hara & Polar M
日付変更線 / 南佳孝
Open my door / Alice Phoebe Lou