
今回のテーマは「フォロワーシップ」
参考図書は大鐘良一さん・小原健右さんの
『ドキュメント宇宙飛行士選抜試験』です。
2008年、日本では10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集が行われました。
この本は、2008年6月の選抜試験開始から翌年2月の合格発表まで、
これまでベールに包まれていた選抜の実態を明らかにしたノンフィクションです。
「フォロワーシップ」とはリーダーシップと対になる言葉です。
リーダーシップ=指導力、
フォロワーシップ=リーダーに従い支援する力、とういうことになります。
なぜ「フォロワーシップ」というキーワードの参考図書に、
『ドキュメント宇宙飛行士選抜試験』を選んだのかというと・・・
最終選抜試験に閉鎖環境試験というものがあります。
10人の最終候補者が、80平方メートルの狭い空間で一週間共同生活を送るのですが、
そんなストレス下でチームワークを発揮できるかをチェックしていたのです。
そしてこの時にチェックされたのが、各自のリーダーシップとフォロワーシップでした、
さらに試験管が特に見ていたのはフォロワーシップの方だと言われています。
「フレンドシップ」や「パートナーシップ」など「シップ」がつく言葉がありますが、
それらの共通点を考えると、人が対になっているというようなことかもしれません。
しかし、なぜかリーダーシップだけ一人で成し遂げているような
イメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
「この人を引っ張ろう」
「この人についていこうという」という意思ができた時、
この2つの言葉が生まれるのです。
良いチームワークでありたいとき、リーダー側に求められることの一つは、
メンバーが固有の特性を持っている時に、さまざまな状況でリーダーを変えていくことができるか、
その時自分がフォロワーに回れるのか、ということになります。
これはずっとリーダーの立場にいる人にとっては、
フォロワーシップに回る諦めのようなものも大事になると思います。
フォロワーシップの方は、やはり
「必要な場合、リーダーに適切な意見を述べることができるか」 ということが大切です。
リーダーに言われるままやるだけではフォロワーシップとは言えません。
必要であれば、時としてリーダーに反対意見を述べることもフォロワーシップです。
リーダーは相手に任せることができるようになり、
それと同時にフォロワーには、次のフォロワーにつなげるための
新しいリーダーという側面もあるということが良い関係につながるのではないのでしょうか?
今回のキーワードについて詳しく知りたいという方は、
『ドキュメント宇宙飛行士選抜試験』を読んでみてください。
■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる 「BOOK SHARING」
音楽プロデューサーとしても活動しているアーティストのYaffle さんに、
サイモン・シン著『フェルマーの最終定理』をご紹介いただきました。
■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」
今回は3月に久しぶりの来日公演が開催される、ジャクソン・ブラウン。
彼の初期のナンバーで1972年にリリースされたシングル「レッドネック・フレンド」です。
ジャクソン・ブラウンは70年代ウエストコーストロック界から登場した
代表的なシンガーソングライターで、アメリカだけでなく、
ヨーロッパや日本でも人気でした。
この曲「レッドネック・フレンド」は、 彼が1972年にリリースしたセカンド・アルバム
『フォー・エヴリマン』に収録されていた曲ですが、
当時シングルとしてもリリースされヒットしています。
彼としては珍しいロックンロール・タイプのナンバーですが、
バックコーラスには親友のイーグルスのグレン・フライ、
ピアノには変名でエルトン・ジョンが参加しています!
今回お送りするのは、モノラルヴァージョン(AM ラジオ用)と、
ステレオヴァージョン(FM ラジオ用)が両面カップリングされた、
「FOR RADIO STATION USE ONLY」とレーベルにクレジットされていた
通称、DJ コピーの白盤です。
□今週の図書
大鐘良一・小原健右『ドキュメント宇宙飛行士選抜試験』
サイモン・シン『フェルマーの最終定理』
□オンエア曲
Lovely Day / Bill Withers
Crouds across the Moon / The RAH Band
Stay / Lisa Loeb and Nine Stories
Radio / Daygrow
Storm ft. KARÍTAS / Yaffle
Redneck Friend / Jackson Browne
Wasted on you/ Andy Shauf