2022.12.03 ONAIR

今回のテーマは「メタバース」

バーチャル美少女ねむさんの
『メタバース進化論~仮想現実の荒野の芽吹く「解放」と「創造」の新世界』を
参考図書にお話していきました。

2021年10月28日にFacebookが社名を「Meta」に変更しました。
「メタバース」事業を推進していくと発表して世界に激震が走ることに…
CEOのマーク・ザッカーバーグは、今後年間 100 億ドルを超える予算を
メタバーズ事業に投入すると言われています。

とはいえ、「メタバース」とは何か？となると
いまいち掴めないという人が多いと思います。

「メタバース」の一般的なイメージは、「オンラインの仮想空間」 。
仮想空間に参加して他の人と何か作ったり共有したり・・・
人気なものだとゲームのどうぶつの森などもその一つです！
そういう状況では、現実の自分とは全然違うキャラクターとして参加することができます。

参考図書では、メタバースとは次の7つの要件を満たすオンラインの仮想空間を
メタバースと定義していて、いくつかあげると、
・空間性:三次元の空間の広がりがある
・自己同一性:自分のアイデンティティを投影したアバターの姿で存在できる
・大規模同時接触性:大量のユーザーがリアルタイムに同じ場所に集まることができる。
・創造性:プラットフォームにコンテンツを提供されるだけではなく、
ユーザーが自由にコンテンツを創ることができる。
などです。

人は本来いろんなアイデンティティを持っているので、
この「自己同一性」というものは、もっと自由にいろいろな姿を投影することができるのでは
という話もでました。

メタバースの可能性の一つは、いろんなパーソナリティを生きれることでもあります。

メタバース上でやりたいことを2人であげていくと、
いろいろな職業や生活が出てきて、
考えてみると盛り上がって楽しくなる話題でもあるかもしれあません。

では、実際、どんな経済活動が考えられるかというと・・・
メタバースに広告を出すことや、商品のデモンストレーション(PR) 、
メタバースで商品体験(PR)をすることができます。

過去には車の試乗体験や最新スマートキッチン家電による料理体験などもあったようです。

メタバースのコミュニケーションの利点は物理的な距離に縛られないことや、
世界中に散らばっていても同じ場所に集うことができることです。
VR 内で出会った人々がコラボして、VR内で創作活動を行うこともできます。

その上で、利用する人が増えることで、
メタバース上の人間関係も現実世界と同じように大切になってくるでしょう。
様々な利点を踏まえた上で、メタバースで大切なことを考えることも必要かもしれません。

「メタバース」についてもっと知りたいという方は、
『メタバース進化論~仮想現実の荒野の芽吹く「解放」と「創造」の新世界』を
読んでみてください。


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる 「BOOK SHARING」

音楽家の蓮沼執太さんに、
『WORKSIGHT [ワークサイト] 17 号 植物倫理 Plants/Ethics』を
ご紹介いただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

今回は、1960年頃に録音された、カーメン・マクレエとデイヴ・ブルーベック・クァルテットの
「テイク・ファイヴ」 です。

このジャズ・スタンダードの「テイク・ファイヴ」は、
デイヴ・ブルーベック・クァルテットの代表的ナンバーで、
サックス担当のポール・デズモンドの作品です。

この有名な5/4拍子という印象的なナンバーにブルーベック夫人が歌詞をつけて、
当時、新進気鋭のジャズ歌手、カーメン・マクレエと デイヴ・ブルーベック・クァルテットが、
NYの人気クラブ、 ベイズン・ストリート・イーストで演奏した模様を収録したライブ音源です。

このレアなヴァージョンは、 現在はカーメン・マクレエの各種配信サービスなどで聴くことが
出来ますが、 今回は1966年にリリースされた、
日本盤アナログ・シングルの音源をお届けしました。


□今週の図書
バーチャル美少女ねむさん
『メタバース進化論~仮想現実の荒野の芽吹く「解放」と「創造」の新世界』

『WORKSIGHT [ワークサイト] 17 号 植物倫理 Plants/Ethics』


□オンエア曲
Torn / Natalie Imbruglia
The Drifter / Roger Nicoles&Small Cirle of friends
Baby Can I hold you / Tracy Chapman
So good / Omar Apollo
呼応 / 蓮沼執太フィル & Xiangyu
Take Five / Carmen Mcrae & Dave Brubeck Quintet
Both sides now/ Joni Mitchell