2022.07.30 ONAIR

■今回のテーマは「サード・プレイス」

参考図書はエリック・クリネンバーグ著
『集まる場所が必要だ 孤立を防ぎ、 暮らしを守る「開かれた場」の社会学』です。

“サード・プレイス”とは...
アメリカの社会学者、レイ・オルデンバーグが提唱した考え方で
生活の基盤となる自宅(ファースト・プレイス)、
職場や学校(セカンド・プレイス)とは異なる第3の居場所です。
このサード・プレイスが大切になると言われています。

まずそれは土地のことか?人との繋がりのことか?という疑問があがりました。
これは両方ではないかと山口館長。
家や職場で居づらいと感じた時、
何か別に安心できる場所があることはとても良いことだと思います。

なぜ今、サード・プレイスが重要と考えられるのか…
コロナでこの先どうなるかわからない中、
ファーストプレイス、セカンドプレイスに問題が生じたり、
ストレスが溜まったりこともあるでしょう。
その状況とは全く違う環境に足を運ぶ、
そのサード・プレイスの存在は重要になるかもしれません。
図書館や地域の施設、ねるさんが行ってみた食品サンプル作り体験もそうでしょう。

自分にとってのサード・プレイスが何か考えた時、
何者でもない自分でいられるということも大事と考えられます。
自分がどういう人間かということさえも考えずに、安心できる、楽しめる場所を見つける
だけでも救われる人も多いのではないのでしょうか?


■毎週、各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介して下さる 「BOOK SHARING」

冨田ラボの冨田恵一さんに
栗原 裕一郎,大谷 能生 共著『ニッポンの音楽批評150年100冊』
をご紹介いただきました。


■図書館の膨大なCD・LPコレクションから他ではめったに聴くことのできない
レア音源を特別に試聴するコーナー「RARE COLLECTION」

1973年にリリースされた ザ・ウェイラーズのアルバム『キャッチ・ザ・ファイアー』です。
ザ・ウェイラーズは、60 年代からボーカルグループとして活動していました。
のちにレゲエのスーパースターになるボブ・マーリー、
それにピーター・トッシュ、バーニー・ウェラーという3人の
ボーカリストに リズム隊を入れて、イギリスのアイランドレコードから、
本格的に世界デビューを果たしたのが、 このアルバム『キャッチ・ザ・ファイアー』です。

今日は『キャッチ・ザ・ファイアー』のジャマイカ・オリジナル・ヴァージョンから、
英国盤では当初カットされ長い間未発表だった音源をお届けしました。


□今週の図書
エリック・クリネンバーグ
『集まる場所が必要だ 孤立を防ぎ、 暮らしを守る「開かれた場」の社会学』
栗原 裕一郎,大谷 能生『ニッポンの音楽批評 150 年 100 冊』

□オンエア曲
Summer Sun / KOOP
Rejoice / Third World
Half a minite / Matt Bianco
Something Stupid / 細野晴臣
HOPE for US feat.磯野君,AAAMYYY,TENDRE,吉田紗良/ 冨田ラボ
High Tide Or Low Tide / The Wailers