INTRODUCTION
Vol.13 霧島市
鹿児島県霧島市。天孫降臨の神話が息づくこの地で、
自然と共に生きる人々の暮らしを訪ねます。
食文化の継承、移住者の新しい挑戦、終わりなき創造、そして命への責任。
自然と寄り添う暮らしの中に、未来へのヒントを見つける旅。

藤原さくら
ミュージシャンとして活躍する藤原さくら。今回は旅人として霧島市を訪れ、自然と共生する人々の暮らしに触れました。番組の最後には、旅を通じ彼女の胸に去来した思いを曲にして届けてもらいます。
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霧島神宮 ― 天孫降臨の地と自然信仰
1715年に創建された霧島神宮。天孫降臨の神話に由来する「霧の上に島がある」という地名の物語。山そのものが神であり、樹木や川、すべての自然に神が宿るという神道の世界観。樹齢800年の楠木が見守る中、権禰宜の上牧瀬章洋さんが語る、自然への畏敬の念と感謝の心。 【続き...】
噴火を「神様の怒り」ではなく「神様の力が強い」と捉え、鎮火祭を行わない霧島神宮。自然災害を否定的にのみ捉えず、自然の力として受け入れる共生の姿勢があります。霧島神宮周辺に住む人々は御山の湧水を日常的に利用し、神様への感謝を忘れない暮らしを続けています。日本で最初に新婚旅行を行ったとされる坂本龍馬とお龍も、この霧島神宮を訪れたと言われています。
📷️霧島神宮 権禰宜上牧瀬章洋さん
⛩️霧島神宮

霧島食育研究会 ― 火山灰が育む食文化
標高約400mの霧島連山のふもとで22年間続く食農教育。火山灰土壌という厳しい環境だからこそ生まれた、麦味噌や芋焼酎といった独特の食文化。「植え方から食べ方まで」を学び、郷土料理を「先人からのプレゼント」として次世代へ繋ぐ。 【続き...】
理事長・千葉しのぶさんが伝える、ないものをねだるのではなく、あるものを探す地元学の知恵。鹿児島県全土が火山灰土壌で水はけが良すぎるため、田んぼが作りづらいという特徴があります。だからこそ米作りのほかに大豆や麦を作り、鹿児島では味噌は麦味噌、焼酎はサツマイモで作るという食文化が生まれました。獣害など人間の力だけではどうにもならない現実も学びにし、子どもたちに「自然への畏敬」を体感させる方針です。
📷️霧島食育研究会 理事長千葉しのぶさん
🍠霧島食育研究会

移住の物語 ― 東京から霧島へ、新しい暮らしの選択
東京から霧島市へ移住し、レザークラフトブランド「TENTE」を営む小堀ご夫婦。生活コストが抑えられることで「売れるもの」よりも「作りたいもの」から始められた創作活動。火山灰、台風、停電――自然の厳しさを経験しながらも、五感が豊かになる暮らし。 【続き...】
景色・匂い・星空・土に触れる感覚で、東京にはなかった体験を得ています。子どもたちは草を集めて焚き火ごっこをするなど、のびのび&たくましく育っている実感があります。火山灰が年に数回、洗濯物が干せないほど積もることも。台風時の被害規模、川の水位や道路状況の確認、停電が2日続く夏もあり、備えの意識が高まりました。しかし湧き水が近くにあり、外で焚き火もできる環境。自然は「豊かさ」だけでなく、天候などを通じて危険や変化の「メッセージをくれる」存在だと感じています。
📷️小堀ご夫婦
👜TENTE

天空の森 ― 人間性回復産業としての終わりなき創造
田島健夫さんが30年かけて創り上げた、東京ドーム13個分のリゾート施設。7〜8年間、ただ竹を切り続けた執念から生まれた「リゾートとは人間性回復産業である」という理念。80歳を迎えた今も各所で工事中、完成はない――湧くように作らなければいけないものが出てくる。 【続き...】
自然の変化を「季節は匂いから入る」と感じ取り、最近では春の匂いがないまま花が咲き始める異変に気づいています。木蓮が咲くのにコブシがまだ蕾にもならない。11月になっても緑が増え続ける。しいたけの原木を切る時期が1〜2ヶ月ずれる。「森がモリモリ、すごい勢いで逆襲してきてる」と語る田島さん。1945年生まれ、終戦の年。「何もないのが当たり前。食べたかったら自分で取れ、魚を捕まえろ、なかったら作れ」という原体験が創造の原点に。「僕がわかったことはお金じゃない」と語る、ロマンと夢に満ちた創造の物語です。
📷️天空の森 オーナー田島健夫さん
⛰️天空の森

ホーストラスト ― 最後まで面倒を見る責任
北海道でインストラクターをしていた小西英司さんが、「馬に食べさせてもらったから最後まで面倒を見たい」という思いで始めた引退馬の施設。現在約160頭が約7ヘクタール×11区画の放牧地で群れで暮らす。サラブレッドの寿命は約27年だが、最後まで生きられるのは全体の2%〜3%。 【続き...】
馬は群れの動物――共同放牧でストレスが減り、「馬の教育は馬にさせろ」という言葉通り、荒い馬も群れの中で学んで穏やかになります。20年間事故なし。柵を開けてもほとんど出ていかない=環境に満足している証拠です。基本はシャンプーせずブラッシング中心。油分が落ちると雨が染み込みやすいので、雨でも外で過ごし、馬にとってはゴロンと泥浴びが「お風呂」。「馬が欲しいものを放牧地内に用意するのが僕の仕事」――小さなサインを見逃さない、命との向き合い方。亡くなるまで飼い、骨を管理する場所=お墓も用意しています。
📷️NPO法人ホーストラスト 代表理事 小西英司さん
🐴ホーストラスト


















































