INTRODUCTION番組紹介

自然と人の共生をテーマにお届けする、TSUCHIYA EARTHOLOGY
11回目となる今回は、薫堂さんが、ミュージシャンの「ゆいにしお」さんと共に、
長崎県の離島「壱岐」を訪れました。
そこは、豊かな自然と、古からの歴史、そして未来へと続く人々の営みが息づく島。
自然の恵みと共に生きる方々の声に、耳を澄まします。

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ゆいにしお

Guets Artist ゆいにしお

透明感の中にも深みのある声と、心地よいメロディーが持ち味のシンガーソングライター。 2016年から愛知県にて活動をスタートし、2022年10月にアルバム『tasty city』でメジャーデビュー。 日常を切り取った共感性の高い歌詞で、若者を中心に幅広い層へ支持を広げている

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VOICES from IKI

一支国博物館のイメージ

大陸との架け橋、歴史が息づく島

「魏志倭人伝」にも記された「一大国」。壱岐は、大陸と日本を結ぶ中継地として、古くから多様な文化が行き交う場所でした。島の豊かな穀倉地帯がその繁栄を支え、「春一番」という言葉もこの地の漁師から生まれたと言います。一支国博物館で、島の壮大な歴史に触れます。

一支国博物館 学芸員 河合 恭典さん
一支国博物館

壱岐イルカパーク&リゾートのイメージ

イルカと人が共に学ぶ、自然との調和

自然の入江を活かした施設では、イルカたちが野生に近い形で暮らしています。彼らとの触れ合いは、自然界の調和を学ぶ貴重な体験。しかし、この7年で砂浜が石浜に変わるなど、地球温暖化の影響は深刻です。変化する環境に抗うのではなく、最善を尽くし順応していく。その姿勢に、未来のヒントがありました。

壱岐イルカパーク&リゾート 代表 高田 佳岳さん
壱岐イルカパーク&リゾート

マリンハビタットのイメージ

海の砂漠化"磯焼け"に挑む

海藻が失われる「磯焼け」は、海の生態系を脅かす深刻な問題。山の栄養を練り込んだコンクリートブロック「リーフボール」を海に沈めることで、海藻の森を再生させる挑戦が始まっています。環境事業を経済活動に組み込み、持続可能な未来を創る。小さな一歩が、大きな希望を生み出しています。

マリンハビタット壱岐 代表 田山 久典さん
マリンハビタット壱岐

玄海酒造のイメージ

自然の恵みに感謝し、伝統を醸す

壱岐は「麦焼酎発祥の地」。その500年の歴史を支えるのは、良質な米と麦、そして島全体が天然のろ過装置となって生み出す清らかな地下水です。自然の恵みへの感謝を忘れず、伝統製法を守りながら新しい挑戦を続ける。その姿勢が、唯一無二の味を醸し出します。

玄海酒造 代表 山内 昭人さん
玄海酒造

大川 香菜さん

命の海と生きる、サステナブルな漁

25年ぶりに誕生した海女の後継者、大川さん。あえてウェットスーツやシュノーケルを使わず、潜る時間を制限することで、海の資源を守る。それは、自然への敬意から生まれた伝統の知恵。「毎日が新しい発見」と語る彼女の姿に、自然と共に生きる真の豊かさを見ました。

海女 大川 香菜さん
大川さんが営む「みなとやゲストハウス」

STUDIO GUEST

保坂直紀さん

地球温暖化のメカニズムと今

日本や世界各地で進む「磯焼け」現象や、夏の長期化、大雪、ゲリラ豪雨など、近年の異常気象はすべて気候変動の影響であり、その進行はこれまでにない速さです。穂坂氏は、気象と海洋が密接に関係していることを強調。海は一度熱を蓄えると冷めにくく、温暖化が加速する要因となっています。また、日本のような中緯度地域は、わずかな気候の変化でも環境が大きく変わりやすく、夏の期間が長くなり、冬の大雪や局地的な豪雨などが起きやすいと指摘します。 生態系への影響も深刻で、環境変化に適応できない生物は絶滅の危機に直面。コンブの減少や魚の北上といった現象がその証拠です。 穂坂氏は、気候変動の主な原因は人間活動、特に化石燃料の使用だと断言。二酸化炭素排出抑制やごみ削減など、まずは「知る」ことから始め、早期の行動が重要と訴えています。子どもたちへの教育や意識の継続も、未来を守るために不可欠。

サイエンスライター 保坂 直紀さん

PODCAST

鬼凧工房の様子

壱岐の伝統工芸「鬼凧」

壱岐の伝統工芸「鬼凧(おんだこ)」を守る鬼凧工房 平尾を訪ねました。92歳の平尾フクヨさんと32歳の斉藤あゆみさんという60歳差の祖母と孫が、4世代にわたって受け継がれてきた伝統を守り続けています。鬼凧は鬼ヶ島伝説に由来し、上に鬼、下にゆわ大臣という武士が描かれた独特の図柄が特徴。凧の後ろには「シャミ」という弦が取り付けられ、空高く舞い上がると風によって音を奏でます。この音には、鬼の首が二度と降りてこないようにという言い伝えがあります。福岡から故郷に戻った斉藤あゆみさんは、「壱岐を離れたからこそ自然の豊かさに気づいた」と語り、裏山で竹を切るところから始まる手作りの凧づくりに、自然への感謝を込めています。

鬼凧工房 平尾

PHOTO GALLERY壱岐の風景

一支国博物館
一支国博物館
一支国博物館
一支国博物館
一支国博物館
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
イルカパークアンドリゾート
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