2020.07.25 ON AIR
【Black Eyed Peas】m-flo VERBALさん、RIP SLYME RYO-Zさん登場!

今週のレジェンドは、NEWアルバム『Translation』をリリースした、最強のHIP HOPグループ Black Eyed Peas!ゲストには、m-flo VERBALさん、RIP SLYME RYO-Zさんをお迎えしました。

■BLACK EYED PEASとの出会い

グローバー:最初に出会った頃覚えてますか?
VERBAL:いつだったかな?僕もちょっとぼんやりなんですけど、まずウィル・アイ・アムが同い年だっていうことと、日本をこよなく愛して昔日本人の彼女が居たってところだけはまず覚えてます。「Joints & Jams」って曲が最初で、なんかカッコイイなと。で当時はまだファーギーが入る前の3人組の形態だったんですよね。
RYO-Z:うん、そうだね違う女性がボーカルとして入っててね。
VERBAL:僕ミュージックビデオも同じぐらいのタイミングで観たんですよ。当時僕が観てた他のミュージックビデオでは、もうちょっとラッパーらしき動きとちょっとクールに構えてたのに対してBLACK EYED PEASはめちゃめちゃパフォーマンス重視というか、ダンスもしてたりとか何かミュージックビデオがとにかく面白かったんですよ、ちょっとユニークな。
RYO-Z:「Joints & Jams」のビデオとかはビデオカメラに張り付くみたいなそういうパフォーマンスとかするんだよね。
VERBAL:そうそうそう。
RYO-Z:ベッタベタに張り付いたりとかして、しかも風がすげえ吹いてて飛ばされたりとかね、そういうすげー面白いアイディア詰まってるし、踊りはクソ上手いしみたいな。
VERBAL:辿ると元々ダンサーだったんだもんね、みんな。
RYO-Z:そう、で俺はねAtban Klannっていうその前のウィルとアップルがやってたのかな、そこでも二人はすげえ踊ってるんだけど、なんかすごい変な髪型してんだよね。それはなんだろう天空の城ラピュタのドーラ一家のドーラみたいな髪型してて(笑)
VERBAL:あはははは(笑)
RYO-Z:それがさ凄い印象的で“なんだこいつ、オシャレなんだかおかしいんだかわかんない”って感じになって“こいつらヤバイ、チェックしよう”って思って、その後「Fallin’ Down」って曲のビデオもなんか探検しに行くみたいなビデオだったりして、最終的には「Joints & Jams」で完全に打ちのめされて。
グローバー: VERBALさんもRYO-Zさんも最初はイメージがちょっと違うな、なんかぶっ飛んでんな、面白いな、飛ばしてるなっていうところで重なって曲のクオリティに最後は止めを刺された。
RYO-Z:そう。

■馬鹿ができる?

グローバー:当時のHIP HOPシーン周り見てもこの「Joints & Jams」っていうのはインパクトはありました?
RYO-Z:あったし、軽快だし、なんだろうな、なんか馬鹿ができる感じが良かったんですよね。
VERBAL:それ!それだね。その“馬鹿ができる”っていうの正しい。
グローバー:どういうこと?
RYO-Z:他のラッパーはもっとカッコつけてるのさ、“俺は馬鹿はやらない”みたいな感じですました感じ。ま、それもカッコイイんだけど俺とかVERBALとかはTribe Called QuestとかThe Pharcydeとかそういうのも聴いてきてるから、このちょっと馬鹿やっちゃう感じがすごくハマっちゃうみたいな。
VERBAL:今振り返って思うと、いい意味でクリエイティブに余裕があったから開き直ってて、後からウィルに話した時にちょっと印象的だったんでこれ出会った後の話になっちゃうんですけど、彼は結局ghetto で育ったんで“周りにハードな事やってた人たちワンサカ居たけど、僕はもっとハッピーでポジティブなことを伝えていきたいから、なんか別にそういう感じじゃないんだよね“みたいなこと言われて、それよりも日本が好きになったりとかいろんなカルチャー、他業種ことに興味を持ったりとか、やっぱインテリジェントなんでウィルも他のメンバーも。アップルは母国のフィリピンに戻ったらスーパースターで現地でコミュニティのために動いたりとか、みんな多才というか、だからそこがやっぱり”なんでもあり“開き直ってる感じに繋がるのかなと思いましたね。
RYO-Z:あと当時はハードコアのヒップホップ、日本ではアンダーグラウンドシーンだけど凄い流行ったんだけど、僕も出は東東京の奥の方だから、やっぱその周りにはすごい感じの厳つい人たちいっぱいいたんだけどさ、なんかみんなにいい顔しながらヘラヘラして出てきたタイプの人間だから(笑)そういうとこウィルにシンパシーを感じるなっていうね。だからそう BLACK EYED PEASに影響受けてるとこあるね。
VERBAL:僕はRYO-Zくんが昔ショートドレッドで厳つい顔しながらシガーを吸ってるみたいなアー写を見たことあるんで厳ついところ通ってるのは僕は知ってますが。
RYO-Z:(笑)VERBALもドレッドだっただろ。
VERBAL:一瞬でしたよ。
RYO-Z:だからドレッド時代は大体通るってことですね。ウィルもドレッドだし(笑)
VERBAL:ということですね、はい(笑)

■ファーギー加入

グローバー:このチームにファーギーが入ってきたということもやはり相当大きかった?
RYO-Z:でかい、それ以降でブレイクしたからファーギーがでかい。
グローバー:2003年加入ということでアルバム何枚も作ってもちろん活動してきたとこでファーギーが合流してきたという形なんですが、この時どう思いました?この時のこと覚えてます?
RYO-Z:なんか新しいヴォーカル入ってきて“またすげーパワフルな姉ちゃんきたな”みたいな。
VERBAL:しかもフィット感が良くて、当時いわゆるブラックミュージックとかヒップホップをいろんな人種の人がやるって今ほどまだの認められてた時代じゃなかったような気がするんですよ。そんな中突然ポーンと入ってきてラップもできるし歌もできるし“なにこの人?”みたいな。
RYO-Z:ダンスもできるし、めちゃくちゃなんでもできんじゃねーか、で美人。全部持ってんな、どこに居たんだよ、よく見つけてきたよね本当に。
グローバー:ファーギーが入ってきてから楽曲とかさっき言ってたようないろんなプロダクト、パフォーマンス、楽曲がポジティヴだったり明るかったり馬鹿やっちゃったりというイメージから変化も何か出てきました?
VERBAL:女性ボーカルが入ることでその幅が広がったし多分野郎三人でできることと女性ボーカルが入ったことによってのそのクリエイティブの表現とかあとジャンルの感じも広がった気がすんだよね、これぐらいから。
RYO-Z:うん、そう思う。なんかねヒップホップ好きのお兄ちゃん達3人組みたいな感じなのにフットワーク軽く馬鹿もできるし、あとメロディアスな展開も作れるんだけど、ファーギー入ることによってバッチリ歌モノでやれちゃうから、そっからもう全然いきなり曲のクオリティもすごく高くなると言うか、表現の幅も広がったっていうか。
グローバー:世界的なグループにドーンと駆け上がっていきましたね。


■日本を代表するDJ の1人、m-flo VERBAL が選ぶ、
「これでフロアぶち上がり!」 クラブ映えするBEP ナンバー TOP3!


3位 Where Is The Love?

VERBAL:なんか最後DJ締める時にアゲアゲで終わらせて次のDJの人にパスじゃなくて、最後ちょっとまったりみたいな、そういう締め方したいなって時があって、僕結構実験的なDJのスタイルが好きなんですけどやっぱりお客さんを握るところも欲しいんでみんなの知ってる曲も間に挟んだりとかしつつ“最後何がいいかなひとつになる楽曲”と思って、これかけた時みんな“ウォーッ!”ってなって大合唱みたいな感じだったの覚えてます。

2位 Boom Boom Pow

VERBAL:EDMが流行るちょうど前ぐらいの、まだエレクトロみたいな時代からEDMにどんどん進化してデカイあのビジネスになってく手前ぐらいに、ウィルが確かこういうエレクトロにめちゃハマってたんですよ。その時に作ってて僕もDJ結構4つ打ちもかけてたので、なんかすごくこの流れでかけて凄くしっくりくるし、BLACK EYED PEAS って普通のダンスミュージックアーティストでもないし、ただのヒップホップでもないから、なんかそのいい具合の良いとこ取り感が僕のプレイリストの中で映えてくれておもしろいバランスを作ってくれた楽曲で、これもやっぱ結構盛り上がりますよ。みんな“知ってるー!”って感じで。
RYO-Z:あと音感でもう盛り上がっちゃう、語呂がいい。知らなくても盛り上がっちゃっていうの?
グローバー:初めて聴いた人もちょっと口に出せるし、そういう仕掛けも効いてるんだ。

1位 I Gotta Feeling

VERBAL:どのクラブどのフェスでもかかってましたし、なんならm-floすごい恐縮ですが勝手にマッシュアップして自分たちの曲とたまたまキーがあったんで、もうそんな使い方までさせていただいたりしためちゃめちゃ大活躍ソングでした。これもやっぱりその合唱ポイントが多いし、すごくアップリフティングな全体的なムードがあるんで。あと後半みんなでユニゾンでわっしょいわっしょいみたいなコーナーとかなんかもう落とすところ落としてアゲるとこアゲるみたいなもう全部揃ってもう最強ですよね。
グローバー:そうか作りがもうこれアンセムとして生まれてきた完璧なスーパーカーってやつですね。

まだまだ続くレジェンド『BLACK EYED PEAS』来週もお聞き逃しなく!

PLAYLIST

Joints & Jams / Black Eyed Peas

Like That (feat. Q-Tip, Talib Kweli, CeeLo Green & John Legend) / Black Eyed Peas

BACK 2 HIPHOP / Black Eyed Peas ft. Nas

Where Is the Love? (feat. Justin Timberlake) / Black Eyed Peas

Request Line feat. Macy Gray / Black Eyed Peas

I Gotta Feeling / Black Eyed Peas


■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

次週はブラック・アイド・ピーズのぱPart2!ゲストには引き続き、m-flo VERBALさん、RIP SLYME RYO-Zさんをお迎えします。お聞き逃しなく!