2020.06.27 ON AIR
【The Strokes】ファッションブランドN.HOOLYWOODのデザイナー尾花大輔さん、ドレスコーズ 志磨遼平さん登場!

今週のレジェンドは、7年ぶりのNEWアルバムをリリースしたThe Strokes!
ゲストには、ファッションブランドN.HOOLYWOODのデザイナー尾花大輔さん
ドレスコーズ 志磨遼平さんをお迎えしました。

■ストロークスとの出会い

グローバー: N.HOOLYWOODはメンバー愛用のブランドとしてもお馴染みですね。
尾花:ファンの皆さまには本当に恐縮です。たまたまなんですけどね。
グローバー:そのたまたま話も聞きたいんですけど、まずリスナーとしてストロークスと出会ったのはいつですか?
尾花:自分も丁度2000年の12月ぐらいにお店を開けたもんで確かファーストアルバムは2001年の夏かな。店開けて間もない頃ってめちゃくちゃ暇でもうCD聴くしかない。今youth recordっていうレーベルもやってる庄司っていう子が、お店の音楽担当で彼が持ってきてそれで聴いたのが初めてかな。
グローバー:どんなところに惹かれました?
尾花:自分たちのお店もかなり荒削りなリメイクだったりとか普通にまともに服を作ってるようなブランドでもなかったんですね。で彼らの音を聴いた時になんかものすごい好荒削り感っていうか産業ロック感も感じなかったし若さもあるし、なんか自分たちと等身大な感じがものすごくお店ともフィットしてたのかな、それもあってものすごい聴き込んでた記憶があるかな。
グローバー:そこからストロークスがどんといって初来日公演にも来るわけですけど、そこで何かあったんですね?
尾花:僕らもこれだけ聴いたしチケット買ってライブ行こうよって夕方に店閉めてライブに行きましょうと。なんだけども閉店間際10分前ぐらいに外国人御一行がいきなり入ってきたわけです。“これからライブ行くのになんだよ”って。そしたら“あれ?ストロークス?”みたいな感じで。聞いたら本当にストロークスだったからびっくりして。
志磨:メンバー全員ですか?
尾花:全員。
志磨:全員って仲良いですね。
グローバー:確かに。じゃあリハ終わって本番までの間に全員で。
尾花:ライブが始まる30分前だったから”すぐ行かないとまずいんじゃないの?”って話になったんだけど、僕もその頃ミュージシャンのヴィンテージのTシャツとかを死ぬほどそのお店で売ったりとかもしてたから彼らと盛り上がっちゃって。”いよいよ10分前だぞ大丈夫?”みたいになって“じゃあ後でこれ取りに来るわ”みたいな感じだったのかな、 それでとりあえず彼らが行って僕らも急いでSHIBUYA-AX行って、ライブ終わった後で来てよって言われたからライブ終わってそこから裏で酒盛りが始まって。
グローバー:すごい出会いですね!そんな事あるんだ。志磨さんは世代で言うとそれよりちょっと年下ってことになりますかね。
志磨:ちょっと下ってことになります。僕が多分20、21歳とかの頃にファーストが出て、当時音楽雑誌のインタビューとかでよくある“驚異の新人がデビュー!”みたいなのを見てファーストの『Is This It』のジャケが妙に印象に残ってて、その頃ぼく高円寺のレコード屋さんでアルバイトしてたんですけど高円寺ってバンドマン多いんでメンバー募集の紙とかをいっぱい貼りにくるんですよ。“自分たちはこういう音楽をやりたい”みたいなの書いてあるんですね。そんな中に有名なロックのレコードと一緒にこの『Is This It』のジャケットも貼り付けてあったんですね。で、なんかそれがすごくしっくりきたって言うか、このジャケットって確かにもう”ロックの名盤”みたいなそういう風格がすでに漂ってる感じがしたと言うか。“これちょっと早く聴かなきゃ”と思ってすぐ買いに行って“あ、やっぱりこれは凄いバンドが出てきたかもしれない”って。僕もバンドをやってたんで妙に焦って“これはヤバイなぁ”って。びっくりしたのはそんなロックンロールの新人みたいな感じで当時評判だったと、でロックンロールなんだろうなぁと思って聴いたらものすごく無駄がないというか無駄なものを全て排除して、もう本当に骨格だけみたいなアンサンブルで。ストロークスってギターリストが二人いるじゃないですか、そしたらギターって6本弦でしょ弦が12本あるんですね。でもこの頃のストーロークスの特徴的なのって多分一人が2本ずつぐらいしか弾かないんですよ。だからギター4弦ぐらいしか鳴ってないんですね。ベース入れたら弦が5本しか鳴ってないんですけどそれがもの凄く的確に配置されてると言うかこのアンサンプルブルが衝撃だったですね。それがとにかくびっくりして“ここまで音を削ってもまだ一応ロックンロールとして成立するんだな、発明だな”と思いまして、やっぱり影響を受けてちょっと音数を減らしていくっていうバンドが増えたんですよね。ストロークス登場以前と以後で結構バンドのアレンジとかギターのアンサンブルって結構大きく変わったと思ってて。
グローバー:じゃあそれを高円寺で直撃してたんですね。
志磨:そうそう(笑)ニューヨークから高円寺まで届いてましたよ。

■ロックンロール・リバイバル

グローバー:「ロックンロール・リバイバル」というムーブメントがね。
志磨:懐かしい、死語ですわ、もはや(笑)
グローバー:トレンドがどんどん移り変わる中で“ロック”とか“ロックンロール”っていう言葉の意味もめくるめく変わりつづけてますけど、このストロークスのロックというかロックンロールって“こういうものかな”“ここに感じるな”っていうのは尾花さん今聴き返すとどういうとこに感じました?
尾花:久々にこんだけスカスカなサウンドでガレージ感と言うか、本当は元々あったものなんだろうけど多分何でもそうだけどセレクションして出すタイミングってすごく重要で90年後半っていうのは結構音の圧がきてたところにゆるゆるでくるもんだから。でもけしてもの凄く新しいわけではないっていうか、でも志磨さんが言ったみたいなあんな細かいアレンジで。でも多分彼らもそこを計算してってよりか”これぐらいで丁度良くない?”みたいな感じで狙ってないから余計こっちもスッって入ってきちゃたんじゃないかなって思いますね。
グローバー:志磨さんはどうですか?
志磨:僕がちょうど10代後半の90年代の真ん中頃から終わりの頃ってRage Against the Machineとかからどんどん音楽がヘヴィーになってってファッションとかも大きいサイズのTシャツに短パンでスニーカー、キャップみたいな音楽がトレンドがスポーツみたいになってて、それで僕は古いロックンロールみたいなのが好きっていうのはトレンディでは無いわけですね。だからすごいマニアックなことをやってるっていうつもりでやってて、やっと自分の好きなもの、スタイルが久しぶりにメインストリームみたいなところに戻ってくるかもしれないっていうのが一番嬉しいなぁと思って“あぁこれからロックンロールが大きい顔できるかも知れない”って。
グローバー: それを思った人が世界中に大勢居てこの「ロックンロール・リバイバル」っていうのが起こったんだ。
志磨:そうなんですよ。

■ストロークス・メンバー愛用ブランド、N.HOOLYWOODの尾花大輔さんが選ぶ
  『ストロークスのイカしたミュージック・ビデオ TOP3』!
 

3位:At The Door <from album『The New Abnormal』2020>
     
尾花:新しく出して観てみたらこれがちゃんとストロークスらしさがあるというかね。表現の仕方として自分たちが出ないでアニメで全編作っていく感じとか、このアニメの感じとかもいわゆるアメコミのタッチでムービーがちゃんとできてると言うか。とにかくすごく久々にストロークスと触れて良かったですね。

2位:Hard To Explain <from album『Is This Itl』2001>

尾花:これはですね自分も当時結構着てる古着だったりとかカルチャーもしかりなんですけどもLate70sから80sですかね、そういったものに凄く触れてて。全編ムービーの中で疾走感がある当時起きてた出来事だったりとかを上手く編集してこの軽い曲と合わせてしっかり作ってる感じとか、それがいまだにずっと頭に焼き付いているというか。アーケードゲームだったりスペースシャトルだったりそこら辺は80年代だと思うんだけどもLate70‘sのスーパーカーが出てきたりとか。ちゃんと調べたら意外と80’s全般なのかもしれないけども、今観ても普通にカフェなのかそういうところで映像だけ流れてても多分みんな観ちゃうだろうし、変な話ダサくないかなっていうかね。

1位:Someday <from album『Is This Itl』2001>

尾花:彼らメンバーが全員出ていわゆる本当にパルプな普通の生活の中でスポーツバーのハッピーアワーか何かで安く酒をチキンと一緒に食べながら飲んでピンボールやっ てみたいな日々の当たり前の何ともない生活みたいのを映してるんだけども、それがカッコイイって何モノにも変えようがないと言うかね。そん時の彼らのファッションなんかも皆さん真似したくなるんじゃないですか?特に今若い子がああいう格好したらかっこいいと思うけど。
グローバー:尾花さんも着こなしは真似してましたか?
尾花:ぶっちゃけ気づかず思いっきり真似してたと思いますけどね(笑)


まだまだ続くレジェンド『The Strokes』来週もお楽しみに!



PLAYLIST

The Modern Age / The Strokes

Is This It / The Strokes

Take It or Leave It / The Strokes

Juicebox / The Strokes

Reptilia / The Strokes

Someday / The Strokes


■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

来週はThe Strokesのパート2!ゲストには引き続き、ファッションブランドN.HOOLYWOODのデザイナー尾花大輔さん、ドレスコーズ 志磨遼平さんをお迎えします。お聞き逃しなく!