2020.06.13 ON AIR
【サカナクション】Rhizomatiks 真鍋大度さん、シンガーソングライター 長谷川白紙さん登場!

今週のレジェンドは、
今年結成15周年!ジャパニーズ・ロックバンド、サカナクション
ゲストには、Rhizomatiks 真鍋大度さん、シンガーソングライター長谷川白紙さんをお迎えしました。

■サカナクションとの出会い

グローバー:真鍋さんはサカナクション、山口一郎さんと度々お仕事されてます。一番最初の出会いっていうのは覚えてますか?
真鍋:直接会って話したりしたのは2014年だと思うんですけど、一番最初のきっかけは「アルクアラウンド」のミュージックビデオを関和亮君っていう友人の映像監督が担当してて“すごい面白いバンドがいるんだよ”って言ってて、まだそんなにみんな知らない時だったと思うんですけど、それで“面白いね”なんて言ってちょっとミュージックビデオのお手伝いしてっていうのが初めてですね。
グローバー:「アルクアラウンド」のビデオでサカナクション知ったっていう方も多かったですから、作ってる最中まず音を聴いてどんなところに惹かれたんですか?
真鍋:なんかもう“メロディがすごくいいな”ってその時から思って。その印象は今でも変わらないんですけど、関くんって毎回変わったミュージックビデオを作る人で、その中の本当に一部だけライゾマティクスでお手伝いしたって感じなんですけど僕はメロディがすごい印象的で、関くんは歌詞がすごく印象的だったから歌詞を面白く見せるリリックビデオを作るっていうので、彼がやったって感じですね。
グローバー:長谷川さんもあの「アルクアラウンド」のMVはお好きですか?
長谷川:サカナクションのMVだと多分アレが最初に観たやつだったんですけど衝撃でしたね。多分中学生の時だったと思うんで、その頃にアレを観せられると“うわ、こんな世界があるんだ”みたいな感じでだいぶ興奮しました。
グローバー:眞鍋さんのライゾマティクス、サカナクションファーストコンタクトということになったわけですねこの作品は。
真鍋:そうですね。ちょっとだけ接点が出来たって感じですね。
グローバー:今はまた振り返ってこの「アルクアラウンド」映像含めてどんな風にお感じになってます?
真鍋:当時すごく話題になったミュージックビデオで、音楽ファンだけじゃなくて映像クリエイターとか、それこそ仕掛けの面白さみたいなところもあったので映像だけじゃなくてアーティストとかも注目していたので、あのビデオですごく広く広がったきっかけになったんじゃないかなっていう気がしますね。
グローバー:長谷川さんはアルバムで言うと“コレだな”とか、自分でお小遣いを持って買ったなとかそういう思い出はありますか?
長谷川: 最初に買ったのは『シンシロ』っていうサードアルバム。
グローバー:『シンシロ』は真鍋さんもアルバムとしては一番好きなアルバムにあげてくれてますね。
真鍋:そうですね。これよく聴いたなぁっていう感じしますね。僕やっぱ「ネイティブダンサー」がミュージックビデオも含めて好きっていうのもあるし、僕はミュージックビデオの仕事は仕事自体は全然やってないんですけど、ライブの仕事は何回かやらせてもらっていて、ライブで必ずやる曲っていうのは結構この中にも入ってるのでそれで印象がすごい強いって感じですかね。
グローバー:長谷川さんは『シンシロ』のポイントってありますか?
長谷川:もちろん「ネイティブダンサー」も素晴らしいと思っていて、途中のドラムがディストーションがかかってブレイクビーツみたいに聴こえるっていうのも当時の自分にとってはめちゃくちゃ新鮮だったし、あと今でも聴いてる曲で「涙ディライト」っていう曲が入ってるんですけど、それがもう私の中ではだいぶ刺さってる曲なんですよね。それが入ってるって言うだけで結構なんかこうグッとくるポイントですね。メロディーが本当に素晴らしいんです。

■サカナクションの魅力

真鍋:僕はやっぱりアレンジも含めてのメロディの素晴らしさっていうのと、まぁこれも当たり前ですけど音色選びとか音色の作り方とか、なんかそれがすごい絶妙なんじゃないかなっていう気がしていて、これが例えば1回か2回すごい大ヒットを作ったっていうだけじゃなくてコンスタントにずっと名曲と言われる曲を作り続けているのでそれも凄いなと思いますね。
グローバー:時代の中でその時その時に刺してくっていうのは音色選びとかいろんなもの結構大変なことですよね。
真鍋:そう思いますね、音楽は特に流行りもあるじゃないですか。例えばテンポにしてもグルーヴとかビートにしても。でもそういうところにあんまり寄っかかり過ぎずに彼らの世界でずっとやってるので、だからそんなに大きな波がなくずっとクオリティ高くやれてるんじゃないかなっていう気がしますね。
グローバー: なるほどなぁ、フレッシュなんだけど職人的なものがある。長谷川さんはどうですか?
長谷川:サカナクションの魅力を一個に決めるのってすごい難しい話だと思うんですけど、多く人を惹きつけてる理由が何かっていうと真鍋さんと一緒でメロディの力があるんじゃないかなと思っています。
グローバー:メロディ強いんですね。ご自身でも弾き語りのカバーもなさってます長谷川さん、歌ってみたりしてまた“これ好きになっちゃったな”っていうのありました?
長谷川:ほぼ全部そういう感じなんですけど(笑)ファーストアルバムに「夜の東側」っていう曲が入ってるんですけど、その曲のメロディーとかは山口一郎さんがどういう脳でメロディを作っているのかっていうのがすごい解る。山口一郎さんのセンスの根本みたいなものがよく表れてて“美しいメロディーだなぁ”とずっと思ってます。
  
■シンガーソングライター長谷川白紙セレクト!
まるで小説?一編の詩!?『文学性を感じられるサカナクション曲TOP3』!


3位:サンプル <album「NIGHT FISHING」2008>

長谷川:山口一郎さんが書く詩ってサビで一つの動きだけにフォーカスするっていうパターンがめっちゃ多いんですけど、それの極致と言うか。サビは“息をして息をしていた”っていう事しか歌ってないんですけど、それがその“息をする”っていうフレーズが序盤に一回出てくるんですよ。なんかそのせいで自然体にグルーヴが生まれているというか、すごい必然的に感じるんです。だからこれはすごいい詩だなって何回読んでも思います。

2位:蓮の花 <両方A 面single「さよならはエモーション/蓮の花」2014>

長谷川:この曲を書かれた時って山口一郎さんが音楽的に認められてきてすごい忙しくなられてた時期だと思うんですけど、それがかなり素直に現れているというか、そこが愛おしくもあるし、世界を切り取る目線がデフォルトで詩的だなぁというのが分かる曲ではありますね。Bメロの“静かに君を妄想したいのに”っていうところで“妄想”っていう言葉をあえてここに持ってくるっていうセンスであるとか、その素直さと言うかそれがとても響きますよね。

1位:エンドレス <Album「DocumentaLy」2011>

長谷川:山口一郎さんの詩だと“観察してたものが実は自分だったって”いう主格の反転みたいなものが結構起こるんですけど、それの局地だなと個人的には思っていて、最終的に“見えない世界に色をつける声は誰だ”っていうの探していく歌詞なんですけど、それが最終的に自分だったっていうのが最後のメロディの3音で気づくっていう。凄いもう本当に曲の終わりまで持ってってそれに気づくっていう構造をとってて、それが曲とも本当に合致してますし、これは“音楽”っていうものを聴く上で“歌詞”っていうこと考えた時に一つの理想形なんじゃないかなと思います。
グローバー:メロディの強さとはまた別の角度、歌詞から見ていくとこういう魅力が溢れてきました。

まだまだ続くレジェンド『サカナクション』次週もお聞き逃しなく!

PLAYLIST

アルクアラウンド / サカナクション

涙ディライト / サカナクション

夜の東側 / サカナクション

新宝島 / サカナクション

Aoi / サカナクション

エンドレス / サカナクション


■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

次回は、結成15周年のサカナクションPart2!ゲストには引き続きRhizomatiks 真鍋大度さん、シンガーソングライター 長谷川白紙さんをお迎えします。お聴き逃しなく!