2019.12.07 ON AIR
【KISS Part2!】野宮真貴さん、「BURRN!」編集長 広瀬和生さん登場!

今週は、まもなく最後の来日公演を開催する『KISS』のPart2!
ゲストには引き続き、野宮真貴さん、雑誌「BURRN!」編集長:広瀬和生さんをお迎えしました。

グローバー:いよいよ最後の来日公演が明日からスタートです。
野宮:最後っていうのがちょっと寂しい…
広瀬:寂しいですよね、年齢的にはいつか最後とは思うんですけど、最後と言われるとね。

■ライブの魅力
グローバー:最初に生で観た時はどうでした?
野宮:最初“熱い”っていうのが(笑)
広瀬:わかりますけどね(笑)
野宮:顔が熱い(笑)結構炎を使うんですよね。それは最初びっくりしました。あとはやっぱりジーン・シモンズが血のりを吐いたり、炎を吹いたり色々するんですよ。
広瀬:あの火を吹くのはね、あれも失敗すると大変なことになりますからね。
野宮:ね、それを何十年ってやってるっていうことも本当に凄いことですし、
ファンが求めてるものを確実にやってくださる。メイクや衣装もそうだし、演出もそうですけれど、曲のアレンジもほとんどオリジナルから変えないし、ギターのソロですらほぼ同じ感じなのね。そして一緒になって歌える感じですかね。
グローバー:ファンが何回も聴いた音源のプレイをしてくれるんですね。
広瀬:とにかく楽曲が良い曲しかない、って言っていいライブなんですよね。グッとくるポイントっていうのをそれぞれの曲が持ってるんですね。どの曲もずっと盛り上がれる。曲の並べ方も上手いですよね。ファンが何を求めてるかっていうのを知り尽くしているという。それで演出上の効果と楽曲の良さというのの相乗効果っていうのを非常によく知ってますよね。それが曲の良さに素直に入っていけるところだと思いますね。

■「BURRN!」広瀬編集長が選ぶ、『KISS珠玉のバラードナンバー』TOP3!
3位:Forever <from Album『Hot in the Shade』1989年>
広瀬:これは80年代のノーメイク時代。ノーメイク時代のキッスは僕、すごい好きで、ロサンゼルスのバンドとしてのキッスという部分で、非常にロックのメジャーなところに勝負していった中でもポール・スタンレーならではの歌声が堪能できる本当にドラマティックな曲だなぁと。本当にハードロックバンドのバラードっていう感じがあるんですよね。

2位:Beth <from Album『地獄の軍団/Destroyer』1976年>
広瀬:これは涙無くしては聴けない。元々はピーター・クリス、今ではエリック・シンガーが歌ったりしてますけど。やっぱりね、日本人の琴線に触れるというのはありますよね。美しいメロディ。
野宮:これピーターがドラムセットから離れてステージの前で椅子に座って、薔薇の花束を持って歌うんですけど、ピーターの声が凄くいい声なんですよね、ハスキーで。

1位:Hard Luck Woman <from Album『地獄のロックファイアー/Rock and Roll Over』1976年>
広瀬:これもやっぱりピーターの声。今、エリックが歌ってもそういう感じの声なんですよね。
野宮:そうなんだよねぇ。
広瀬:あの声ありきの明る切ない感じ。しみじみするというよりも、ちょっと明るさがある中の切なさという、これも日本人好みな展開だと思います。

■KISSが残したもの
野宮:ロックをショーとして楽しませてくれるエンターテイメントにしたというところですよね。
広瀬:そう、僕が思うにブリティッシュ系の、特にハードロック系の人たちって、労働者階級の音楽だったり、若者がやり場の無いエネルギーをぶつけるみたいな、当時の日本で言うと不良の音楽みたいな、そう言う部分があって影があったんですよね。ある意味暴力的というか。それも良いんですけど、じゃなくて老若男女が楽しめるロックショウというもの。例えばウィングスでポールマッカートニーがやっていたのも、その類いだと思うんですよ。でも、ポールマッカートニーは天性の明るさと才能でひたすらやってましたけど、それをキッスはシステム的にやったと。あのロックショウが無ければ、その後のハードロックショウって無いですよね。いろんなものの雛形になってる。例えばモトリークルーなんかも色んなことやってたんですけど、あらゆるものの原点はキッスにあるんです。

■キャッチコピー
広瀬:KISSとは…究極の総合エンターテイメント」である。
つまり、楽曲と視覚ですよね。キッスのショーというのはロックショウの次元を超えている。キッスを観に行くというのはひとつのジャンルであるという。総合エンターテイメントだと思いました。

野宮:KISSとは…私にとってタイムマシーン」である。
キッスを聴くと、もう16歳の少女の頃にすぐに戻ってしまう。それ結構若返りに良いですよね(笑)

2週に渡るレジェンド『KISS』最後の一曲は「Shout It Out Loud」で締めくくられました。



※この収録は大手町パークビル内、三菱地所の新オフィスで行なわれました。

PLAYLIST

Detroit Rock City / KISS

Deuce / KISS

Christine Sixteen / KISS

God Gave Rock And Roll To You II / KISS

Beth / KISS

東京は夜の七時 / PIZZICATO FIVE

Shout It Out Loud / KISS


※放送後1週間は右のタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

■野宮真貴さんの詳しい情報はオフィシャルサイト
■雑誌「BURRN!」の詳しい情報はこちら

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