2019.10.26 ON AIR
【フィッシュマンズ Part2】映像ディレクター 川村ケンスケさん、Polaris オオヤユウスケさん登場!

今週はフィッシュマンズのPart2!ゲストは先週に引き続き、映像ディレクター 川村ケンスケさん、Polaris オオヤユウスケさんをお迎えしました。

■川村ケンスケ セレクト!「聴いていると映像が浮かんでくるフィッシュマンズ曲」TOP3!

3位:忘れちゃうひととき <『Orange』1994 年>
グローバー:これは川村さんがお好きなアルバムですよね。
川村:好きなんですね。でも、このビデオを作れと言われたらとても困る。だから作るとしたらライブ演奏シーンになるのかなと思いますけどね。
グローバー:イメージを捕まえようとすると無いんですね?
川村:無いんです、全く、映像のイメージが。
グローバー:ちょっと待ってください、今回のセレクトは「聴いていると映像が浮かんでくるフィッシュマンズ曲」なんですが。
川村:ほんとだ!間違ってるんですね、セレクトがね。
グローバー:あははは(笑)
川村:本当は「すばらしくてNICE CHOICE」とか持ってくると映像が浮かびそうなもんなんですけど。。簡単に言うとスネアドラムの音が大好きだって言う話だけなんですけど。こんなミックスあり得るのかな?って言う感じなんですよ。
オオヤ:このアルバムそうですよね。当時、変な音だなって聴いたとき思いました。
川村:それをどうやって映像化するかって話で悩んじゃう訳ですよね。
オオヤ:映像が浮かばない曲ですね(笑)

2位:Go Go Round This World <1994 年>
川村:これはもう佐藤くんの歌う “La La La”のフレーズが刺さりまくってるんですよ。それ聴きたいだけなんだよね。それをどうやって映像化するかって話ですよね(笑)
グローバー:浮かんでないじゃん、また!巨匠!(笑)
オオヤ:ぜんぜん逆じゃないですか(笑)
川村:すいません。

1位:Just Thing <『8月の現状』1998 年>
川村:『Neo Yankees' Holiday』に入ってるんですけど、僕が言ってるのは『8月の現状』ライブアルバムのリミックスのやつ。これの「Just Thing」のビデオを作ったんです。だからこれは浮かんでくるというよりは作っちゃったんです。最初のドラムのループがちょっと引っ掛かるんだよね、ちゃんとループしてない。それが堪んない。映像の話をすると “安っぽいバンドにしたかった”っていう思いがあったんですよ。小さいクラブみたいなところで演奏をしてるシーンにしようと思ったんですよ。その中にいろんなエフェクトを入れて、野音の映像も入れて、ちょっとドラッギーなトリップするような映像を入れて構成しようっていう風に。これに関しては音を聴いた時に思ったんですよね。だからライブを再構成してる感じですね。
グローバー:良かった、やっと最後に映像がついてるやつがきた。どうしようかと思いましたよ。
川村:アンケート書いてるとき、どうかしてたんですね。
オオヤ:じゃあこれ何のセレクトなんですか?
川村:好きな曲です!(笑)

■フィッシュマンズから影響を受けたもの
オオヤ:だんだん佐藤さんの歌い手としての魅力に改めて惹かれているというか、再結成してからよりそうなってきて、解き放たれた感じに自然になったのか、例えばソロのライブで普通にフィッシュマンズの曲を歌ってみようかな、と思って歌ったりすること始めてたんですよ、自然に。みんなのフィッシュマンズに本当になってきたのかなって感じがして、そういう風に聴くと“いい曲いっぱいあるな”って違う視点で聴いたりしてますね。
グローバー:川村さんはどうですか?
川村:映像って必ず映像として写さなきゃいけないものがあるんですね、僕の仕事上。写さなきゃいけないという宿命的な仕事なんですが、佐藤くんに教えてもらったのは“写ってなくていいじゃん”っていう感じ。つまり、ドラムの音がするからドラムの映像が必要なのか、こんな歌詞だからこういうビデオにしなきゃいけないとか。音からインスピレーションを受けるポイントみたいなものを全部無視しちゃって。もっと言うとフィッシュマンズの音楽自体が果たして何かを表現しようとしてたか?って言うとこまで考えると、もしかしたら実は何も言おうとしてないんじゃないか?と思ったりもした事があって、つまりゼロである事を表現しようとしてたんじゃないか?と思った時、じゃあゼロである映像って何だろう?撮らない事ってあり得るのかな?自分の意思が入らない映像ってあるのかな?そういうことに踏み込むきっかけを作ってくれた音楽だなと思います。

■キャッチコピー
川村:フィッシュマンズとは・・・『ゼロの音楽』である。
「新しい人」という曲がありますが“何にもない、何にもない”って言うんですよね。そこですね。ない事って言えないんだよね。言った時点で有ることになっちゃう。っていう事の矛盾とか逆説を永遠に音でやってる。だから目標はゼロという事なんじゃないかと僕は思っています。

オオヤ:フィッシュマンズとは・・・『憧れの特異点』である。
凄く憧れてるんだなって改めて思うんです。やっぱり大好きだっていうのは隠す必要もないですし。その目指したいっていう憧れとはちょっと違って、追いかけようとすると突き放されたりするんですけど、割とど真ん中に居て、気が付いたらもう逃してもらえないぐらい捕まっちゃってる感じとか。あとは、自分は音楽を作る人間なんで、全く知らなかったものを初めて見せてくれたなぁと。特異点というのは今まで無かったものというような感覚ですね。

ラストは「MAGIC LOVE」で2週に渡るレジェンド『フィッシュマンズ』は締めくくられました。


※この収録は大手町パークビル内、三菱地所の新オフィスで行なわれました。

PLAYLIST

Go Go Round This World! / フィッシュマンズ

WALKING IN THE RHYTHM / フィッシュマンズ

いかれたBaby / フィッシュマンズ

Just Thing / フィッシュマンズ

SEASON / Polaris

MAGIC LOVE / フィッシュマンズ


※放送後1週間は右のタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

次週のレジェンドは、来年、NEWアルバムがリリースされる、オルタナバンド『Weezer』ゲストには、ホフディラン 小宮山雄飛さん、 ナードマグネット須田亮太さんをお迎えします。お聴き逃しなく!