2019.09.14 ON AIR
【矢沢永吉 Part2】作詞家の売野雅勇さん、音楽プロデューサーで作曲家の多保孝一さん登場!

今週は、矢沢永吉Part2!ゲストには引き続き作詞家の売野雅勇さん、音楽プロデューサーで作曲家の多保孝一さんをお迎えしました。

今日、9月14日は、矢沢永吉さん70歳のお誕生日!!
今も尚、熱いライブを繰り広げている永ちゃん!今年の秋も全国ツアーを予定。

■矢沢永吉のライブ、最大の魅力とはどんなところにあると思いますか?
売野:ライブだと直接その人の大きさっていうのがわかるじゃないですか。どれぐらいスターかってことなんだけど、本当にスターなんですよ、星なんです。輝いちゃって、圧倒されちゃって。そのステージが、パフォーマンスがいちばんの魅力ですよね。
多保:圧倒的なヴォーカル力と人間力は感じるし、矢沢さんの後ろで演奏してる超一流のミュージシャンも“矢沢さんと演りたい”って思わせる魅力とエネルギーを感じますよね。
グローバー:ライブを観ていて特に印象に残ってる場面ってありますか?
売野:例えばMCにしても愛嬌があるんです。すごくチャーミング。ほんの1分、30秒しか言わないんだけど、カッコいいのよ、キレがいいんだね。ライブの時ね、セットリスト作るじゃない。膨大な数の曲を全部聴くわけよ。忘れてる曲があれば掘り起こすし、一曲一曲すごく丁寧に聴いてくみたいなのよ。なぜかって言うとある日電話が掛かってきたの。“矢沢ですけど”って。“なんですか?矢沢さん”って言ったらね“青空さぁ、凄いよね、いい曲なんだよ、それ伝えたかったんだよ”って。セットリスト作るのに聴いてたら感動しちゃって“熱いうちに伝えたかった”っていうさ。だからもう彼は一人で毎日コンサートやってるようなもんなんですよ。

■多保孝一が選ぶ、矢沢永吉のロックスピリッツ溢れる曲 TOP3!
3位 黒く塗りつぶせ <1977 年>
多保:この曲はリフから出来たみたいな事を言ってて、リフがガッと耳に入ってくる曲だなぁって思って、そのギターの音色が凄く良くて最高だなと。この曲のオリジナルバージョンを聞いて不思議なのが、ベースがちょっとディスコぽいんですよね。凄くロックっぽい泥臭いギターリフにディスコっぽいベースラインを合わせるっていう合わせ技の妙。センスが半端じゃない。

2位 止まらないHa~Ha <1986 年>
多保:ロックな曲を作るのにいちばん難しいのが、ロックなのにキャッチーでポップにすることなんですよ。誰でも口ずさめるヒット曲にするのってすごい難しくって、この曲はもう誰でもこのフレーズを知ってるし、この場面も知ってるじゃないですか。多角的にロック曲をポピュラーにするっていうのをパーフェクトに作り上げてる曲だと思います。お手本ですよね。

1位 アリよさらば <1994 年>
多保:この曲はもちろんロックなんですけど、なんかそこを超越しちゃってるっていうか。特にメロディラインですかね。何にも似てない。これはどうやったら作れるんだろう、って。もうわからないんですよ。だからこそ矢沢さんにしか表現し得ないし、歌詞も素晴らしいですし、興味をいちばん唆られます。

■売野さんが矢沢さんとお仕事をしてから、20年。これまで見てきて、矢沢さんがいつまでも変わらないところとは?

売野:魂の輝きっていうかね、矢沢さんは結局は本当にピュアな人だと思うんですよ。純粋。苦しい時代があって、そこから脱するためにたくさんの事をしなければいけなかったっていうハードな人生を送ってきたんだけど、魂が一個も汚れてないんですよ。それについて俺たち聴く人が感動しちゃうわけですよ。“自分たちもかつてはそうだった気がする、同化したい。こういう風に生きてみたい”っていう風に思う根底には“ピュア”って事がきっとあると思うんです。あとフェアなんです。ピュアとフェア、これが矢沢さんの本当の真髄の魅力なんだと思います。

■キャッチコピー

多保:矢沢永吉とは「ロックとは生き方であるというのを体現した人」である!
ロックとは?って聞かれたら、音楽のジャンルだったり、精神性だったり、いろんな答え方ができると思うんですけど“生きかたなんだよ“っていうのをいちばん見せてくれた、教えてくれたのは矢沢さんなんじゃないかなと思います。
売野:矢沢永吉とは「ノブレス・オブリージュ」である!
多くを与えられたものは、多くを与えないといけない。それは高貴な人の務め、責任、義務ということなんだけれども、矢沢さんって結局は多くの才能を持って生まれて、それをみんなに分け与えたいっていう人なんじゃないかなと思ったんで「ノブレス・オブリージュの人」

2週に渡るレジェンド矢沢永吉。ラストは『 I LOVE YOU,OK』で締めくくられました。


■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。

PLAYLIST

愛しい風 / 矢沢永吉

止まらないHa?Ha / 矢沢永吉

Pure Gold / 矢沢永吉

アリよさらば / 矢沢永吉

FLESH AND BLOOD / 矢沢永吉

I LOVE YOU, OK / 矢沢永吉




※放送後1週間は右のタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

来週のレジェンドは、来月、4年ぶりとなる来日公演を行うシンディ・ローパー!ゲストには、LiLiCoさん、シンガーでフリューゲルホーンプレーヤーのTOKUさんをお迎えします。お聴き逃しなく!