2019.06.29 ON AIR
【STING/THE POLICE Part2】音楽プロデューサー 本間昭光さん、クリス・ペプラーさん登場!

今週は『STING/THE POLICE』のPart2。ゲストには引き続き、音楽プロデューサー 本間昭光さん、クリス・ペプラーさんをお迎えしました。

グローバー:スティングは現在、「My Songs Tour」の真っ最中!日本でのライブも期待したい所ですが、クリスさんは、特に印象に残っているスティングのライブ、いつですか?

クリス:これはもう忘れもしない1988年TOKYO DOME 10月27日、ちょうどJ-WAVEが始まってまだ1ヶ月も経ってないぐらいだったんですけど、ドームに入っていって“ああアリーナか”って下に降りてって“どこまで行くんだよ、どこまで行くんだよ”ってどんどん前に行くわけよ。5〜6列ぐらいかなんかで“J-WAVEってこういうことか!”って思ってさ(笑)その時いろんな意味で心の中で“やった!”と思いましたね(笑)嬉しかったですね。「NOTHING LIKE THE SUN TOUR」ということで、あの名盤からの曲が目白押しなわけよ。まあそれがリアルで聴けたのはもう素晴らしかったね、泣いた!いろんな意味で感動しちゃってさ。「Fragile」がやられたなぁ、あと「Little Wing」のギターソロも泣きまくりのギターで良かったなぁ。名曲じゃないですか、いろんな人がカバーしてるけど、ぶっちゃけスティングのカバーがいちばん好きかな。あの“艶”なかなかこの曲で“艶”を出すの難しいんだけど、そこがねスティングの凄いとこだね。

グローバー:本間さんも忘れられないライブありますか?

本間:ポリスの「Zenyatta Mondatta Tour」になるんですかね、81年の大阪なんですけど。はじめて観に行ってですね、まず爆音にやられたのと、1曲目「高校教師」ですよ。邦題「高校教師」。そのときベースがエレクトリック・アップライト・ベース使ってて“あ、これも弾くんだ”みたいな感じになって。普通に弾いてるときは親指で弾くこと多いんですけど、アップライトは普通に弾いてるんですね。“こういう弾き方するんだ!”っていうのに驚いたのと“やっぱりあのベース弾きながら歌えるんだ”って。もう一言めで持っていかれちゃうんですよね。“あ、この声!”って。そういう人って、世界でもほんとに少ないと思うんですよ。日本人でも限られてると思うんですけど。やっぱりスティングってそうだったんですよね。それまで日本のバンドであったりとか色んなもの観てたのとはまた別の世界が広げられてて、とにかく全員がバカテクなの。もう余裕で筋肉が覚えてて演ってる感じっていうのが“いままで観た事ない、こんなの初めてだ!”と思って。

クリス:アンディ・サマーズも凄いですよね。あの中ではオーケストラの役だったりとか、ピッキングからコード、アルペジオ。。やっぱね、ポリスはスティングなんだけど、3人なんですよね。

グローバー:初期のライブなんてスチュワート・コープランドのつんのめり感が半端じゃないですよね。

本間:走るひとですからね。スネアがどんどん前にいっちゃうんですよね。でもそれがカッコ良かったんですよ。若いというか勢いに乗ってて、そのラッシュする感じが”カッコ悪いことじゃないんだな”って、魅せつけられましたね。

クリス:初期は走るレゲエだったからね、レゲエ走っちゃいけないだろって(笑)


■ベーシスト:クリス・ペプラーが選ぶ『この曲はベースが最高!堪らん曲!」TOP3

3位:Message in a Bottle
ベースライン自体がね、凄くシンプルだけど非常に印象的なんですよね。やっぱベーシストが創った曲っていう感じは凄くしますよね。

2位:De do do do De da da da
あれだけインテレクシャルなスティングが“ドゥドゥドゥ・デ・ダァダァダァ”ですよ(笑)カウンターパンチどころの騒ぎじゃない(笑)

1位:Roxanne
無音の部分、隙間っていうか、間合いっていうか、そこが凄いですよねぇ。これがスティングの代表的なスタイル。

■キャッチ・コピー

クリスさんのスティング(ポリス)とは「永遠の兄貴 」
音楽から、生き様から、体脂肪率から、やっぱ永遠の兄貴ですよ。絶対到達できない頂に彼は居るわけですけども、頑張って生き甲斐にさせていただきたいなと。

本間さんのスティング(ポリス)とは「永遠の体脂肪率10%」
意識だけではなかなかできないですよ。いろんな意味で自分の在り方”自分がこう在らなきゃいけない”とか、責任も感じてるんじゃないですかね。自分を兄貴と慕う全世界の人たちに向けて“おれはこんなに頑張ってんだぞ”って。いろんな意味で自分に厳しい人なんだろうなっていうのを感じさせてくれますね。

2週に渡ってお送りした『STING/THE POLICE』ラストは「Synchronicity I」で締めくくられました。

■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。

PLAYLIST

Little Wing / The Police

Don't Stand So Close To Me / The Police

They Dance Alone / Sting

De do do do De da da da / The Police

I Can't Stop Thinking About You / Sting

Synchronicity I / The Police


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

■本間昭光さんの情報はオフィシャルサイト
■クリス・ペプラーさんの情報はオフィシャルサイト

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