2018.12.22 ON AIR
【ABBA】LiLiCoさん、音楽評論家の村岡裕司さん登場!

今週のレジェンドミュージシャンは、今年、映画「マンマ・ミーア!」の続編も話題に!
スウェーデンが生んだ世界的スター『ABBA』ゲストには、LiLiCoさん、音楽評論家の村岡裕司さんをお迎えしました。

■ABBAとの出会い

LiLiCo:ビョルンとベニー、ヘップスターズの時代から、スウェーデン人誰もが知ってます、っていう感じなんだけれども、ドン!ときたのが1974年ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト。自分も3歳だったんですが、"Waterloo"日本では“恋のウォータールー”をテレビで見てた自分を今でも覚えてます。“なにこのカッコいい!”洋服もカッコ良かったですし、ファッションが凄く斬新だったっていうのを凄く覚えていて、そこから自分も絶対歌手になろうと思って。みんなで掃除機のホースを持って真似て、みんなブロンドで美人のアグネッタ役をやりたかったんですよ。でも髪の毛が茶色の私は必ずフリーダになるんですよね。ちょっとだけムッとしながら歌うんだけれども、今になって声の低いフリーダの方が好きかなっていう風に思ってますけどね。

村岡:たぶん“落ち葉のメロディHasta mañana”中学の頃、ラジオからイージーリスニングみたいな似たり寄ったりの曲が多く流れてて、その中の一曲だったと思うんだけれども、女性ヴォーカルがキラキラしてて凄いなぁって思ったのがきっかけだったと思います。はっきり言って“幸せの黄色いリボン”のような曲調ではあるじゃないですか。でもトニー・オーランドとは違う女性ヴォーカルのキラキラっていうのかな、そこで引っかかったような気はしますね。あの曲だけだったらこんなにABBAの仕事って無いと思うんだけれども、とにかく色んな音楽のスタイルがあって、いろんなものを取り入れる貪欲さっていうのかな、それが面白いと思います。とにかく色んなポジションを持ってるから、どんな人にも相性が良い。ベニー・アンダーソンのセンスって凄いですよね。たぶんセッションしてるときに彼のアイディアっていうのがいろんなスタイルを作っていくと思うんだよね、それにメンバー4人が一緒になってこういう風にしようっていうアイディアがどんどん生まれていったと思うんですよ。それが音楽に凄く活かされているから凄く楽しい。

■ディスコサウンドであってポップス

村岡:ABBAがディスコに挑戦した頃って、どちらかと言うとスウェーデンよりは他の国をターゲットにした部分って凄くあったし、ディスコサウンドで全世界を制覇っていうのがあった。ディスコではあったんだけど、ABBA独特のポップ性っていうのがあったから、ディスコであってもポップスでもあるっていう二面性があって「ダンシング・クイーン」なんかは最初聴いた時、ディスコとは思わなかったですもんね。ポップミュージックそのものっていう感じがしました。

LiLiCo:あとね、アグネッタとアンニ=フリッドは2人ともバック・コーラスとして始まってるじゃないですか。そのバックコーラスならではのソフトな声で、まったく音域が違うのに、あのソフトさが合体するとあれになった。それが良かったんだと思うのね。いろんな人がカバーしるじゃないですか、でもABBAにはならない。やっぱりABBAのパフォーマンスの気持ち良さっていうのは、あの声質だからですよね。それは2人ともメインで個性的な声というよりも、どんな曲調にも合わせられるような声だったからじゃないかなって思って。

村岡:それはもうズバリですよね。2人で1人の人格の明と暗を歌ってるような部分って凄くありますよね。

■音楽評論家:村岡裕司さんが選ぶ『ABBA の隠れた名曲』TOP3!

3位:Thank You For The Music (Doris Day Version)
これはレア・トラックなんですけど、ドリス・デイをイメージしたバージョンっていうのがありまして、長く聴けなかったんですけれども、今はオープンになってる曲なんですけど、憧れのドリス・デイに成りきってるっていうのかな、是非聴いて欲しいですね。

2位:Head Over Heels
これが面白いっていうのはタンゴなんですよね。なぜかヨーロッパの人ってタンゴとかよくやるじゃないですか。スウェーデンもそうですよね。このレトロ感っていうのが今では逆に古くない。面白いと思います。

1位:The Day Before You Came
ABBAの最後の曲と言われてる一曲なんですね。シングルオンリーで出た曲なんだけれども『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』のサントラの中でメリル・ストリープが収録してるんですよ。映画には使われてないんだけども、非常にマニアックな曲で、非常にカリカリしたサウンドで当時の彼女の気持ちっていうのかな、メンバーの微妙な精神的なポジションを感じさせる曲です。

LiLiCo:そうなんです。ほんとにプライベートライフを知ってアルバムを聴いていくと、もうそのまんま。

まだまだつづく『ABBA』来週もお楽しみに!


■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。

PLAYLIST

Take A Chance On Me / ABBA

Hasta Manana(落ち葉のメロディ)/ ABBA

Waterloo / ABBA

Dancing Queen / ABBA

The Name of the Game / ABBA

The Day Before You Came / ABBA


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

番組オリジナルステッカーを5名の方にプレゼント!番組を聴いての感想、取り上げて欲しいレジェンド・ミュージシャンのリクエストも是非書いて、番組サイトのメッセージフォームからご応募ください!

◆丸の内エリアで、毎年、街を行き交う人々を楽しませてくれている、冬の風物詩
「丸の内イルミネーション2018」が、今年も開催中です!
およそ1.2kmにおよぶ、丸の内仲通りにある200本を越える街路樹が
丸の内オリジナルカラー「シャンパンゴールド」のLEDおよそ100万球で
彩られています!エレガントで、美しく華やかに輝くイルミネーション、
ぜひ!楽しんで下さい。詳しい情報はこちら

次回のレジェンドは『ABBA』Part2!ゲストには、引き続きLiLiCoさん、音楽評論家の村岡裕司さんをお迎えします。お聞き逃しなく!