2018.08.25 ON AIR
【山下達郎 Part2】ゴスペラーズの黒沢薫さん、never young beach 阿南智史さん登場

今週は『山下達郎』のPart2。ゲストには引き続きゴスペラーズの黒沢薫さん、never young beach 阿南智史さんをお迎えしました。

■ファルセットで最初に歌ったひと

黒沢:ファルセットで歌っても良いんだって最初に思ったのは達郎さんでしたね。いわゆるメジャー・シーンでちゃんと実績を残してる人でファルセットで歌った人って達郎さんが最初なんじゃないかな?たとえば1983年の「悲しみのJODY」は、ほぼ全編ファルセット。凄い意欲的ですよね。他にも「My Sugar Babe」とか。達郎さんのファルセットってちょっと鼻にかかってるんですよ。50年代、60年代のアメリカンポップスの匂いがするんです。だから僕はファルセットを出すときは一時期までは凄く鼻にかけてやってました。これがファルセットなんだろうなと。今はいろんなのがあるって解ってますけど。ファルセットを出すっていうのがカッコイイと思ってますね。こんな音を出せる、凄い!みたいなね。

■山下達郎から受けた影響

阿南:僕はリズムギターが好きで、自分でプレイする時もカッティングとかに徹するんで、やっぱりカッティングは凄い影響受けました。作曲面においても凄く影響を受けていて、16ビートをグルーヴィーに聴かせるっていうところとかコード。山下達郎さんのコードは、複雑で耳コピができないんですよ。耳が追いつかない。しかも構成ごとに目まぐるしくコードワークが変わっていって…そこでスコアをネットで調べて“あ、こんな事をやってるんだ”って衝撃を受けましたね。カヴァーするとしたら「BOMBER」。スラップのベースラインが印象的でそれをコピーするのが楽しい。でも山下達郎さんの曲すべてに言えることかもしれないんですけど、すべてのパートが演ってて楽しい。「BOMBER」ってギターのカッティングもめちゃめちゃカッコイイし、ドラムもシンプルなんですけどパンチの効いたカッコイイグルーヴのあるドラムで、全部自分でパソコンに録音して、どこがダメだったか聴いて、質を上げていきたいですね(笑)

■山下達郎の歌詩

黒沢:凄く言葉数が少ないんです。言葉数とメロディがシンプルなので歌うのが結構大変なんです。言葉数が多かったり、メロディが複雑だったりすると、それを歌いこなすだけで表現ってできるじゃないですか。でも本当に緻密なアンサンブルの上に乗っているメロディや言葉が一筆書きみたいな。これを良く1つの作品にするなっていうぐらい言葉が少ないんですね。「夜の静寂」と「雨」がよく出てきますね。チェックしてみてください(笑)凄く開けたサウンドなのに内省的な言葉を使う。で、絶望なのかと思うと希望はあるんです。それは音全体の表現もあると思いますけど、そこが独特の世界観ですね。

■ミュージック・シーンに与えた影響

黒沢:本当に音楽が好きで表現してる方なんですよね。ただ表現するだけじゃなくて表現し続けてる方なんですよね。そこがもの凄く尊敬しますよね。

阿南:リズム&ブルースとかファンクとか黒人音楽だったものを、日本の一般的な層に浸透させたっていうのが大きいなと。音楽をやってて“ありがとうございます”って感じです。

■キャッチコピー

阿南さんの山下達郎とは…『パーフェクトである』
リズムからコードからメロディから歌唱力、すべてにおいて高いレベルでやっているというのが信じられない。ここまで完璧な人間が存在して良いのかっていう。でもそこは折れずにここまで行きたいっていう気持ちで僕はいま音楽をやってます。

黒沢さんの山下達郎とは…『導師』
今も楽器を持った人、歌いたい人全員が憧れてしまう人。それを光のように目印のようにして、ここまで行きたいんだよねって言って頑張れる。そういう導く人なんじゃないかなって思っています。

最後は『希望という名の光』で締めくくられました。


■この収録は「丸ビル コンファレンススクエアGlass Room」で行なわれました。

PLAYLIST

FUTARI / 山下達郎

BOMBER / 山下達郎

さよなら夏の日 / 山下達郎

SPARKLE / 山下達郎

SPARKLIN’ / 山下達郎

希望という名の光 / 山下達郎


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

■ゴスペラーズの詳しい情報はオフィシャルサイト
■never young beachの詳しい情報はオフィシャルサイト

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