2018.06.02 ON AIR
【KYLIE MINOGUE Part2】ミッツ・マングローブさん、新谷洋子さん登場

今週のレジェンド・ミュージシャンは『カイリー・ミノーグ Part2 』。ゲストには引き続きミッツ・マングローブさん、音楽ライターの新谷洋子さんをお迎えしました。

「カイリーは時代を追って噛み締めるほうが味わいがあるんですよ。本当に分かり易い紆余曲折というものがあって、ちゃんと最終的なところにたどり着いた希有なスターなんです」とミッツさん。

「低迷期と言われる90年代を経ての2000年。祖国オーストラリアのシドニーオリンピックが開催されて、その閉会式。最後に登場したカイリーのライヴ演出は、世界最大のゲイ・パレード「マルディグラ」。ドラァグクイーンに担がれたカイリーがレビューのピンク色の羽根を頭につけて、ザ・ゲイパレード!マルディグラ!って格好で居るわけですよ。私はゲイ・カルチャーのアイコンです!という意思表示をして。そこで何歌うんだろう?って思ったらABBAの「ダンシング・クイーン」だったんですよ!もう真正面からゲイ・シーンのアイコンとしてお納めくださいっていう覚悟の表れですよ。それをしっかりオリンピックというマジョリティの象徴である場所でやるっていう覚悟と勇気、もう世界中が感動したわけです。そして王道のカイリーミノーグとして復活してシングル「Spinning Around」が一位を獲るわけです」

アルバム『Light Years』で復活したカイリー。続く2001年のアルバム『Fever』は
ポップ・アイコン的なカイリーとインディーズ時代のカイリーがしっかり絶妙なバランスで融合されて、オンタイムなミュージック・シーンで本当にカッコイイ音楽をポップスターとして演ったアルバム。新谷さんがいちばん好きなアルバム、いちばん聴いたアルバムも『Fever』だそう。「エッジさがここで戻ってきたし、ビジュアルもファッションもエッジになったし。でも非常にコマーシャル」ここから聴きたい一曲は「Love At First Sight」

ゲイ・カルチャーでカイリー・ミノーグがこれだけ愛される理由は?

「このひとはB級だからなんです。トップじゃないってことなんです。ゲイ・シーンって昔からちょっと陰に隠れちゃうとか、そんなひとになんかとっても思い入れを注いでしまう傾向があって、このひと究極のB級なんですよ。デビューした頃からそこはかとない詰めの甘さというか、突き抜けない感じっていうか、イモ臭いっていうかね。そういうのがたまらなくあって…」とミッツさん。

最新アルバム『Golden』について

新谷さんはいろいろと意見が分かれる作品と前置きしながら「これまでのカイリーにカントリーのフィルターをかけたような作品ですね。私はむしろ歌詞の方にみんな引っかかることがあるんじゃないかなって思ってて、カイリーってこれまで暗い顔を見せなかった。泣いてる曲ってなかったと思うんですよ。恋の喜びとか、音楽の楽しみとか歌ってたんですけど、やっぱり大失恋の後で、失恋の曲、歳の曲、時間がないのよっていう想いとか、そういうリアルな彼女がすごく透けて見えてて、そこがもしかしたらファンタジーとして、偶像としてのカイリーを壊したところもある…」と。

キャッチ・コピーのお時間

新谷洋子さんのカイリー・ミノーグとは・・・『カイリーはラグビーだ』
「アメリカ人には解らない。ヨーロッパとレスト・オブ・ザ・ワールドなんですよね。南米でもあんまり人気がないかもしれないけど。だからまさにラグビーな感じがします。ブリティッシュ・コモンウェルスと日本も人気があって。それは美意識もそうだし、音楽性もそうだし、すべてにおいてラグビーだなって」と。

ミッツ・マングローブさんのカイリー・ミノーグとは・・・『A5ランクのB級』
「オージー・ビーフにかけたんです。S級のB級でもいいんですけど、ひたすらこの人ってチープなんです。だからお手軽でお手頃なんです。親しみ安さっていうのがあるんですけど、そこを突き詰めるとA5ランクぐらいの高級感というかポップな空気が出る。不思議なもんで、これが廻り回って王道になるんですよ、最終的に」と。

「やっぱ最後はこの曲でしょ」とカイリーの王道中の王道。時代を越えたこの曲
『 I Should Be So Lucky』で2週に渡るカイリー・ミノーグは締めくくられました。


■この収録は新丸ビル7階marunouchi HOUSEにありますスナック来夢来人で行なわれました。

■marunouchi HOUSEでは今年もBEER TERRACEがオープンしています。詳しくはこちら!

PLAYLIST

Spinning Around / Kylie Minogue

Your Disco Needs You / Kylie Minogue

Love At First Sight / Kylie Minogue

Right Here, Right Now / Giorgio Moroder ft.Kylie Minogue

100 Degrees / Kylie with Dannii Minogue

I Should Be So Lucky / Kylie Minogue


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

次回のレジェンド・ミュージシャンは『hide』。ゲストにはピエール中野さん(凛として時雨)咲良菜緒さん(チームしゃちほこ)をお迎えします。お聴き逃しなく!