2017.07.29 ON AIR
【THE BEACH BOYS】GREAT3の片寄明人さん、 Tempalayの小原綾斗さん登場!

今週のレジェンド・ミュージシャンは、『THE BEACH BOYS』。ゲストにはGREAT3の片寄明人さん、 Tempalayの小原綾斗さんをお迎えしました。

片寄さんがビーチ・ボーイズと出会ったのは小学6年生の頃、ジョージ・ルーカスが50年代のアメリカの若者たちを描いた青春映画「アメリカン・グラフィティ」のエンドロールで流れていた「All Summer Long」。“胸がキュンとするような切なさをロックン・ロールの中に感じるっていうのが魅力的だった”と言います。

小原さんがビーチ・ボーイズと出会ったのは4年前の24歳ぐらい。Tempalayを組んだ時、サイケデリック・ロックの名盤としてアルバム「Pet Sounds」を聴いた。最初の印象は“ポップやなぁ、としっくりこなかった。”と言います。ビーチ・ボーイズの他の作品を聴くようになったのは、Tempalayのライヴを観に来た方に“ビーチ・ボーイズのアルバム「20/20」に音が似てると言われて聴いてみた。ペット・サウンズ以降のチャレンジ精神が面白かった”と仰っていました。一押しの楽曲はコード感やメロディに作り手としてヤキモチを焼いたというダサくてカッコイイ曲「Be Here In The Morning」。

“ビーチ・ボーイズの曲はコードに対してズレたようなメロディが入ってきて、トリップするような浮遊感がある。ブライアン・ウィルソンは当時としては革命的なことを次々とやった人だったんですよね”。と片寄さん。

いちばん聴いたアルバムは?の問いに小原さんは、「Surfer Girl」。“陽の落ちていく感じとか、情景が浮かぶ”と。その中でも自分たちと同世代のまだビーチ・ボーイズを知らないひとたちに聴いて欲しい曲は、タイトル曲「Surfer Girl」。“今のインディ・シーンにはこんな曲を演ってるバンドは居ないので新しく感じると思う”。と仰っていました。

片寄さんがいちばん聴いたアルバムは70年代にリリースされた「Surf’s Up」。実際にはブライアン・ウィルソンが心を病んでしまって、ブライアン以外のメンバーが中心となって創ったアルバム。“ブライアン・ウィルソンが弱ってしまって、他のメンバーががんばったんでしょうね。素晴らしい曲が揃っていて、アルバム全体としても良い。タイトル曲「Surf’s Up」は未完成に終わった「Smile」というアルバムに収録される予定だったブライアン・ウィルソンの曲。“サーフ”というタイトルが入ってるけど60年代の“サーフ”とは全く違って陰鬱なムードがある。だけどそれが逆に普遍的な魅力になっている。そしてスピリチュアルなものを感じる。音楽の中でこの曲はアートのひとつと表現したくなるぐらい他のひとには絶対に書けない独特な曲”と仰っていました。

まだまだ続くビーチ・ボーイズ・トーク。
来週もお楽しみに!



■この収録は「大手町ビル」で行なわれました。

PLAYLIST

SURFIN U.S.A / THE BEACH BOYS

ALL SUMMER LONG / THE BEACH BOYS

BE HERE IN THE MORNING / THE BEACH BOYS

CAROLINE, NO / THE BEACH BOYS

崖 / GREAT 3

FUN FUN FUN / THE BEACH BOYS

KOKOMO / THE BEACH BOYS

SURFER GIRL / THE BEACH BOYS

SURF’S UP / THE BEACH BOYS



※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
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次回のレジェンド・ミュージシャンは『THE BEACH BOYS』のPart2。ゲストにはGREAT3の片寄明人さん、 Tempalayの小原綾斗さんをお迎えします。このお二人がどんな熱いトークを繰り広げるのか!?お楽しみに!