TOPPAN FUTURISM

ON AIR DATE
2017.09.10

ゲストは、ブルータス編集長の西田善太さん。

「 BRUTUS の裏側に迫る! 」

独自の路線で注目される、ブルータスが考えている事とは?
私たちが、これからもっと雑誌を楽しむために、すべきこととは?
など、たっぷり伺いました。

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Love On The Weekend
    John Mayer
  • Replica
    The xx
  • All At Sea
    Talc
  • One Day
    サニーデイ・サービス
雑誌『BRUTUS』編集長の西田善太さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<寿命の使いみちを好奇心に>

『BRUTUS』は1980年の創刊。雑誌全体の販売部数が減少傾向しようとも、独特の存在感で多くの支持を得ています。
「これぞBRUTUS!」という特徴が、ひとつのテーマを深く掘り下げる特集。
「危険な読書」「建築を楽しむ教科書」「自然写真入門」「なにしろラジオ好きなもので」。毎号の特集の切れ味は、雑誌関係者が選ぶ雑誌大賞に選ばれるのもうなずけます。

人が気づかなかった楽しみを作ることを一番大事にしている『BRUTUS』。
例えば「とんかつ好き」という丸ごととんかつ尽くしの特集は、「とんかつを徹底的に食べ巡ることがちょっとした行事になる」ことを気づかせてくれました。

「雑誌を読むことは一見非効率だけど、割いてもらった時間に見合うものを提供したい」と考える西田さん。
「検索することで人は無関係な情報を増やし続け、世の中で起こったことを薄っすら分かった気になってしまう。その場に出向いて体験することが減り、交通乗り換えスマホアプリによってむしろ自由を失っている」と指摘します。

確かに、無意識のうちに便利さや効率に縛られ、上っ面だけ追いかけている面があることは否めません。情報の深掘りからこそ得られる新しい発見や楽しさというものがあるにもかかわらず・・・。
探す行為が便利になればなるほど探すという能力が劣化し、ナビがなくなったらどこにも行けなくなるなんていう話も冗談になりません。
探す力も掘る力も失ってはもったいない。

効率を求めることと楽しむこと。
テクノロジーで便利になればなるほど、両立バランスを崩しがちです。

「1冊の本と出会うために、100冊の無駄な本に付き合う。そのようにして出会った1冊は宝になるし、いつか無駄な100冊も役に立つ」。
西田さんが唱えるように、探すプロセスがアナログ化し非効率になると、むしろセレンディピティの楽しさを味わえたりします。
そもそも何が無駄で無駄じゃないかは、こと読み物においては判別し難い。

僕は「“Time is money”ではなく“Time is life”」だと考えています。
時間そのものが寿命であり、寿命は瞬間の積み重ね。
だから時間を使うということは寿命を切り売りすることなんです。

「人生を楽しむために雑誌がある。好奇心は人任せにせず、チャーミングな人間になろう!」という西田さんのメッセージは、寿命の使い方のヒント。

好奇心を発掘し、堪能する時間。
寿命の使いみちを好奇心に割くことは、まさに未来志向。
効率を駆使するところはそれとして、好奇心にはふんだんに寿命を費やしたい!

小川 和也
TOPPAN