TOPPAN FUTURISM

ON AIR DATE
2017.12.10

ゲストは、作家 の谷村志穂さん。

作家 の谷村志穂さんをゲストにお迎えして
「フロンティアスピリットが導く未来」 についてお話伺いました。

谷村志穂オフィシャルブログ「HOUSE」Powered by Ameba

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Lie (feat. (feat. Thief)
    Jazzanova & Thief
  • Just One Of The Guys
    Jenny Lewis
  • The Leavers Dance
    The Veils
  • The Land Of Plenty
    Leonard Cohen
作家の谷村志穂さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<諦めない太さ>

谷村さんは北海道大学農学部で応用動物学を専攻。大学院への進学を考えていたところ、「論文は面白いけれど、科学者には向いていない。作家にでもなったらどうか」と担当教官から諭されことをきかっけに作家への扉を開きます。
扉の前へと導いたのは、あの森鴎外の孫である森樊須(はんす)さん。

谷村さんの著書『移植医たち』は、最先端の医術である臓器移植を学ぶためにアメリカに渡った若手医師の物語。
1985年、当時は「人体実験」とさえ呼ばれた臓器移植へ果敢に挑みます。
最初につけようとしていたタイトルが「扉」だというのもうなずける、開拓者魂を持った医師たち。
医師だけではなく患者も一緒に新しい道への扉を必死に開き、物語の登場人物それぞれがフロンティアスピリットに溢れています。

谷村さんの出身地で、多くの作品の舞台である北海道はフロンティアスピリットが根付いている場所。
明治維新後、極寒の中をカシワの深い根を切り開きながら過酷な開拓が続けられました。
北海道開拓の父と呼ばれ、札幌農学校(現北海道大学)初代教頭でもあるウイリアム・スミス・クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」は、フロンティアスピリットを象徴する言葉。
「どうせ困難なのだから新しいことをしてみせよう。細かいことを気にしていたら前に進めない。北海道の開拓を通じてその精神を身につけたのだと思います」。
谷村さんは、北海道にあるフロンティアスピリットの背景をそのように捉えます。

「自分が開くことができる扉はなんだろう。それを考えることがフロンティアスピリットの第一歩ではないでしょうか」と語る谷村さん。
「人間は、自分が今すべきことを本当は見えているのだと思います。でも色々なブレーキをかけてしまう。ある時、これだ!と思ったら扉を開いてみる。扉の前に立てたら、そこからの時間は有意義になるはずです」と重ねます。

扉を開いても、簡単に閉じてしまわないことも大切です。
一度開いた扉を閉じてしまうと再び開くのが大変になってしまう。
『移植医たち』の医師は、再三の失敗や困難があろうとも、扉を閉じたりはしません。
それが未来の臓器移植発展につながります。

僕は、谷村さんの『移植医たち』のあとがき最後の一文が大好きです。
「多くの方のお力をお借りしたが、文責は言うまでもなく、すべて著者にある。」
フロンティアスピリットには失敗も伴い、誰かに迷惑をかけることがあるかもしれません。
挑戦する以上、責任を他者に押し付けないこと。
うまくいけば協力してくれた皆のおかげ、失敗しても全て自分の責任。
起業家として肝に銘じていることであり、フロンティアスピリットにとって欠かせない姿勢です。

諦めない太さと潔さ。
フロンティアスピリットの未来は、そこから始まります。

小川 和也
TOPPAN