TOPPAN FUTURISM

ON AIR DATE
2017.08.27

ゲストは、
慶應義塾大学 SFC 研究所上席所員 斉藤賢爾さん。

『世の中からお金が無くなる?!』

今週は、お金の未来をPICK UPしました。

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Paper Planes
    M.I.A.
  • Big Time
    Peter Gabriel
  • Working Together
    Gonzales
  • 日常
    星野源
慶應義塾大学SFC研究所上席所員の斉藤賢爾さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<FUTURISMコインをポケットに>

「もしもお金がなくなったら」。
皆さんは、そんな未来を考えてみたことはありますか。
相楽さんは「お金が消えたら農家で自給自足をする!」とキッパリ。

ビットコイン取引所の破綻があったり、“仮想”という言葉が非現実を連想させることで、仮想通貨をあだ花のように見ている人も多いでしょう。
実際、まだまだ多くの課題を抱える仮想通貨。
しかし、僕は「仮想通貨は世の中を大きく変える一石」と確信しています。
仮想通貨そのものというより、それを支えるブロック・チェーン等の技術が経済や社会の構造に大きな変化を及ぼすと考えています。

仮想通貨に比べ、現金には絶対的な信頼が寄せられている現状です。
お金はもともと信頼や信用の代替手段であり、物質として直接的な価値を持つわけではありません。
その観点では、現金もある種の“仮想”なのです。

斉藤さんはデジタル通貨の研究者であり、仮想という表現を避けています。
「非現実の通貨ではなく、現実の通貨がデジタル化しただけ」と捉えているからです。
例えば、流通量が多いビットコインも現金をデジタルに置き換えたもので、実は現金に近い。
デジタル通貨は「お金の仕組みの問題を解決するために別の仕組みを作る試み」で、現金よりも優れた仕組みに発展するかもしれません。

インターネット上に保管するデジタル通貨に不安を覚えるかもしれませんが、銀行口座に預け入れている現金も手元から離れたところで管理されています。
前者が危険で後者が安全と頭ごなしに決めつけられなくなるほど、お金の概念は揺らぐとみています。

お金を稼ぐという行為にも、揺らぎは波及するでしょう。
人工知能が人間の代わりに仕事を担うようになることで、お金のために働く必要がなくなるかもしれません。
斉藤さんは「お金が空から降ってくるが如く、お金に追われない社会」だと言います。
人類の歴史を振り返るとほとんどの期間がお金を使っておらず、日本銀行のような中央銀行の仕組みができたのも400年ほど前の話。
お金が社会を支配していると思い込むのは早計です。

企業活動や雇用のあり方も変わる可能性があります。
経営を人工知能に置き換えることができると自動的に経営が動き、会社組織が機械的、働き手のエージェントのようになる。
会社は働き手のプラットフォームとして存在し、雇用関係は結ばない。
これが企業の一形態になるかもしれません。

狩猟採集社会においては、特に物を交換する必要もありませんでした。
物々交換しなければいけない社会になったことで、お金という手段が多用されるようになったわけです。
お金は物々交換の便利な手段に過ぎず、それを賄うためにもっと相応しいものがあるならば、お金がなくなってもおかしくはないのです。

お金がなくなる未来が来るとすれば、斉藤さんは「いまのうちに投資をしておくべき」とアドバイスします。
投資といってもお金を儲けるための投資ではなく、自分自身への投資です。
将来に渡って長らく価値を生み続けるものに、いま自分が持っているものを投げ出す。
新しいことを学び、自分自身を磨く。
それこそが、お金がどうなろうとも振り回されないための秘訣なのです。
自分よりも長く続くものは次の世代ですから、次世代のための投資も忘れたくありません。

『FUTURISM』という番組は、楽しい未来をつくる鍵を探すことがコンセプト。
その鍵探しも、斉藤さんがお勧めする投資ではないでしょうか。
未来をつくる鍵は、未来の自分を育てる“FUTURISMコイン”みたいなもの。
FUTURISMコインをポケットに入れ、未来志向でいきましょう。

小川 和也
TOPPAN