2023.12.03 ON AIR
日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
中田英寿さん岡山県の旅の模様をお届け。
今回は、ガラス工房「Bamboo Grass」のガラス作家・三浦侑子さんにお話を伺いました。
岡山県の山間部にある工房で、日々、制作を続けている三浦さん。
富山ガラス造形研究所でガラスの基礎知識を学び、その後は静岡県磐田市のガラス工房のスタッフとして5年間勤務。そして、ご主人が、現在 工房のある鏡野町の「妖精の森ガラス美術館」に就職されたのをきっかけに岡山へ。
2014年、吹きガラスの工房「Bamboo Glass」を始められました。
ガラスを溶かす「炉」。
ガラス作家の方が自分で作ることが多いんだとか。値段が高い、という理由もありますが、
自分で作る方がサイズも自分の作るものに合わせやすいとのこと。
手作りの工房で、三浦さんは仕事を続けています。
三浦さんが作るグラスは、透明じゃない絶妙な色味。
ガラスの綺麗さも残しつつ、温かみの感じる風味となっています。
三浦さんの制作のポイントは、「貴族が使っていたようなガラスではなく、職人さんがたくさん作っていたような、日常で使えるものを作ること。」
軽いのに安定のある仕様で、三浦さんは1日にひたすら20個〜30個のグラスを、朝から晩までずっと作る生活をしている、とのこと。
将来どうなりたいかというよりは、このまま続けていきたいという気持ちが強いという三浦さん。
「工房の周りの自然を含め、生活の一部」とお話されていました。