2023.09.10 ON AIR
日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
中田英寿さん大分県の旅の模様をお届け。
今回は、『三和酒類』をご紹介しました。
麦焼酎「いいちこ」が代表的な銘柄で、去年の焼酎の売上では全国2位。焼酎で知られる会社です。
三和酒類の代表取締役社長・下田雅彦さんにお話をうかがいました。
1958年、日本酒の酒蔵が3つ集まってできたのが『三和酒類』。翌年、もう1社が加わって4つの蔵の共同経営の形でスタートしました。
日本酒づくりで苦労して、みかん畑にもチャレンジしたり、宇佐市の安心院町でアジムワインの製造も。ちなみに、このアジムワインは今も人気で、評価も高いワインとして製造が続いています。
そんな中、1979年に社運をかけて開発にいどんだ麦焼酎「いいちこ」が出来上がります。
「いいちこ」が人気を獲得していったきっかけは、
お酒の質を磨いたことに加え、アートディレクター・河北秀也さんによるデザインやキャッチコピー、コンセプトが大きかったそう。
「いいちこ」は"麹文化の蒸留酒"というコンセプトのもと、麦麹をカギにして製造がおこなわれてきました。
三和酒類の焼酎は、一部ブレンドしていないものもあるそうですが、「いいちこ」はブレンドが基本。
そのブレンドによって、味わいを一定に保っています。
三和酒類は去年、施設「辛島 虚空乃蔵」をオープンしました。
日本酒や発泡酒の製造現場を間近で見学でき、さらに、お酒づくりの体験もできます。
地元の原料を使ったクラフトビールも製造されていますので、お出かけの際はそちらもお楽しみください。
▽辛島 虚空乃蔵
https://www.sanwa-shurui.co.jp/factory/karashima/
「いいちこ」だけでなく、そもそもの出発点だった日本酒でも新たなチャレンジを行い、
その他にも発泡酒やワインも手掛けるなどお酒の総合的なメーカーとして大分から日本全国、さらに世界へと発信をしていきます。