TDK VOICES FROM NIHONMONO
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旅するにほんもの

福井 日本酒 黒龍酒造

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。

中田英寿さん福井の旅。

今回ご紹介したのは、来年で220周年という歴史がある黒龍酒造です。そんな黒龍酒造が、永平寺町にオープンした施設「ESHIKOTO」。お酒を試飲したり購入することができる石田屋ESHIKOTO店とレストラン、イベントができるスペース、お酒を熟成させる場所になっています。

代表の水野直人さんにお話をうかがいました。

ワイナリーに行くことが多かったという水野さん。
風土や食などを通して自然を楽しむワイナリーで人種を超え様々な人が交流しているのを見て、日本酒の酒蔵もやらないといけないと、と感じました。食・福井の伝統・北陸を発信できるような、人が集まって新しく刺激しあえる場所を作りたいと「ESHIKOTO」プロジェクトは始まったのです。

ESHIKOTOに作られた、お酒を貯蔵して熟成させる熟成庫。そこで「発酵」という作用をいかして、スパークリングの日本酒が造られています。

醸造責任者の畑山さんは、「将来的には、清酒といえば泡が入っているのが当たり前になる。」とおっしゃられていました。それほどの強い想いをこめて作られたスパークリングの日本酒、エクストラ・ドライが弊社のスタンダード、スイートは少し甘口になっています。

長期熟成させてスパークリングの日本酒を造るという挑戦の前には、黒龍酒造がつくった長期熟成の日本酒「無二」がありました。子供ができた時、将来子供と一緒に飲みたいという思いで作られたプロジェクトです。

長期熟成のお酒「無二」はどれほどの値段をつけるかがチャレンジだったと言います。ワインと比べると苦労と値段が釣り合っていない、流通している人が自信をもって売れる値段を知りたかったのです。

そして酒販店などバイヤーさんに値付けを託したところ、想像以上の高い値段がついたということ。

九頭竜川のすぐそばに作った「ESHIKOTO」。
水野さんは次のように語っています。

「鮎街道という街道沿い、田畑が続いて山が続く美しい場所。ここで生まれる恵みを発信する場所、通ると美味しいものが食べられるストリートにしたい。それが夢ですね。」

「次世代にバトンタッチできる素地をつくりたい。環境・経済も変わるが、次世代にバトンタッチしながら存続する。それが僕の大きなミッション。」

福井の恵みを伝えたい という熱意が感じられる言葉の数々でした。

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