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ニューヨーカーのライフスタイルから、開放感と力強さを学ぶ。

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PROFILE
 
 
 真矢みき - 女優 -
広島県生まれ。1956年に宝塚音楽学校に入学。平成7年に「エデンの東」で花組男役トップスターに就任。同10年に退団し女優に転身。映画「踊る大捜査線 THE MOVIE2」「娘道成寺〜蛇炎の恋」をはじめドラマ、舞台など多方面で活躍する。10月6日にはファーストアルバム「赤と黒のキャバレー」をリリースした。
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カメラが回っていない時に「実は50回以上落ちてるの」と打ち明けてくれて。(真矢)
真矢さんはお母さんの心境ですね。(葉加瀬)

真矢さんは今年の春にお仕事でN.Y.に行かれたんですね。

ミュージカル『42ND STREET』の取材に行きました。ただそれを宣伝するだけとか、見て感想を言うお仕事もありますけど、今回は“ブロードウェイを目指しているアメリカの少女を密着”みたいな形で。彼女と共に生活して、オーディションに受かるのか受からないのかっていうところまで、最後まで横に付き添わせてもらいました。

そうですか。それは真矢さん自身の人生ともかなりだダブるんじゃないですか?

ダブりましたし、逆に教えられたし。

単純にレポートをするって次元じゃないですね。

もう、途中からお仕事を忘れてましたね(笑)。とにかく彼女に受かって欲しいと思って。番組のスタッフさん達も「合格でも不合格でも放送します。どっちもあり得る、それがブロードウェイの現実だということを流したいから」とおっしゃってて、すごく素敵な考え方でした。でもドキドキしましたね。私は未婚で子供がいないので母の気持ちは分からないんですけど、今回ちょっと分かりました。

なるほど。真矢さんも同じような境遇で生きていらっしゃったっていうのもあるんでしょうね。ブロードウェイには世界中からスターを目指す人が集まるわけで、それに挑戦する少女と一緒に過ごして、寝起きも共にしちゃうと。

そうですね。レッスンも見て一緒に受けたりして。

うわぁ! それはけっこう情が入っちゃうでしょう?

そうですね。彼女が待ち時間でテレビカメラの回っていない時に、自分の秘密にしていた話を色々話してくれたんですよ。「スタッフには言ってなかったんだけど、私は実は50回以上落ちてるの」とかね。私がワクワクするようなことを打ち明けてくれたんです。日一日と、だんだん心を開いてくれて。ますます受かってもらいたくなってしまってね。

なるほど。彼女はおいくつだったんですか?

19歳でした。

真矢さんは19歳の時は何をしてました?

私は宝塚出身なんで、19歳の時は初舞台でしたね。ひたすら足を上げてました(笑)。

その彼女は、結局どうだったんですか?

それが、向こうって合格発表もドラマティックなんですね。こんなに電話等が普及した中でも一通の手紙で来るんですよ。開けると長文で、受かったのか落ちたのかもよく分からないんですよ(笑)。

「ここが良かった」とか、批評とかが全部書いてあるわけですね。

そう。そうしたら彼女の瞳から涙がガーッと溢れてきて、合格にも不合格にも見えるんですよ。

真矢さんはお母さんの気持ちで「どっちなのか早く言いなさい!」と。

そうそう。それで…受かってたんですよね。

うわあ、良かったですね!

本当に、あれほど帰りの機内でゆっくり眠れたことはなかったですね。いい夢を見れました。

それはすごくいい旅でしたね。

今年最高の旅でした。



最高級なホテルとチープなホテル。両方行くのが好き。(真矢)

N.Y.はお好きですか?

好きですね。最初に行ったのが19歳の時でした。私、最初の海外旅行がハワイで、次がN.Y.だったんですよ。私の勝手な旅行の一番の醍醐味はね、飛行機ではいつも窓際を取ってもらうんですけど、窓から見える国の雰囲気が好きなんですよ。そこからまず国を感じるんです。ハワイを見た時もビックリでした。海が遠浅でどんどん色が変わっていって本当に薄い水色になって、孤島がたくさん見えて「うわあ、大変なことになってきた」と思ったんですけど(笑)。

はははは。

N.Y.の時は逆でしたね。夜に着いてしまったので窓から夜景を見て「ちょっと待って、ハワイと同じアメリカ合衆国がこんなことになってる。やめてー!」って思いながら離陸しました(笑)。

振り幅が一番大きいところに行きましたね(笑)。

だからそういうありがたい振り幅があったので、N.Y.には地に足を着けてるのに着いていない感じで、そこにいる間中とにかく不眠症になっちゃった。それは時差ボケじゃなくて、完璧に興奮しちゃってたんですよね。N.Y.は『42ND STREET』作品そのもので、アメリカンドリームは掴もうと思えば「なるほど」と思う位に掴めて、退廃するものは去っていくみたいなことが明らかにある街ですよね。

そうですよね。僕は随分後に行きましたがその時は「まさにここには全部がある!」って思いましたね。東京にも全部あるんだけど質が違うんですよね。在り方というか、夢を追って来る人がいっぱいいる。ビジネスでも何でもそうだけど眠らないですよね。寝なくていいんですよ、あそこでは。ずっと力が入ったままでいた方がいいような気がしましたね。僕もいつも寝ないで、朝までずっと起きてましたね。ライブハウスや劇場もいっぱい行きましたし。N.Y.は「人が人を呼んで、人が人とぶつかって、人が人と何かを起こす」っていうところが一番すごいな。

言い当ててる! 本当にそんな感じがしますね。

真矢さんは向こうに行かれたら舞台を転々と見るんですか?

そうですね。それに美術館も大好きなので美術館めぐりとか、セントラルパークでニューヨーカーのライフスタイルを見て、みんな自分のしたいように生きてるっていう開放感と力強さを学んだり。

お買い物は?

全然しないですね。5番街とかはあんまり行かないですね。

東京もそうですが、食事もそれなりにお金を出せばなんでも美味しいものは食べられますよね。逆にお金がなければ何も食べられない街かもしれないけど。

そうですね。私はすごく差のある毎日を送っています。ホテルも最高級な所とチープな所と両方行くのが好きで。

なるほど!

けっこう旅でよくやります。ベトナムとかでもすごく変えて、バックパッカーの安宿に行ったり。でも恥ずかしいのは、次の日バックパッカーの宿から出た格好で最高級の所に行って、歓迎されてる時の恥ずかしさですよね(笑)。

両方楽しみたいんですね。

そうなんです。



自分の声がコンプレックスだった。(真矢)
“キャバレー”という言葉がとてもフィットしてますよね。(葉加瀬)

先日リリースされた『赤と黒のキャバレー』。これは真矢さんの初めてのアルバムということですが、僕には全然そんな風に思えませんでした。何で今まで出てなかったんだろう。ずっと温めていたんですか?

ううん。私は自分の声がコンプレックスで・・。

え? 何で!?

なんか「眠くなる声」とか色んな表現をされて生きてきたわけですよ(笑)。それで自分でもこの声はどうなんだろうと思ってたので、「アルバムなんかとんでもない!」と思っていました。ただ前は男役だったので、それは低音でいいかなと思ってましたけど。でも最近思ったのは、私の声はハスキーなんですけど高音なんですよ。

今までコンプレックスがあったけど、今回出そうと思ったきっかけは何だったんですか?

私が宝塚を辞める時に色んな方が「その声はなかなかないから活かしたらいいのに」「歌とか歌ったらいいのに」とか言って下さって。そこから「そっか、だったら作詞とかもしてみたい」とか、そんな感じで。

初めてのアルバム作りはどうでしたか?

楽しかったですね!

はまっちゃいましたね、じゃあ来年はすぐ2枚目を作りますか(笑)?

いやいや、そんな大それたことは考えていませんが(笑)。でもこのアルバムは時の流れはあるけど時代を決められない要素が強く含まれているので、長いスパンで聴いて頂きたいような。

なるほど。ミュージカルの曲もカバーされたりして、それはもちろん真矢さんの一番のベースだと思うんですけど。真矢さんのやりたかったことと、この“キャバレー”という言葉がとてもフィットしてますよね。

そうなんです。先日『キャバレー』というミュージカルもやらせていただいたので。ずっとやりたかったんですよ。

ライザ・ミネリのやつですね。

そう。本当に“棚から牡丹餅”でした。「やりませんか」とお話を頂いて、こういうことってあるんだなあと思って。雑誌とかで言ってたのでそれを見て下さったのかな。“キャバレー”という響きがね、日本ではどんなイメージで聞こえるかわからないんですけど(笑)。作品自体のテーマがすごくいいんですよ。ミュージカルはハッピーエンドやシンデレラストーリーが多い中、これはとても退廃的で、1920年代後半の作品なのにすごく現代にリンクしてるんです。情勢とかも「ナチ政権の下で市民達が〜」とか、キャバレーで歌っている一人の女が「どんな環境であれ、幸も不幸もあなたの思い方次第なのよ」みたいなことを歌うんです。だから私もそんなアルバムを出したいなって。

なるほど。

女性って色んな環境にぶつかって、常識とされてることや人生のマニュアルって物を必然的に周りの人に課されてしまう。周りの目が気になってなかなか新しい扉を開けなかったり、収まってしまったりという部分を取り除くのはどうかなって思うんですけど、それを考えてるというのはセクシーだなと思うんですよね。そんな女性の多面性を出したかったんです。



「無であることを感じて、無に浸っていよう」と思いました。(真矢)

N.Y.以外でも色んなところに行かれていると思うんですが、印象に残っている国はどこですか?

自分の想像を全く裏切らなかったのはベトナムですね。あとはアフリカ。

僕は両方とも行ったことがないんです。

ネパールのカトマンドゥは?

それも行ってない。聞きたいことが山積みだ(笑)。アフリカはどちらに行かれたんですか?

エチオピアでした。南アフリカとかそっちの方に想像があったので。

でもエチオピアに限らず、アフリカを旅した人に話を伺うと、まず自然に圧倒されちゃうわけでしょ?

されますね。星空に圧倒されますね。エチオピアは一応内陸で木も何もないんですよ。土は干乾びちゃって割れてて、それが360度です。そこにテントで寝るような状態。だから満天の星空のほうが明るいんですよ。普段とひっくり返った生活になってるんですね。日本の、特に東京で過ごしてる私にはこのシュチエーションは忘れられないですね。

何を一番感じました? アフリカを見ると変わるって言いますよね。

変わりますね。“無を感じる”みたいな。「無であることを感じて、無に浸っていよう」と思いましたね。

よく「ちっぽけな人間の存在を知る」って言いますよね。逆にN.Y.とかに行くと「人間っていいな、生きてるっていいな」って思うじゃないですか。もちろんアフリカでもそれを感じるかもしれないけど「僕の人生なんてちっぽけだ」という感覚があるんでしょう? 僕はそれを見ちゃうのが怖いんですよ。真矢さんは自然の大きさに負けちゃうみたいな怖さはなかったですか?

私って自己愛が強いのかな。

ははは、いい言葉ですね!

自分をちっぽけだって思ったことがないんですね。なんか「私と自然!」とか「私とアフリカ!」とか思っちゃう(笑)。

「私とアフリカ」。きました(笑)! すごいですね。

もっと言ったら「私のアフリカ!」とか「私の地球!」とかなっちゃいますね(笑)。

“My”、所有格ですね。素晴らしいですね。

一人一人がそう思ってたらいいんじゃないかなって考え方なんですけどね。自分のために地球が回ってるとは思わないけど、もちろん自分のためにも地球は回ってるみたいな感じ。それが集結すると、みんなニューヨーカーみたいになれるんじゃないのかな、みたいなことは私の昔から思ってますね。

アフリカでの生活は取材で行かれたんですか?

はい。「温度差40度の世界観の違い」というので、エチオピアとフィンランドに急に飛ばされるんですよ。

すごい企画ですね! 40度の温度差!

かなりクオリティの高い罰ゲームですよ(笑)。お金もかかってるし、命もかかってるし。ライオンを観た次の日にオーロラを見た日には、もう意味が分かんなくなってきて。自然の怖さにね。

ほんとに罰ゲームですね(笑)。

究極のね(笑)。



旅は生きる糧ですね。(真矢)

お仕事ではないプライベートな旅では色んなことを事前に計画するんですか? それとも「えーい、行っちゃえ!」みたいな感じですか?

「行っちゃえ」ですね。チケットを買いに急いで新宿とかに走っていって、“一番近い日ならいつがある”みたいな。私の仕事、女優業ってスケジュールが前もって出ないんですよね。だから自分が今日何時まであるのかとか、明日仕事があるのかとかが分からない。だから休みがあったとしても急にやってくるので、その時はチケットセンターに走りますね。だからどうしても行き先はアジアになっちゃう。でも私は宿泊先は決めないというか、あらかじめ取らないで行きます。あんまり夜遅く到着する時は危ないし怖いので取りますけど、昼間とかに到着するものはほとんど宿は取らないですね。

なるほど。さて、真矢さんはアルバムも出されて、もちろんお仕事もたくさんされています。これからどういう仕事をして行きたいと考えていますか?

旅じゃないですけど、あんまり「これからどこに到着しよう」ということを考えたやり方じゃなくて、目の前の事を楽しんでやっていると自然に違う方向性が見えてくる気がしたんですよ。だって去年の私はアルバムを出すなんて考えてなかったのね。女優業とは全く関係ないし。だからそんな見方で行きたいんですけどね。

なるほど。とりあえず宿は決めないで、今日を楽しむってことですね。

そう。だからすごくサバイバルなんですけどね。そのためには色んなところに目線を置いておきたいなとは思っているので、いっぱい旅行がしたいですね。今は地中海あたりに行きたいんですよ。だって地中海は色んな国に面していて、グルッと回ると色んな国を回れるでしょ? だから「同じ海を見てどうしてこんなに文化が違うの?」ということを体験してみたいっていうのはありますね。

北側と南側じゃ全然違いますからね。最後に真矢さんにとって“旅”って何ですか?

旅は生きる糧ですね。また旅ができるから、という。色んな国がなかったら私は多分、生きていけないかも知れない。それ位、私にとってはかけがえのないものですね。

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