ON AIR DATE
2025.12.07
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54

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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。

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TUDOR logo

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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。

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--- “お便り"ナイト ---

番組リスナーの皆さんから寄せられた
“お便り”から訓市が独断でセレクト!

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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!

そして、旅の話だけでなく、仕事、進路、
人間関係から恋愛、夫婦・親子関係まで
全ジャンル、全テーマにご対応!
曲のリクエスト、選曲オーダーにもお応えします。

番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。

2025.12.07

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Tiny Moves / Bleachers

2

Everyday Is A Winding Road (AOL Live) / Sheryl Crow

3

All I Need (Vegyn Version) / Air

4

Oceans / Emily Rowed

5

守ってあげたい / 松任谷由実

6

La Noche / Navy Blue

7

20:17 / Nils Frahm

8

Crusin' To The Parque / Durand Jones & The Indications

9

Rag Doll / Pencil Legs

2025.12.07

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。

KUNICHI was talking

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★From RN:えんじ色のサンダル さん
30歳、男性会社員です。彼女との初デートの帰り道、車を走らせていると、やけに低い声がラジオから。そんな風にして気になってしまったのが2014年10月。その彼女と結婚をし子供も産まれ、前ほど自分の時間が取れなくなった中でもどうにか時間を見つけていつも聞いております。さて、私は今1人旅の最終日。空港へ向かうバスの中からメッセージを書かせていただいております。場所はスリランカ。「何があるんだ?」「何をするんだ?」というか、「子供も小さいのに1人旅?」「大丈夫なの?」そんな風な周囲からの声と、およそ10年ぶりの1人旅。あまりの日常の忙しさに少し忘れかけていた自分の中の「好き」を今一度、思い出すことの出来る1人旅でした。そんなこと思いながら旅先で出会った全ての人への感謝。そして何より「行きたいなら行けばいいじゃん。久しぶりでしょ?」と快く送り出してくれた妻への気持ちを浮かべているとなぜだか涙が止まらなく、言葉にできない気持ちになっております。そんな気持ちをこのメッセージにぶつけ、この旅の終わりとし、日常をこれまで以上に楽しんでまいります。

☆KUN:
1人ってたまになるのは大事なことですよね。なんだかんだ遊びでの1人旅っていうのはやってないなっていう感じですけども、ツイてるというか僕は海外仕事で誰かを連れて行かなきゃいけないとかっていうのがなくて、1人で向こう行って仕事して帰ってくるっていうのが結構年間であるので、それが1人旅に近い感じになってるのかなって思うんですが。以前も番組で言いましたけど海外に1人で行って色んなものを見たりするのもあるんですけども、東京で考えていてまとまらなかったアイディアとか、そういうものをもう1度再確認する時間になるのが海外の時間かなって今は思ってます。そしてそれはすごく自分にとって大事なことで。日常からちょっと隔離された自分の時間で物事を考えるっていう時間は取っていきたいなって思ってます。


★From RN:ケイスケ さん
熊の被害が相次ぎ、自衛隊まで派遣されています。確かに人命を守るためには仕方ない面もありますが、根本的な解決にはなっていない気がします。人間も熊も同じ地球の一員。共生の道を探る発想の転換が今こそ必要だと思います。

☆KUN:
こんなに熊のニュースにまみれる1年になるとは思いませんでしたけども、自然との共生とかって色々ありますけど、山の作物の不作だけが原因ではないという話もあるんですよね。もともと熊の頭数を間引くための春の猟を止めてものすごく増えたっていうのもありますし、あと里山の放棄っていうのもあるらしいんですよ。昔は山の方に里山があって人の手入れがされていて、それが放棄されるようになって残ったままの柿の木だとかフルーツの木を食べに来るようになってしまったとか、あとは食生が変わったっていう話もあります。鹿がすごく増えて結構問題になってるんですけども、鹿が先に全部木の実とか葉っぱを食べてしまって接触が増えた中で、熊が肉食化してるっていう話もありますし、肉食を防ぐために鹿とか増えすぎている動物をどうするのかとか、熊の住処と人間の住む世界の緩衝地帯っていうのが昔あったっていう、そこがどんどん無くなってしまったので、それをどうやってもう1度作るかとか。熊を殺すっていうのは身勝手だと思うんですけども、殺さないためには逆に人間ができることっていうのがまだまだあるような気もしますし、簡単な問題じゃないんじゃないのかなって僕は思ってます


★From RN:ロギ さん
初めてお便り差し上げます。東京在住、男性です。先日、珍しくBUMP OF CHICKENがかかり、こちらにお便りを送ろうと思っていたことがあるのを思い出しました。何を隠そう私は大ファンで、ちょうど1年ほど前に行われたアルバムリリースツアーの際、金沢でのライブに1人旅がてら参加してきました。と言っても曲のリクエストはバンプではなく、Emily Rowedで「Oceans」をお願いします。これは金沢の「オヨヨ書林」という古本屋さんに入った時に流れていた曲で、Traveling without moving の雰囲気に合うだろうとずっと思っていたので、1年越しですがシェアさせていただきます。ちなみにその時はクリスティの『運命の裏木戸』を買いました。150円でした。

☆KUN:
古本屋さんもなかなか行かなくなってしまいましたなっていう。昔はよく行ってたんですけどね、神保町も全然行かなくなりましたけど。なんか今また若い子が本屋さんを始めたり、美味しいご飯屋さんなんかもできてるっていうんで、そろそろ行ってみたいなと思うんですが、最後に行ったのはいつだろう?
1個ギャラリーがあるんですよ、写真専門の。そこは元スケーター上がりの、写真の展示をバッてやるとすぐすごく良い写真集を作ったりして、たまに行くんですけども、本屋さんにも次は必ず行きます。


★From RN:かちゃえもん さん
自宅で酔っ払ってメッセージを送らせて頂きます。昨日、中途採用の面接を受けてきました。ボロボロにされました。まだ結果は出てませんが、恐らく不採用だと思います。自分自身、海外に憧れて留学をしたり海外を回ったりしましたが、それが全否定され、それを肯定できる説明ができませんでした。まるで自分自身のアイデンティティを完全否定されたようで、ショックだった反面、上手に説明出来れば納得させれてたのに出来なかった自分が不甲斐ないなとずっと後悔ばかりしています。

☆KUN:
具体的に自分が何をしたいのかっていうのが伝えられないと意味がないんだと思うんですよ。海外が好きで憧れて留学したり旅行してきました。でもそれって何を学んで、その経験の何がうちの会社で働くにあたって役に立つの?って、結局そうじゃないですか。海外じゃなくて例えば良い大学に行ってたとしても、あなた自身がどうしたいのかとか、何を学んで何でうちなんだっていうのが説明できないとやっぱり意味がないのかなと。僕がバックパッカーになったのは楽しかったのもありますし、心のどこかで自分探しというか、何かものすごい出会いとか強烈な経験が自分を導いてくれるんじゃないかっていう甘い気持ちもあったと思います。なのでそれが起こらないだろうなっていうのを薄々感じて、これ以上引っ張るのはやめようと思って帰ってきたわけです。夢破れて帰って来たって格好よく言えばそうですけど、そもそも見てる夢がn無かったんで、ええ、しょうがないですよね。本当に無一文で帰ってきましたし、帰ってきた時にやりたいことも本当に無かったですから。良いアドバイスになってるかどうか分かりませんけども上手く説明ができれば入れるっていうより自分は本当にこう思ったっていう、何を学んできて、ここでどうしたいかっていう、それを言葉が足りなくても感情がこもって説明できれば、きっと通じるんじゃないんでしょうかって僕はそう思います。頑張ってください。


★From RN:お産婆野郎 さん
熊本在住の37歳男性です。今年の7月に第2子となる長女が産まれ、3ヶ月になるところで育休を4週間取得しました。私は医師であり職業柄なかなか現場から長期離脱できず、育休取得が難しかったのですが、職場の理解と昨今の時代の流れもあり今回に至りました。自分としては4週間も仕事から離れたこともなく、妻の要望もあり2週間を沖縄で過ごすこととしました。ほぼ毎日サンセットの浜辺に出かけ、お気に入りの音楽をかけながら夕日が水平線に沈んでいくのを眺めつつ1杯やるという最高な時間を過ごすことができました。ただ名目は育休ですので、そちらの感想も書こうと思います。結論から言うと子供2人と24時間共にするのはとてもイライラしたというのが素直な感想です。長男は4歳で無限の体力を備えており、片や長女は定期的な授乳が必要な状態。2人の要求が重なった時は、軽いパニックです。こんなことを書いてますが実際は良い事ばかりで、素直に家族間のコミュニケーションが増え、それぞれがどんな感情なのか実感できました。何より、長女の初寝返りをリアルタイムで見られたことは1番の思い出です。育休は見えない世界を実感でき、世の男性陣にお勧めです。

☆KUN:
24時間一緒にいるのはイライラするっていうのはとてもリアルな話だと思いますけど、赤ちゃんの時ってあやしてオムツ変えるぐらいで、あとは泣いたら「あーお母さんが必要なんだね」っていう。僕も育休なんて余裕が無かったですね。先行きの無さに仕事を休むってことが本当にできなくって。フリーだから本当はできたんですけどね、空けちゃって、その自分の仕事が無くなったらどうしようって考える、そんな時期もありました。今だったらね、多分2ヶ月ぐらい取って、「何もしねえぞ」ってできるかもしれませんけども・・・。そういう環境を男が感じてしまうところが今の少子化の原因の1つでもあるのかなと。女の人の仕事の問題とかももちろんありますけど、若いお父さんが余裕がないですからね、気持ち的に。こんなに物価が上がる上がるって言われて休んでていいのかとか、そんな気分の人が多いんじゃないんでしょうか。


★From RN:東京暇BOY さん
31歳男です。11月上旬、大学時代の男友達一家に第1子となるお子様が誕生する予定です。その彼とは大学時代に共通の友人に誘ってもらった飲み会で一緒になったことが出会いのきっかけです。 大学時代は頻繁に会うような関係ではなく、通りすがりに軽く挨拶をする、いわば「よっ友」のような関係でした。しかし4年ほど前、共通の友人に誘ってもらった飲み会で大学卒業ぶりに再会し、意気投合。今では仕事やプライベートなどの悩みも打ち明けられる数少ない友人の1人です。先日、彼と飲みに行った際、これから父になる心境を聞きました。特に心配事は無かったようですが、とはいえ言葉にはできない不安があるようで、以前、訓市さんがラジオでおっしゃっていた「子供が生まれたということが最高傑作であり、これで決まり。あとは好きにしていいや」という言葉が彼の今後の生活におけるちょっとした不安な気持ちを落ち着かせたようで、訓市さんに助けられたと言っておりました。この場をお借りして彼と彼の奥様にお祝いを伝えさせていただきたいです。ご出産おめでとうございます。

☆KUN:
まあ怖いですよね。なんだかんだ自分がお金をちゃんと産んで養っていけるのかとか、自分の時間が無くなって何かもう人生終わりまで先が決まっちゃうんじゃないのかとか、ちまちましたことを男は考えがちなわけですよ。僕なんかも何にも決まってませんでしたけど、どっかで俺という人間の人生を形にしなければみたいな。なんですけど子供が生まれた時にはもうできたから良いやって思いましたからね。「あなたの人生の最高傑作は?」って言ったら、それも間違いなく子供なわけで、そういう意味ではそうですね、楽観的というか自分のことはもう心配しなくていいって思った方がいいと思います。