ON AIR DATE
2022.08.28
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  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
航空機内でもついにノーマスク 着用義務をめぐる欧州と日本の違い

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TUDOR logo



『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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--- #413 夏の終わりの“お便り”特集 ---

訓市が最も好きな季節「夏」の終わりを感じる
8月のラストサンデーナイトは「お便り特集」。
番組リスナーの皆さんから寄せられている
たくさんの“お便り”の中から
訓市の目に留まったものをセレクトして紹介。
曲のリクエスト、選曲オーダーにもお応えします。


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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。

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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2022.08.28

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

たまらない予感 / 奇妙礼太郎

2

赤い電車 / くるり

3

After Hanabi/ Nujabes

4

ガーデン / 藤井風

5

You Can't Put Your Arms Around A Memory / Johnny Thunders

6

喜劇 / 星野源 feat. DJ Jazzy Jeff & Kaidi Tatham

7

アフリカの月 / Ann Sally

8

真夏の通り雨 / 宇多田ヒカル

9

夏の終わり / 森山直太朗

2022.08.28

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。


KUNICHI was talking …

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★From RN:好きな石はペルリーノ さん
もうすぐ6歳になる子を持つ父親です。保育園の後に踏切で電車を見るのが日課。家ではプラレールといういわゆる鉄ちゃんな息子なのですが、ここ一年でより磨きがかかり、電車の発車音を聞き分けること、車体やライトの形を瞬時に認識することなど親も追いつかないほど知識をどんどん身につけています。電車に乗る時には、「あの色の電車が良かった」「あれが来るまで待つ」など、何本も電車を見送ったり、また戻ったりと一向に目的地に着きません。でも彼はどこかに行くことが目的ではなく、電車に乗ることが目的なので、目当ての電車が来るまでいくらでも待てるようです。しかし電車が来たのに乗らないというのは親からすると苦行に近いものがあります。小学生になるまではしょうがないなと思ったり、それだけ好きなものに没頭できるのはすごいことだなと尊敬することもあるので、出来るだけ付き合ってあげたいと思いますが。

☆Kun:
鉄ちゃんな子供って結構多くないですか? やっぱり乗り物とか動くものが大好きで、ちっちゃい時に電車にハマる男の子って多いと思うんですけど、自分の友達の息子さんの中にも電車が好きな子たちが結構います。いいんじゃないんですか〜ハマるものがあるっていうのが。そのうち自分でアナウンスとか始めるとちょっと恥ずかしい時もありますけどね。「次は〜新宿〜新宿〜」って暗記して喋れる子って知り合いの子供にもいたんですけど、みんながクスクス笑っていて・・・ いや、僕が言ってるんじゃないんだけどって焦った記憶があります。



★From RN:四つ打ちマトリョーシカ さん
都内で写真活動をしている者です。写真のブックストア(flotsam booksさん)や写真家さんのインタビューを見ていると訓市さんをよく見かけます。そこで質問なのですが、訓市さんは好きな写真家や好きな写真集はありますか? また写真についてのエピソードがあったらお聞かせください。僕は今、川内倫子さんの『花火』を見ながらこのお便りを書かせていただいてます。この写真集を見ていると、花火が一瞬で散る切なさや夏の終わりの空虚だけど何か充実した気持ちを思い出します。

☆Kun:
写真はすごく好きで…って言うのも僕が小さい時って情報が少ないじゃないですか、ネットも無いですし。だからスケボーとかアメリカの音楽とかにハマると洋雑誌を立ち読みしたり、海外に行った友達が持ってきたものを舐めるように見たりして。眼前の写真にこんなに情報量があるのかっていうぐらい、靴はなんだとか紐をどう締めているかとか細かいところまでよく見てました。そこから写真がすごく好きになって。写真って誰でも撮れるんですけど、結局自分がこんなの簡単だろって思って撮ってみると一番大事な一瞬とかを撮れないじゃないですか。すごく平凡な風景が撮れてたり、ちっとも生き生きしてない友達の顔を撮ったりとか。自分はすごく好きなんですけど、どうも向いてないってことで写真は自分ではやらないんですけど、好きな作家さんっていうのはたくさんいて。先日Dinosaur Jr.の時に話したジョセフ・ザボっていう人も好きですし、あとはブルース・ウェーバー。もうお爺さんになっちゃいましたけど僕はすごく好きで、たまたま一緒に仕事をする機会があって今も仲良くしてます。ベテランのカメラマンも好きですし、若手の勢いがある写真もすごく好きで、知り合ったりすると「この彼にはあの仕事が良いんじゃないのかなー」なんて紹介したりもするんですが、自分も死ぬほど撮ったり撮ってもらった写真があって、結構珍しい人が一緒に写ってたり、自分で見てもびっくりするようなのがあるんですが…。いつか整理しなきゃいけないな〜とは思ってるんですけども、まあいつ整理できるんですかね。データって本当に面倒くさいですよね。



★From RN:32 さん
今年23歳の新社会人です。今年の6月に、生まれ育った兵庫県西宮を離れ北海道札幌に転勤となりました。正直慣れない土地で、新社会人として不安でたまりません。また、最近は将来の漠然とした不安に襲われる時があります。元来ポジティブな自分がこんなことを思うなんて滅多にないので、とても驚いてます。訓市さんは23歳くらいの時、何を感じて何を考えていましたか?

☆Kun:
なんですかね〜23歳くらい。そろそろバックパッカーで楽しい楽しいって言いながらこれ一生はできないぞとか、現実がひたひたと背後に近づいているのを感じながら駆け足で逃げてる・・・そんな感じの歳だったような気がします。将来の漠然とした不安って、なんですかね芥川龍之介みたいですけど、どんな人間にも絶対あるじゃないですか。ずーっとそのことを考えてるわけではないんですけども、将来って平気かなって思い出したら平気というほど蓄えもないし、家も持ってないしって。そっちに転ぶと漠然じゃないですね、完全なる不安が襲ってくると思いますし。まぁ正直、32さんは初めて新しい場所に来て自分の育った環境っていうのから外れたところにいる自分にすごく不安感じるんだと思うんですけども、こういう時はですね人生に必ずある台風みたいなものだと観念して、絶対に家に籠らないように。コロナがまだひどい状況ですから出づらいかもしれませんが、できれば一人で、人がいる所に出かけて世界をちょっと広げてみるとか。何か素敵な出会いがあると、突然次の日から世界が違って見えるというか、何か突破口のようなきっかけを与えてくれると思います。いいですか? 振り返らずに前を見て、一人家にいることなく、飲みに行ってください。



★From RN:ベイヤン さん
以前、コロナ以降初めての家族旅行で春日井に行った、というメッセージを読んでもらった者の夫です。野村さんの番組は忙しい日々の合間に、いつも妻と2人であーだこーだ感想を言いながら楽しく拝聴しています。もう先月のこととなってしまいますが、コロナ以降本当に久しぶりの海外出張でスペインのマドリッドに行ってきました。歴史的な街並みを実際に歩いたり、店先やレストランで実際に現地の人と交流する中で、長らく失われていた「未知の世界に触れる興奮」を取り戻したような、そんな機会も多々ありました。ところが、1週間ほどの滞在を終えて出国72時間前のPCR検査も陰性で、今回の出張は大成功だった!という満足感に満たされて臨んだフライトで思わぬハプニングの種を貰ってしまったようです。帰国後、念のために2泊外泊をして抗原検査キットで検査をしたところ陽性が発覚…。どうやら、フライト内で咳をしていた人から移ってしまったようです。家族への感染を考えてホテル療養を決め、思わぬ2回目の「出張」となってしまいました。幸い私の症状は軽く療養先でも仕事は出来たのですが、純粋に家族に会えない寂しさから柄にもなく落ち込んでしまいました。そんな中、旅先でリリースを知った星野源さんの「喜劇 feat. DJ Jazzy Jeff & Kaidi Tatham」の歌詞に、不覚にも涙してしまいました。当たり前だった日常に愛おしさを取り戻せたこの曲をリクエストとしたいと思います。

☆Kun:
72時間前のPCR検査はいいんですけど、なんとなく日本に着いた時の方がビクビクしますよね。僕も先日出張に行った時は娘から珍しくテキストが来て、なんだなんだ? お土産のおねだりかと思ったら、「パパ、学校があるから2日は帰ってこないで」っていう。あ、そういう風に見てるんだ、みたいな。「まあ、そうだよね、帰らないよ」っていう感じで、Tシャツとか日数分しか持ってないじゃないですか。まんまと2日分足りなくってコンビニ等で適当に済ませましたけども、こういう時に普段からビーサンを愛用してると便利なんですよ。基本的にパンツだけあればいいですからね。常に新しいソックスを履くとかって面倒くさくないですか? 僕が大臣とかをやっていたらクールビズで強制的に全員ビーサンにしますけどね。資源も無駄にならないし、洗濯も減るし、良いこと尽くしじゃないですか。



★From RN:こむぎ さん
先日、久しぶりにアン・サリーの曲が聴きたくなってCDプレイヤーを探しましたが無く、4月に引っ越した際に処分してしまったことを思い出しました。では何か再生出来る機器はないかと探し、DVDプレイヤーに入れてTVから曲が流れ出るのを待ちましたが、何度やってもNO DISCの文字と共に勝手に出てきてしまい、「次はノートパソコンだ!」と閃きましたがCDを入れる場所がなく…。こうなったらどうしても聴きたくなってしまい、古いデスクトップのパソコンを出してきて繋げ本体にCDを入れると、ようやく懐かしのアン・サリーの曲を聴くことができました。聴きたい欲求MAXだった私はアン・サリーの歌声を聴いた時、なぜか嬉しさのあまり涙が。多分ようやく流れた彼女の歌声と共に、25年前にひとりでオーストラリアで、車1976年式のトヨタカローラバンを買い、パースからケアンズまで旅をしたことを一瞬のうちに思い出したからだと思います。

☆Kun:
これってこの間自分の事務所でもあったんですけど、CDプレイヤーって本当に見なくなってしまいましたよね。自分の家にもCDが多分まだ何千枚くらいあって、「捨てろ捨てろ!」って言われてるんですよ。多分バレてないんですけど、ケースだけあって中が入ってないのもたくさんあるんですけど、いつか出てきたら嫌だなと思うと捨てられない自分がいるんですよ。ジャケとかも大事じゃないですか。多分うちの家族は、ラジオもやっているし大事なCDだからまだ我慢してるって感じなんですけど、実は半分以上空だってことを知らないんですよね。僕のラジオなんか聴かないのでバレることはないと思うんですけども、まぁバレたら速攻で捨てろという感じだと思うんですが…。音っていうのは物体で、しかも丸くなきゃいけないんですよ。それはもう生まれる前から決まってることで、死守したいんですけども、僕のUSBスティックも丸いですよ。まあ、そんなのこだわってもしょうがないんですが。



★From RN:夜食はとんこつラーメン さん
私はこの一年ほど道ならぬ恋をしていました。道ならぬ上にコロナもあり、なかなか会うことも出来ませんでしたが、その分会えた時は本当に嬉しいし、他愛ないお喋りも楽しいし、抱きしめてもらえると幸せでした。会うたびにどんどん彼のことを好きになっていって、この気持ちをどうしたらいいのかと思っていた時、彼は転勤で遠くに行くことになってしまいました。自分では終わらせられないと思っていたし、ちょうどいい機会だ、これで良かったと思わなければと思おうとしているのですが、とてもとても寂しいです。いつでも会えると思えば我慢できていたのに、もう会えないと思うと彼に会いたくてたまらないです。

☆Kun:
僕に言わせると、いつでも食べられると思えば我慢できていたのに、もう食べられないと思うと食べたくて食べたくて堪らないのが、夜食のとんこつラーメンなんですけども。グルテンフリーって本当にそういう時、食べ物に困るんですが、なんでしょうかね、障害があると人って燃えちゃうじゃないですか。会えないって言われたら会いたくなるし、留学するからあと1ヶ月から1年会わないから、今は彼氏彼女なんか持ってもしょうがないと思うとどうでもいい人にも物凄く燃え上がってしまったりとかですね、そういうところが人間にはきっとあると思うんですけども。こんな時にですね、ちょっと前向きな曲とか、「いつも友達だよ、見てるよ」みたいな曲を聴いてもぐっと刺さらないでしょうから、ここは傷口に粗塩をすり込むような気持ちで、宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」をかけたいと思います。