ON AIR DATE
2022.03.20
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54



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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・
いまどきの小・中学校の卒業式で最も歌われる卒業ソングは?

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TUDOR logo



『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。



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#390 --- 毎年この時期に恒例となった“贈る言葉”---

前半は番組リスナーの皆さんからお寄せいただいた
“お便り”の中から訓市がセレクトした
メッセージとリクエスト曲をオンエア!
選曲のオーダーにもお応えします。

訓市が思うがままに語る後半のテーマは「卒業」。
コロナ収束の糸口も見えぬままに迎えた卒業シーズン。
この春に学校を卒業する若い皆さんに向けて
お届けする“贈る言葉”。
通常の世の中ではないからこそ、
解放された時に感じること、思うこと、
できることはきっとたくさんあるハズ。


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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
メッセージをお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからの“お便り”をお待ちしています!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2022.03.20

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

I Don't Know / Bill Withers

2

Blessings / Chance The Rapper feat. Jamila Woods

3

Golden Slumbers / The Beatles

4

Close To You / Jim O'Rourke

5

僕はきっと旅に出る / スピッツ

6

Holes / Mercury Rev

7

Hunnybee / Unknown Mortal Orchestra

8

Daylight / Kota The Friend

9

There's No Goodbye Between Us / Yo La Tengo

2022.03.20

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



Kunichi was talking …

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3月というと卒業、別れの季節ですね。桜の下でお別れというのは温暖化のせいか難しくなってきた気がしますけども、僕の中学だか高校の卒業式の頃っていうのは確かに桜が咲いていました。今年卒業する小学校6年生や中学3年、高校3年、大学4年生の皆さんは本当に大変な時期に高学年を過ごし、我慢を強いられる生活が続いてきたと思います。僕は折に触れて自分がそれぞれその頃に何をしていたかなというのをいつも考えてきました。小学校5、6年生の時っていうのは初めての長い修学旅行があったり、部活が始まって僕の場合はサッカー漬けになったりしていたんですけど、印象に残るたくさんの思い出を作ることが出来ました。中学の時は授業は寝てばかりでしたが、色んなことを夢みたり、ぼんやりとした不安を感じたり不安定でしたけど楽しかったですし、高校の時はアメリカでの留学から帰ってきて、わずか1年の間に色んなことが変わり過ぎていてとても戸惑ったり、そんな時代でした。大学の時はもう日本を飛び出してフラフラと旅を続けていたので卒業式すら出ていないですし、卒業証書を貰ったっていうのも大分後だったんですけども…。でも、何もない、まだ自分は誰だろうとか、何がしたいんだろうということが全く分からなくて悩んでいるようでいて、目先の楽しさに目がくらみ、それでも自由に動けたり、今に繋がる人との出会いがあったのもその頃で、そう考えると今卒業していく皆さんに対してなんだかとても申し訳ないような気持ちになります。けれど制限された日々の中でも元気に生きている若い人と出会ったり話したりしていると、そんなのはジジイの戯言なのかなと思う時もあります。もちろん現状に不満はたくさんあると思いますが、それでも前を向いて進んでいる人たちがたくさんいるわけです。比べるのも変かもしれませんが、今の若い人、今卒業していく人たちっていうのは戦時中の学生さん達とある意味似ているところがあるのかもしれません。今は自由じゃないけれども、いつか状況が変わったら俺は私はこれをするぞ、あれをするぞと強う気持ちを持っていると言いますか、自由が当たり前と育った僕たちの世代より遥かに強いように思うのです。


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卒業の季節というのは気持ちがなんだかそわそわするというか寂しい気持ちになるというか、自分が卒業するわけでもないのに不思議なんですけども。僕の場合、子供がいるんですけど、この番組を始めた頃は幼稚園児だった上の子はこの3月で小学校を卒業しました。僕は何も進歩せず、ただ髭に随分と白いものが混じり、遠くのものも近くのものもどちらも同じくよく見えなくなり、重ねた年月だけ干からびていくだけに対して、子供というのは手を繋いで桜の下を歩きながら習った童謡を歌ってくれていた小さな頃から、もう僕の顎よりも背が高く、BLACKPINKを歌いながら踊るほどに成長してしまいました。自分の小学校6年生の頃の記憶っていうのがあまりにも鮮明なので、思いの外近くに感じる年齢に自分の子供がなったというのは嬉しくもあり、けどどこか寂しいことでもあります。あと何年一緒にいるのかなとか、いつか子供達もさらに大きくなり世界をひとり旅したり、色んな出会いを持つのだろうかと。そういう未来であってほしいと思うんですが、その旅にきっと僕ら親はもう必要ないのだろうと思うと本当に悲しい気持ちになります。まぁ、しょうがないんですけど。今月なにかしらの卒業を迎える皆さんはとにかく、いろいろと我慢の連続だったと思いますが、きっと皆さんの時代、いろいろなことに自由にトライ出来る時代がすぐ近くまで来ていますから焦らずに、それまで力を蓄えて大きく羽ばたいてください。未来は皆さんの手の中に。そしてそれをどうするかは皆さん次第です。色んなことを嘆くより、まずは試して。そして卒業というものにはいろいろな別れが伴うものですが、別れがあるから出会いがあるというのはやっぱり本当のことです。毎日当たり前のように会っていた友達や仲間との別れ、違う道を歩くようになることもたくさんあると思います。そこに喪失感を覚えたり、独りぼっちになったような孤独を感じたり。けれど例え今はそうなったとしても、縁というものはそう簡単には途切れないものです。いつかまた毎日を一緒に過ごす機会があるかもしれない、そして何年も会うことがなくなったとしても再会した時にはびっくりするくらい普通に話をしたりすることもきっとあります。卒業は何かの終わりと別れと言うよりは、そこから先へと進む皆さんのお祝いの儀式です。というわけで皆さん卒業おめでとうございます。4月からの新たな旅が実り多く、豊かなものになることをお祈りします。