ON AIR DATE
2019.10.27
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54

★★★★★★★★★★

訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

ニューミュージアムで Raymond Pettibonの頭の中にトリップ エディター福田真梨のNYC 07

★★★★★★★★★★

TUDOR logo

Theme is... Messages & Requests

『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


★★★★★★★★★★

--- メッセージ&リクエスト特集 ---

番組リスナーの皆さんから手紙、はがき、メールで寄せられた
旅にまつわるエピソードと、その旅にまつわる曲をまとめてオンエア!
訓市による“メッセージ返し”もお楽しみに。


★★★★★★★★★★

番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてま〜す!!


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

2019.10.27

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

It's In The Way That You Use It / Eric Clapton

2

Bring It On Home To Me / Sam Cooke

3

Red Lights / Jack Moves

4

Groovin' / Young Rascals

5

青春の影 / チューリップ

6

Too Drunk To Fuck / Nouvelle Vague

7

The Rip / Portishead

8

A Sight For Sore Eyes / Tom Waits

9

Ben (Stripped Mix) / Michael Jackson

2019.10.27

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。

Kunichi was talking …


★★★★★★★★★★


★From RN:Dancing Bambooさん
先日とても仲の良い女の子に振られまして、その理由が「人としては魅力的だが、男として、性の対象として魅力を感じない」というものでした。これまでの人生、割と真面目にスポーツや勉強など学校生活に取り組んできて、対人関係でもあまり激しいことはせず、親への反抗期も経ずにみんなと仲良くしてきました。女の子と話す際もあまり乱暴であったり、自由奔放な、いわゆる“男っぽい”関わり方を好まなかったので、いつも楽しく話す友達止まりというのが悩みです。僕には多分“色気”というものがありません。そこで質問なのですが、僕が知る男の方の中でピカイチの色気を持つ訓市さんはどのようにその色気を体得したのでしょうか?どうやったら、やさしく、深く引き込まれるような、色気を持った男になれますか?僕も一歩踏み出そうと思って、髭を伸ばし煙草を始めました。もっとこれしたほうが良いという点があれば教えてください。

☆Kun:
タバコは体に悪いからやめたほうがいいですよ、髭も面倒くさいからっていうだけで髭が生えたから男っぽくなるってこともないと思うんですが。そもそも色気が自分にあるのかどうか分からなくなりましたね。最近声をかけられるのは、ほぼ100パーセント ボーイズ達しかいませんし。別に乱暴だったり自由奔放だったりっていうのが男っぽいっていうことでは決してないと思うんですよね。みんなと仲良くしたり、誰とでも仲良く話すっていうのもすごく素敵なことだと思いますし。ただ何でも周りに合わせちゃったりすると、もしかしたら個性が見えないというかそういう場面はあるかもしれません。「訓市くんは割と物事をはっきり言うけれど、揉めたり悪口言われたりしないの」って聞かれることがよくありますが、多分僕のことを嫌いな人っていうのはたくさんいると思いますし、それはそれでしょうがないですし。それより全員にいい顔をして好かれようとすると自分がなくなってしまうっていうことの方が怖いです。いい人はそのままに自分の意見を言いたい時ははっきり言ったり、人に嫌われることを恐れないで自分らしく、そして普段は今まで通りお父さんお母さんと仲良くみんなと仲良くして下さい。そうすればきっと髭を剃って煙草を吸わなくっても素敵な男になるんじゃないんでしょうか。



★From RN:TIPSY SILLY THINGSさん
今年の夏は本当に短く、あっという間に涼しい季節になってしまい、ビールの喉越しが悪くなるのを日々感じています。35歳を過ぎた頃からでしょうか、この季節になると頭痛やら倦怠感をやたらと感じるようになったりと体調不良が止まりません。これは低気圧のせいなのでしょうか。それとも夏に遊び過ぎたツケが回って来ているのでしょうか。よく分かりませんが、これも相まって尚更夏が終わるのを怯えてしまいます。訓市さんは秋に体調不良を感じることはありますでしょうか?あれば対処法や気を付けている事があれば教えて頂きたいです。

☆Kun:
これは低気圧のせいですね。もう全て低気圧と秋に飛んでる花粉のせいにしてますけど、そうでないとやってられないですよね。まぁあとは35歳を過ぎたら体力が今以上に上がるっていうことは多分ないと思うんですよ。すこーしずつすこーしずつ高度を下げる飛行機みたいなものでそればっかりはしょうがないんですけど。まぁ上手く折り合いを付けて、自分のペースっていうのが多分あると思うんですよね。そんなはずない、俺はもっと飲めるはずだなんてやっていると翌日にツケを払うことになりますよ。



★From RN:みや
先日、季節外れの残暑の中、大阪へ弾丸日帰り1人旅に行ってきました。朝一の飛行機で神戸、そのまま大阪方面には向かわず快速電車で姫路方面へ。姫路に着くと大体の皆さんは姫路城に向かいますが私は全く逆の方向へ。私が見たかった場所の方はなんとも昭和感が漂う高度経済成長期に作られて廃線になったモノレールの廃線跡です。モノレールを支えていたコンクリートの柱が40年以上経った今も街のあちこちに残っているんです。そんな風景を見ながら午前中ののんびりした姫路の街をダラダラと歩いていたら昭和にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。その後、大阪方面に向かい新大阪の馴染みの汚い店でビールを飲んで、難波のお気に入りの大衆酒場でおでんをつまんで麦焼酎をガバガバと飲んで、いそいそと関西空港へ向かいました。訓市さんは大阪はお好きですか?

☆Kun:
いいですよね、古い建物。数日前に渋谷で飲んでいたらまた馴染みのバーの店主から「どうもビルのオーナーが替わったらしくて、ここも取り壊しになるかも」そんな話を最近も2〜3聞きまして、どうなってしまうんだと。まぁ個人オーナーがお歳を召した方ですとこういう土地の値段が上がっている時に亡くなったりすると、よくある遺産相続で売ってしまえってそれをファンドみたいなところにみんな売ってしまうんですよ。新しいビルができた時に小さいバーとか古い喫茶店なんて絶対に家賃が払えないですから壊されたらもう2度と廃業で戻ってくることはないんですけども、何とかならないもんなんですかね。



★From RN:タカキューさん
先日の放送でレイモンド・ペティボンのお名前が出たのでメールをせずにはいられなくなりました。6年前の秋にニューヨークへ一人で旅行に行きました。美術館のMOMAに立ち寄った際、赤と黒で描かれた大波に乗るサーファーの絵に釘付けになりました。レイモンド・ペティボンの作品でした。その後、チェルシーの画廊がある辺りを散歩しているとまたしても、たまたまですがペティボンの作品を置いている画廊を見つけることができました。力強いタッチに観る側までパワーがみなぎってしまうような体験をしました。帰国後は通販で作品集を購入しました。かつてはジャムなどの系統のパンクリスナーでしたが、帰国後はブラックフラッグ、OFFを愛聴するようになりました。仕事で忙しい時期は特に。レイモンド・ペティボンの絵を身につけたく、ブラックフラッグのTシャツを購入しようとしましたが、妻に絵が怖いと言われてTシャツは諦めております。

☆Kun:
レイモンド・ペティボンというのは僕が好きなアーティストのトップ5に入る人でして、この人はブラックフラッグというDCハードコア、ワシントンで生まれたハードコアのパンクのシーンがあるんですがそこのメインのバンド、ブラックフラッグのギターの人の弟でして、まぁ一日中新聞を読んだりテレビを見たことで思いついたことを絵にしたり、それについての文章を書いたりする人で、そのバンド系のジャケットを随分手がけたり絵も物凄く高くてもう今はとてもじゃないけど買えないんですが本当に僕も大好きです。是非皆さんにも見ていただきたいんですけども。



★From RN:小金井太郎さん
僕の旅の思い出は16年前、25歳の頃に故郷の熊本で新卒で入社したデザイン会社で“このままでいいのか”と発起し、会社を辞めバックパッカーとしてヨーロッパ、主にイギリスへ行った事です。初の海外がバックパッカーとして英語もノリで、地球は丸いしどうにかなるだろと流れに身を任せました。今は東京に住んで12年になりますが、毎週のように東京にツアーで来日するようなバンドやDJがプレイしていて「time out」をチェックしたりロンドン在住の知り合いからスクワットパーティの情報を聞きつけては当日オーガナイザーに電話して場所を聞いて行くみたいな音楽や刺激的な人との出会いの連続でした。そして最大の目的である大ファンのポーティスヘッドが誕生したブリストルの田舎町ポーティスヘッドへ向かいました。ブリストルに着いただけで感情深かったですが、そこからポーティスヘッドへバスで向かう際、バスの降り方が分からずそのまま折り返してブリストルに戻ってしまいました。都合上ロンドンに戻らなければならなかったため、ポーティスヘッドに降り立つことは叶いませんでしたが、今でも心残りです。

☆Kun:
バスの降り方がわからない。僕は東京のバスの降り方がいつも分かんなくって、方向音痴ですし見てもすぐ忘れちゃうんですよね。で、あっという間に自分が今どこを走っていてどこの停留所なのか分からなくなって、割と運転手さんに声をかけて「すいません。ここに着く時に声をかけて下さい」っていうのをやるんですが、これはですね海外でも使えますので、地名を紙に書いてそれを運転手さんに突き出してですね「プリーズ」と言えば必ず教えてくれます。



★From RN:チャックテイラーさん
10年以上前の話ですが、地元の広島で美容師をしていて、ふとこのままここにいるとダメになるんじゃないかと思い突然所属していたお店を辞めて一人でロンドンに1ヶ月だけホームステイをしました。若気の至りなのか根拠の無い自信があり、どうにでもなるだろう、武勇伝でも作って帰ろうかなどと思い上がってしまったのもつかの間ヒースロー空港に着いた途端一気に自身の熱は冷めて不安でいっぱいになりました。ホームステイ先の家に着くまで送迎の大男2人が車で送ってくれたのですが英語が一切話せない自分に呆れた様子で、30分近く沈黙の車内でした。次の日から学校に通う為に定期券を買う必要があり窓口で必死に伝えてみたものの伝わらず手でシッシッとされてしまい、うろたえているとそれを見ていた清掃員の方が窓口に来て怒鳴り散らかして最終的に定期券を発行してもらえました。ロンドンでの1ヶ月はとにかく刺激的で今でも送迎の大男や清掃員の顔を鮮明に覚えています。そして上京するきっかけにもなりました。若さとは無謀な事をやってしまうものなんだなと思います。そしてそれが歳をとるにつれて無くなり、自分の想定内の範囲で行動してしまっているなと思います。訓市さんのようなハイレベルな経験者でも無茶な行動を未だにしてみたりしますか?そして過去にあったヒヤヒヤしたエピソードをお聞かせ願いたいです。

☆Kun:
いいですね〜この清掃員の代わりに怒鳴り散らしてくれるっていう… こういうのが旅の醍醐味で僕もこういう感じで助けてくれたタクシーの運転手さんと仲良くなったりとか、かなりランダムな人との出会いがありましたけど、歳をとると想定内の範囲で行動してしまうっていうのはおっしゃるとおりでして、まぁ生きてるといろんなことをやりますから初めてやることとか想像つかないことっていうのは多分減ってきてしまうのが一番の原因かなと。これをしたらこういうことになってしまうだろうとか、それが危険回避になると思うんですが、そこはテキーラでも飲んでパッと忘れてパーっとやりゃあいいんじゃないのかと思うんですが。ハイレベルな経験者、無茶な行動、まぁやりましたねえ〜若い頃は。走っているトラックの荷台から湖に飛び込んだりとか、ビルの10何階の避雷針にぶら下がって酒を飲むとか、もう今考えたら聞いてる人は絶対やってほしくないんですけれど、その家のオーナーの人とは軽く絶交されましたからね。「お前は笑ってたけど、こっちは笑ってないぞ」って。なんか「落ちた時の未来が見えた」、もう本当に返す言葉もないんですけど。今の無茶っていうのは何ですかねー、だんだん麻痺してきていて無茶が何なのかが分からない自分もいるんですけども。んー、思い出したらいつか番組で話したいと思います。