ON AIR DATE
2018.09.23
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


★★★★★★★★★★

訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

バンクシーのゲリラ・アートがイギリス・大英博物館にて「正式に」展示



TUDOR logo

Theme is... MESSAGES & REQUESTS


『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


★★★★★★★★★★
世間一般では3連休の中日、
9月23日(日)は「メッセージ&リクエスト」特集!

番組リスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで寄せられた
旅にまつわるエピソードと、その旅にまつわる思い出の曲をお送りします。
お題を頂戴して訓市がセレクトした曲もお楽しみに!
リスペクトするアーティスト、フランク・オーシャンの魅力とは?


★★★★★★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。

リクエスト曲がオンエアされた方には番組オリジナル図書カード、
1000円分をプレゼントします。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2018.09.23

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Love Goes All The Way / Shannon

2

Celebrate (Acoustic Version) / Mika

3

It Never Rains In Southern California / Albert Hammond

4

Compass/ Lady Antebellum

5

あの頃のまま / 松任谷由実

6

Be (Intro) / Common

7

Everybody Talkin’ / Iggy Pop

8

These Days / Jackson Browne

9

There’s Nothing Like This (Remix) / Omar

2018.09.23

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。


Kunichi was talking …


★★★★★★★★★★


★Fromラジオネーム:箱入り娘さん
私は25歳の女性です。かなり過保護な家庭で育ち、今も友達が驚くほどいろいろなことで注意を受けています。そんな私ですが、先週、学生時代から恋焦がれていたアメリカ・オレゴン州ポートランドに行ってきました。母の反対を押し切っての1人旅です。抜けたところのある私が1人で大丈夫だろうか、と自分でも少々不安になっていましたが、本当に行ってよかったと思える旅になりました。自分では逞しくなれたと感じています。訓市さんの最初の1人旅はどこですか。思い出をお聞きしたいです。

☆Kun:1人旅の話はこの番組でもよくしますが、行ったことのある場所でも友達といる時と、1人で行く時では全然印象が違ったりすると思います。僕が一番最初に行った1人旅はロサンゼルス。中学生の時だったかな。なにが楽しいって、親とかそういう人が周りにいないっていうのがとにかく嬉しかったのをよく覚えてます。



★Fromラジオネーム:テリスラさん
私は海外に行ったことがありません。中学からスケボー、ブレイクダンスが好きで、アメリカに憧れてきました。そんなこんなで憧れ続け26歳に。子を持つ親父になっていました。
少し前に父と酒を飲む機会がありました。父は都会だというのに、ヨレヨレのTシャツにビーサン、ボロボロのリックで現れました。父は私が幼い頃から1年の半分は海外を飛び回っています。父は『お前は絶対に一度は海外に行け。仕事を休んで行け。友達と行くな、1人で行け。事件に巻き込まれたりなんかして死んだら、それはそれでいいんだ』と、酒に酔ってそんな話とYAZAWAの話ばかりしていました。

☆Kun:お父さんと酒を飲むっていうのも中々素敵だと思うんですが、ヨレヨレのTシャツにビーサン。そして、ボロボロのリュックの親父さんが僕と同じことを言っているというのは、たぶん僕の夏の格好が全く一緒っていうことと近い気がします。



★Fromラジオネーム:こばたくさん
9月に入りだんだんと涼しくなることから、同い年の独身31歳野郎3人衆で長野にキャンプをしに行く予定です。旅行を趣味としている私ですが、キャンプは初めてのため、翌日の遠足を楽しみにしている小学生のような心境でいます。キャンプ場での食事や星空鑑賞はもちろんのこと、年齢的なものもあるので、現地での異性との運命的な出会いがあればと期待もしていますが、30を超えても友だちと遊ぶことができる時間を楽しめることが幸せなのかなと思います。訓市さんはキャンプで思い出に残っていることは何かありますでしょうか。

☆Kun:キャンプ場でそんな調子よく異性との運命的な出会いなんて絶対にないと思いますが、どうでしょうか。キャンプでの思い出といったら、アメリカで『クマが出るぞ』って言われなが外で酒を飲んでいてふと横を見ると、大きなブラウン・ベアーがいたことがありました。メチャメチャ怖かったです。日本で言うヒグマで、大きさが2メーターぐらいあったのかな。テーブルにいた友だち全員固まってしまって、死んだふりというか。これ、やっちゃいけないって言われますけど、その時は動けなかったですね。くれぐれもクマには気をつけてください。



★Fromラジオネーム:ウィンピーさん
僕は今大学4年の22歳です。就職活動は中々苦戦しましたが、第一志望である会社から内定をいただくことができ、今は近所のコーヒーショップでアルバイトを始めました。そこにはいろんな方がコーヒーを飲みに来てくれます。ジャズが大好きな方、自転車乗りの方、釣りが大好きで、『うまいメバルは腹が黒いんだよ』と教えてくれる人。聞く話が新鮮で影響を受ける毎日を過ごしています。社会人になれば仕事を通して、さらに多くの人の話を聞けると思うと楽しみで仕方がありません。そこで数々のインタビューをしてきた訓市さんにお聞きしたいことがあります。インタビュアーとしてお話を伺う際に気を付けていることはありますか。

☆Kun:なんか初々しい感じがして、この手紙を読んでいるとこっちがすっかり疲れたおじさんのような気分になってしまいます。働くのが楽しみだっていうのはとても素敵なことだなと思いますが、インタビュアーとして気をつけていること。インタビューされる人の大半がたぶん、これまでインタビューをたくさん受けていることが多い人たちなので、なるだけ下調べをして、同じようなことを聞かないようにしたり、まず雑談をして、相手が話したいことを話してもらってから本題に入って、“話をしたいな。もっといろんなことを説明したいな”と思ってもらうように気をつけています。というのも、自分がインタビューされるとやっぱり、“何なんだよ”って思うことも多いんですよね。何も調べていなくて、突然、訳の分かんないことを聞いてきたり、『野村さんはアメリカ育ちで、なんとかなんですよね?』『違います!』みたいな。あとはもう、いきなり本題に入って、5分で話が終わってしまう人とか。やっぱり相手がいる仕事なので、なるたけ向こうが話し易いと感じられる環境を作ってあげるのが大事なんじゃないでしょうか。



★Fromラジオネーム:行けど切ない石だたみさん
今日、「The Man Stole BANKSY」という映画を観てきました。バンクシーはオーストラリアへ留学していた頃に、語学学校にて“ストリートアートは合法か違法か”というテーマの授業の時に先生から教えてもらいました。正体不明の覆面芸術家ということを聞き、ロマンを感じ、ワクワクしたことを覚えています。バンクシーの作品にまつわるエピソードなどがありましたら聞かせてください。

☆Kun:バンクシー。僕も勿論好きで、“ステンシル”っていう方法で絵を描くんですが、ものすごく社会的メッセージが強い。それこそ、うちの母親がバンクシーの絵を見ても、どういう意味があるのかすぐ理解してしまいます。そして、“なぜ今ここでこういうことを言うんだ?”と、見た人にすごく考えさせる作家です。人気が出て、今その作品の価値は億単位なので、この人がどっかで隠れて作品を上げるとすぐにみんな盗まれてしまいます。バンクシーの作品で一番面白かったのは、パリの「ルーブル美術館」てあるじゃないですか。世界一の美術館の一つで、盗まれないようにって警備もものすごく厳しいわけです。ただ、警備の人はみんな作品が盗まれないように見張っているので、このバンクシーさんは逆に、ルーヴルに自分の作品を飾ったんですよね。いつ飾られたのか誰も気付かなかったっていう、それが多分バンクシーの名前を一般に知らしめた最初の大きな事件だったと思います。そのニュースを見たときは笑いました。



★Fromラジオネーム:peroさん
最近、気に入ったカフェで仕事をしていたところ、心地よいウェスト・コースト系と思われる音楽が流れてきました。いつものSoundHoundで検索しても分からず全く出てこなかったので、たまらずお店の若いスタッフに尋ねたら、ランディ・エデルマンの2009年にリリースされた「Farewell Fairbanks」というアルバムでした。そんなたわいもないトークを続けていたら、このスタッフはたまたま手に入れただけで、音楽には全く詳しくないとのこと。『だったらばイーグルスの「Hotel California」などがいいんじゃないかな』と軽く言ったら、『全く知らない』と言われて愕然としました。もう時代が違うんだなという衝撃と、一方で知らずにいること自体もったいないと思います。訓市さんだったら70年代80年代の米ウェスト・コーストの曲を一つイーグルス以外で取り上げるとすると、何を真っ先に思い浮かべますか。

☆Kun:こんな話、しょっちゅうあります。びっくりするんですけど、日本でも海外でも『当たり前だろう』みたいな曲をかけていると、急に携帯をいじる奴らがいて、見るとShazamをしてるんです。それこそ、イーグルスの「Hotel California」みたいな、どメジャーな曲です。『なんでShazamしてるの?』って聞くと『初めて聴いた』って言うんですよ。歳なんだと思います。代表的なウェスト・コーストっていうとLAのオールディーズというか、その手の曲。一番かかるのはフリートウッド・マックだったりするんですが、彼らはもともとイギリス人ですしね。あとドゥービー・ブラザーズとかいろいろありますが、今日はジャクソン・ブラウンを挙げたいと思います。



★Fromラジオネーム:breakfast club京都
私は京都に住んでいます。訓市さんがやっているtripsterが店舗のデザインを手がけられた「THE NORTH FACE STANDARD京都」のお店によく行くのですが、行くたびにおしゃれでアイテムが見やすい店舗設計に胸キュン状態になります。そこで訓市さんにお伺いしたいのですが、設計デザインをされる際に譲れないことや重視されていることはありますか。マイホームを建てたいと計画しているのですが、デザインを依頼する際に参考にさせていただきたいです。

☆Kun:「North Face」・・・確かに僕がやったものなんですが、こういうのをやる時にいつも考えてるのは、飽きないもの。何年経っても“古い”、もしくは、“新しく見えないもの”っていうのと、歳をとっていって、そこが味になるものっていうのをなるだけ作りたいなと思っています。街で浮いてしまって訳が分からないとか、2年くらいで作り変えなきゃいけないとか、そういうのはなるだけやりたくないなと思っています。マイホームもきっとそうだと思うんですよね。僕は家を持ってないのでわかりませんが、今の流行とか軽い気持ちでたくさん詰め込んでしまうと、きっと長く住んだ時に嫌になってしまったりすると思うんです。なので、シンプルに作って、自分の趣味が変わっていく時にずっと手を入れられて、飽きないような空間を作るのが一番いいんじゃないのかなと思うんです。