ON AIR DATE
2018.09.02
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


★★★★★★★★★★

訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

渡辺貞夫も毎年訪れる伝説のジャズ喫茶とは?


TUDOR logo

Theme is... MESSAGES & REQUESTS


『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


★★★★★★★★★★
9月2日(日)は、久しぶりの「メッセージ&リクエスト」特集!

番組リスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで寄せられた
旅にまつわるエピソードと、その旅にまつわる思い出の曲をお送りします。
お題を頂戴して訓市がセレクトした曲もお楽しみに!
リスペクトするアーティスト、フランク・オーシャンの魅力とは?


★★★★★★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。

リクエスト曲がオンエアされた方には番組オリジナル図書カード、
1000円分をプレゼントします。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

2018.09.02

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Little Trip To Heaven / Tom Waits

2

Both, Sides Now / Joni Mitchell

3

Song To The Siren / This Mortal Coil

4

Love Streams / Marz

5

週末 / サニーデイサービス

6

Waterloo Sunset / The Kinks

7

Certainly (Flipped It) / Erykah Badu

8

Days Of Wine And Roses / Frank Sinatra

9

Close To You / Frank Ocean

2018.09.02

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



Kunichi was talking …


★★★★★★★★★★

★Fromラジオネーム:ゼラニウムさん
訓市さんはこれまで人生の分岐点の際、どう決断していましたか?アドバイスをよろしくお願いします。

☆Kun:人生の分岐点、どうしてたかなぁ。だいたい流されていたというか、流れに身を任せて、あとで何とかなるだろうと。沖縄弁で言う“なんくるないさ”でしたっけ。死なない限りはあとで振り返れば、“あのときはこうだった”と思っても、結果的に万事オッケーっていうことなんじゃないんでしょうか。そうやって呑気にこの先もいきたいと思ってます。



★Fromラジオネーム:イッセイさん
自分はまだ17歳で高校2年生なのですが、訓市さんのグローバルで幅広い交友関係、ご自分の趣味を仕事にして第一線で活躍している姿に非常に憧れを抱いています。自分にはまだ明確な将来の夢、ビジョンがなく、現在アメリカ・ロサンゼルスに留学しているのですが、今後の目標などもなく曖昧です。訓市さんが高校生の頃はすでに将来のビジョンや夢は抱いていましたか?将来に少し不安や悩みを抱える僕に、数は少ないかもしれませんが学生リスナーにアドバイスをいただきたいです。

☆Kun:イッセイくんの年の頃には、将来のビジョンという言葉すら知らなかったです。17歳のとき僕は毎日遊んでいて、蟻とキリギリスならキリギリスっていうのがモットーでしたし、今でもそうです。若いうちにミュージシャンになりたいとか、医者になりたいというのがはっきりしていて、そういう学校に行くほうが少数派だと思います。急がなくてもいいから、毎日、好きなことをしながらいろんなことを吸収して、いつか好きなものが見つからなくても、嫌いなものがわかるような歳になると思います。そして、将来に少し不安があるぐらいがちょうどいいのかなと。どんな人でも生きてる間、不安がなくなることはないと思います。あんまり難く考えずに毎日チャラチャラ暮らしてください。



★Fromラジオネーム:トロピカルダンディさん
22歳の学生です。高校生の頃、世界史の授業でカンボジアの歴史について習い、カンボジアに興味を持った僕は、両親に頼み込んで、1週間後に学校をインフルエンザという嘘の理由で休み、1人でカンボジアに行きました。それ以来、東南アジアにどっぷりはまってしまい、昨年の夏はタイへ。宿泊先を決めず、鉄道でいろんな場所を気ままに旅しました。アユタヤで野犬の群れに追いかけられ、命からがら猛ダッシュで逃げたのも今となっては良い思い出です。就活も終わり、またどっか旅に出たいなと思っている今日この頃です。訓市さん、貧乏学生にどこかおすすめの旅先を教えてください。

☆Kun:いきなりカンボジアにハマったっていうのがすごいなと思いますが、アンコールワットとか仏教でしょうか。僕が若い頃に貧乏旅行者として行った場所は今、ずいぶん変わっていると思うので、どこが貧乏学生にとっておすすめなのかちょっとわかりません。アジアが好きでしたらラオスとかあの辺を回りながら、僕が昔いけなかったブータンとかどうでしょうか?ちょっと高いかもしれませんが、変わってしまう前に行ってみるのがいいと思います。



★Fromラジオネーム:ジョーの母さん
訓市さんは船旅の思い出はありますか?私は九州の日本海沿いに住んでいるので、ベランダから海を渡ってやってくるマンションのように大きな豪華客船や、夕暮れのマジックアワー、そして夏のこの時期は夜が更けるとイカ釣り船が水平線に何隻も浮かび星のように輝いているのを見ることができ、とても美しいです。

☆Kun:船はタイとかで島を渡るときによく乗ってました。船内にいる方が楽なんですけど、どうしても僕はあのデッキに出てしまいます。タイの船って船尾にタイの国旗がついてるんです。長い旅を終えてバンコクを目指し、本土に向かうんですが、いつも船尾ではためく旗を見るたびに、『もう日本に帰んなきゃいけないんだ』って思いました。僕の船の話ではありませんが、待ち合わせをしていた友達が乗っていた船が沈んで、荷物を全部なくした彼らと浜で再会したのが一番の思い出です。荷物いっぱいであらわれるかと思ったら、2人が『おーーーーーーい!!』って手を振りながら走ってきて、『会えてよかった!』と言うので、大げさだなって思っていたら、実際は彼らの船が沈んで、十数人亡くなっていたという、笑えない話でした。旅行中というのはそういうことがあるので、必ずライフジャケットをつけてくださいね。



★Fromラジオネーム:KWさん
社会人になって5年目。学生時代はサラリーマンなんてできるのかなと思いながら不安な気持ちのまま入社しましたが、なんとかやってきてここまできております。しかし、最近は仕事に追われてしまい学生時代に持っていたような余裕、趣味へ費やす時間、友人へ費やす時間、家庭に費やす時間がどんどん少なくなってきてしまっているように感じます。私自身も余裕のない今の環境を変えて心機一転新しいことに取り組むのもいいのかなと決断しようと思っています。訓市さんもこれまでいろいろなお仕事を経験されてきたかと思いますが、どういったときに心機一転、新しいことをしようと決断をされますか。

☆Kun:いろんな仕事をしていますが、今まで転職をしてきたというよりかは、片っ端から手を出して、気に入ったものは全部やる、というスタイルです。だから、仕事がいつも重なっています。例えば、朝は内装の設計の打ち合わせに行って、その後雑誌の取材。そこで内装とは全く関係のないことを話します。そして、午後は広告の写真の打ち合わせをしてまた、また図面を見るという感じ。だから、あまり新しい決断ということしたことがないんです。“一生は一度”っていつもこの番組で言いますが、どんなにお金をもらっても、費やした時間というものだけは買えません。自分がやってる仕事にかける時間というのが、もったいないかもったいなくないかっていう、実にシンプルな理由で僕は仕事を決めています。



★Fromラジオネーム:yunoshunさん
先日、車中泊の旅に出てきました。行き先は岩手県一関市。言わずと知れたジャズ喫茶の名店が今回の目的地です。重々しいドアを開けると、薄暗い店内と大きなジャズの音。そして、グランドピアノの上にスポットライトの当たった一輪挿しの深紅の薔薇。古本やレコードの匂い。タイムスリップしたかのような不思議な感じでした。通された席はスピーカーの正面。言葉にするのは難しいですが、特にライブ盤の音が素晴らしかったです。観客の拍手や歓声。演者のMCを聞いていると本当に時空を飛び越えて、当時の会場の中にいる錯覚を受けました。レコードが終盤に近づくと、店主がすっと立ち上がり、次のレコードを選び、一瞬の静寂、パチパチという乾いた音、そしてまた次の世界へ。というエンドレスな展開を3時間ほど楽しませていただき、良い旅になりました。

☆Kun:ここ、僕が『Casa BRUTUS』のレコード特集のときに行きたかったんですが、別件で行けなかった『ベイシー』のことですね。ジャズ好きの人にとってはタモリさんの師匠がやっているという、本当有名な店で、何十年やっているのか忘れましたが、岩手県一関という、決して行きやすくない場所にあります。いい音でレコードを聴くために日によってセッティングを変えたり、日々努力をするというオタクの星のような、鏡のような人です。