ON AIR DATE
2018.07.22
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54



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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

カラダにいい「音楽」第五回 運動後はクールダウンが重要



TUDOR logo

Theme is... Chill Out



『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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番組初の公開収録決定!

応募方法はこちら!



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番組前半はリスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで寄せられた
旅にまつわるエピソード、そして、その旅にひも付いた曲をオンエア!

後半のテーマは「チル・アウト」。
好きな音楽を聴いてココロとカラダをクールダウン...
訓市流の「チルする」について語ります。
「チル・アウト」というコトバがポピュラーになったきっかけの一枚とは?
番組でそのアルバム音源をオンエアできない理由について。
訓市が厳選した「チル・アウト」におススメの曲もお届けします。


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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。

リクエスト曲がオンエアされた方には番組オリジナル図書カード、
1000円分をプレゼントします。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2018.07.22

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Slave To Love / Bryan Ferry

2

Pink Rabbits / The National

3

Crying In The Rain / A-Ha

4

Laughter In The Rain / Neil Sedaka

5

ドックンドール / ゆらゆら帝国

6

Olson (Midland Edit) / Boards of Canada

7

Quark Sparkling / Mighty Math

8

Glink / Bola

9

Water Drums / Union Jack

2018.07.22

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



Kunichi was talking …


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“チルする”。この言葉が生まれたのが正確にいつなのかということは僕も分からない、色々な説があるんですが、“チルする”というのは“チルアウトする”という言葉からきています。パーティー明けで一晩中踊り明かした人たちが、爆音で音楽を聞き続けて疲れた耳と興奮している頭をクールダウンしたり、落ち着けるために音楽を聞こうということで生まれたらしいです。家でのんびりしたい時に聴く音楽というのが全てチルするための音楽と言えるような気がしますが、この番組のテーマの一つとして、日曜の夜にのんびりしたというか、あまり速い曲とか心が急ぐような曲はかけずにチルできたらいいなと思っているところがあります。昔と違って今は音楽を何処へでも持っていけるので、気持ちのいい場所でのんびりしながら好きな音楽を聴いてチルする。それは僕たちにとって、旅先での醍醐味のような気がします。綺麗な夕日が見えるビーチで音楽を聴きながら迎えるサンセット。それは目の前にある風景を2倍にも3倍にも素敵なものにしてくれますし、ヤシの木の間に張ったハンモックで涼しげなアコースティックギターの音色を聴いたりすると、世界は完全に平和で調和がとれていて、もうこの瞬間にお迎えが来ても全然OKという気になってしまうくらいです。自分がいる場所により深く潜り込む、そのために音楽は欠かせないと思います。僕はこの“チルする”ということが大好きなんですが、その“チルアウト”という言葉を僕が初めて知ったのは、イギリスで活動していたKLFというユニットが発表した、その名もずばり「Chill Out」というアルバムです。『やばいアルバムがあるから聞いてみろ、訓市。必ずヘッドホンで、通しで聴くんだぞ!』そんなふうに音楽好きの友達にしつこく言われて手に取ったそのアルバムは、羊が牧草地に寝そべっていて「Chill Out」と書いてある、見るからにチルなアルバムでした。ところがこのアルバム、「Chill Out」と名乗る通り確かにチルで、しかも大傑作と言っていい素晴らしいアルバムなんですが、絶対に寝れません。というのも、すごく静かに始まりながら世界中の街のノイズ、虫の鳴き声や電車が通り過ぎる音、混線するラジオとかそういう無許可の既存の音をサンプリングして繋ぎ合わせた、音のごった煮のようなアルバムなんです。音がジェットコースターのように上がったり下がったりしながら後半に向かってなだれ込んでいく感じで、聴き始めたら前半の20分以内に寝てしまわないと、その後は聴き惚れてしまって寝れなくなってしまいます。話を聞いてるだけだと、ただのぐちゃぐちゃな音なんじゃないかって考える方もいると思いますが、そうではなくまさに、TRAVELLING WITHOUT MOVINGという感じの音です。目を閉じて聞いていると、自分がまるで車や電車を乗り継いで、朝から夜まで高速とかを走りながら移動している、そんな気分になります。



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KLFというグループのアルバム「Chill Out」。彼ら2人はテキサスからルイジアナまでの旅をコンセプトに作ったみたいですが、実際に彼らはアメリカ南部には行ったことがないらしく、それらしい効果音や言葉を使ってそういう雰囲気を作ったと言っています。面白いのが既存の音を使ってサウンドコラージュを作るんですが、その元がハードロックのヴァン・ヘイレンやエルヴィス・プレスリー、フリートウッド・マックから打ち込みの808 Stateなど、もう何が何だかよくわからないジャンルのものを持ってくるわけです。これが作品として成立するのがすごいですが、そこにモンゴルの伝統歌唱であるホーミーとか何処かの民族音楽なんかも混ざってきまして、何度か失敗したらしいですが、これを彼らは通しで一気にライブ録音したそうです。僕はこのアルバムを友達にもらってから本当にいろんな所で聴きました。今の時期だとロンドンに住んでいたことがありますが、晴れた日にはリージェンツ・パークやハイド・パークの芝生の上にゴロンと横になって、ヘッドホンでこのアルバムを通して聴いたりしていました。最初、日差しもあってウトウトするんですが、だんだん盛り上がってきて、結局目が覚めてしまうんです。こういう“すんどめ的”なところがまたすごく良くて『気持ちいいな、、、また起こされた!』みたいな。きっと、夏も忙しくて何処にも行けないっていう方も多いと思いますが、ぜひ、心地よいカウチにでも座って、もしくは公園とかにこのアルバムを持って行って聴いてみてください。一時期はけっこう高くなったりしていましたが、最近はおそらく再発売していたりすると思います。以前、番組で1時間位、ブライアン・イーノのアンビエントの音楽についても話したことがあるんですけど、こういう音楽というのは本当に目を閉じてるだけで旅をしているような、とてもリラックスした気分になります。そして目を閉じて聞いていると、そこにないはずの景色みたいなものを確かに感じて、動かない旅を実際に体験できるということがきっとあると思います。