ON AIR DATE
2017.07.09
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54

☆☆☆☆☆☆☆

Find new people, new words through Travelling!

TUDOR logo

Theme is... GUIDE


『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


★★★★★★★
番組前半はリスナーの方からハガキ、手紙、メールでお寄せいただいた
旅にまつわるメッセージとリクエスト曲をまとめてオンエア!

後半のテーマは「ガイド」。
一人旅を続けていた訓市だからこそ感じる
旅先で知り合った人たちの「親切心」の有り難さ、救われた思い・・・

訓市を頼って来日する外国の友人たちとともに過ごす
「東京」での過ごし方、そこに込められた思いについて語る。



★★★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。

「夏の旅」「夏のドライブ」の思い出を曲とともに・・・ゼヒ!
この夏の「旅プラン」も大歓迎!

リクエスト曲をオンエアさせていただいた方には
番組オリジナルの図書カード1,000円分をプレゼントします。

番組サイトの「Message」から送信してください。
手書きのハガキ、手紙も大歓迎!
日曜日の夜に聴きたい「ゆったりした曲」
「旅で聴いた思い出の曲」「動かない旅ができる曲」などなど、
リクエストもお願いします!

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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2017.07.09

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Hey Mama / Kanye West

2

Between The Sheets / The Isley Brothers

3

It's All Over / Broken Family Band

4

Yesterday / Gregory Isacs

5

ゆれる / Evisbeats feat. 田我流

6

Thinking Of You (Dimitri From Paris Remix) / Sister Sledge

7

Real Love / Mary J. Blige

8

Bennie And The Jets / Elton John

9

Goodnight Tonight / Paul McCartney

2017.07.09

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。

Kunichi was talking …


★★★★★★★★

旅というと、いろんなところに出かけて行って昔の友達に会ったり、新しい友達ができる。そういうところが旅の素晴らしいところであり、醍醐味なんじゃないかなと思います。もちろん風景とか景色もそうですが、日常から切り離されているからか、それとも一人でいるからか、普段であれば気にも止めないようなところに目を向けたり、小さなことに喜んだり。また、普段であればあまり接点のなさそうな人と知り合ったり仲良くなったりもします。それは、こちらがいつもより少しだけ、限られた時間の中で勇気を出したりするからか、それとも一人でいる外国人を見て、“何かしてあげたいなぁ”と思う、相手への親切心なのか。僕はきっとその両方なのかなと思います。いつもよりは好奇心が強くなるというのは事実ですし、親切な人たちのおかげっていうのも確かにあります。僕は行く先々でとてもいい人たちと出会い、そしてとても親切にされてきました。必ず面倒見が良くて気持ちのよい、あたたかい人がいるんです。大人数でいるときも常になんとなく周りに気を配っていて、知らない人だらけだとしても決して僕が浮かないように話しかけてくれる人。食事が大皿のときに、最初に取り分けて私てくれる人。そして、自分の仲間達が内輪だけの話で終わらないように、その解説をしてくれて、会話にちゃんと入れるようにしてくれる人。本当にありがたいなぁと思います。日常でもそうですが、旅先でそうされると特にありがたく感じます。なぜなら、彼らとは特に長い付き合いも、そして仕事での関係があるわけでもなく、つまり、わざわざ気を使う必要がないのにそういうことをしてくれるからです。余計な付き合いや人間関係を引きずる普段の生活に慣れすぎていると、そんな瞬間を感じたとき、もう後光が射してるように感じますし、何かデジャヴというか、小さい頃に出かけて行った公園とかで自然と仲良くなった、近所に住む知らない子供達のことを思い出したりします。
初めて行った場所のその後の過ごし方を大きく変えてくれるガイドみたいな存在の新しく出会う人たち。本当にありがたいですし、逆に、自分達も普段の生活の中で、これくらい親切にしないといけないんですけどね。



★★★★★★★★

僕がいろんなところに行くと、親切にしてくれて、ガイドとしてその町のいろんなところへ案内してくれる友達と同じように、僕も友人が訪ねてくるとき、その知り合いが初めて訪れるときとか、『ちょっと面倒みてくれ。』と言われれば、時間が許す限り相手をしようと思っています。なぜかというと、僕もこう見えて腐っても日本人といいますか。大事な人やその友達、特に初めて日本に来るという人に、日本がいい国で、いい街がたくさんあって、いい人がたくさんいて、そしていい酒があると思ってほしいじゃないですか。本当の日本とか、東京を知ってもらいたいなと。いろんな人が来ますが、アジア人の知り合いとヨーロッパやアメリカの知り合いでは好みが結構違うのが面白いです。アジアの友達というのは、店や建物など新しいものが好きで、『何かないの?連れてってくれ!』というのが多いです。きっと上り調子の企業がおおいアジアでは、より豪華なものとか新しいものに興味があるんだと思います。それに比べてヨーロッパの人は街の中にある古いものとか老舗とかに興味がある。ただ、これがほぼ毎週あるので面倒くさいなと思うことも、正直あります。と、同時に、忘れていたことを急に思い出したり、なんだかんだいって、やっぱり東京はいい街だなぁ、生まれ故郷で最高だな、と実感させられることも多いです。
先日、日本に来たことはあってもいつも仕事が詰め込まれていて、しかも滞在が2・3日という、知っているようで実は何も知らない友達が4日ほど東京にやってきました。来る前にいろいろ嫌なことがあったらしく落ち込み気味で、しかも珍しく一人の仕事旅の割に、実際の実働時間は数時間。暇な時間が多くて、『ちょっと相手してくれない?』という、すごく心細い感じで連絡をしてきました。『まあ、元気出せよ。とりあえずご飯でも食べるか。』と連れ出して、夜の街もたくさん歩きましたし、知り合いの店をハシゴしたり、普段行かないような店にちょっと顔を出したり。仕事の合間に『じゃあ、コーヒーでも飲むか。』とコーヒーを飲んだり古着屋に行ったり。あれでもないこれでもないと、古着をとっかえひっかえして、店の主人と片言英語でやり取りをしているうちに、その落ち込んでいた友達のテンションがだんだん上がっていくのが、手に取るようにわかりました。偶然、共通のアメリカの友人が東京に来ていたので一緒にご飯を食べて、その後バーでエルトン・ジョンを合唱したり、知らないお客さんと歌ったりしました。あっという間の4日間で、帰る時に友達が言いました。『東京がこんなに素敵な場所だなんて思わなかった。第二の故郷のように感じてしまうんだけど、なんでだろう?』僕の答えは『君が東京を受け入れたから、東京も君を受け入れたように感じるんじゃないの?すごくオープンになったから、どんどんいろんなものを見て楽しくなったんじゃないのかな?』また、絶対仕事を作って帰って来る、と言って帰って行きましたが、そんな友達の顔を見ながら見送るというのは、日本人としてすごい達成感がありました。僕にとっても“あぁ、久しぶりに来た店だったけどやっぱりここ、いいなぁ”とか、また再発見の時間で。皆さんも外国人じゃなくてもいいので、ガイドになってみて街に繰り出してみるというのはすごく面白いと思います。その人の感想を聞いて、急に何気ない店とか風景が、なかなかどうして、これは素敵なものだぞっていう、再発見のきっかけを与えてくれると思います。