ON AIR DATE
2020.09.27
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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訓市が antenna* からセレクトした記事は・・・

運動でメンタルも強くする! 不安を和らげるのに最適なエクササイズとは?

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TUDOR logo antenna* logo

Theme is... 歩く



『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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--- "歩く”が最高の手段 ---


番組前半はリスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールで
お寄せいただいた旅のエピソードと、
その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア!
選曲のオーダーや悩み相談にもお答えします。

後半のテーマは「歩く」。
訓市が実践している「モヤモヤ解消法」について語る。
コロナ禍の中、とある漫画を読んだことで
かつて、ひたすら歩いた体験と思いが蘇る。


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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK!

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ&リクエスト・・・ お待ちしてます!!


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2020.09.27

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Words 2000 / F.R. David

2

Gypsy / Tigers Jaw

3

Lincoln Highway Dub / Sublime

4

Empire State Of Mind Part II Broken Down / Alicia Keys

5

Anniversary / 松任谷由実

6

2021 / Vampire Weekend

7

I Don't Wanna Grow Up / Tom Waits

8

Don't Stop Till You Get Enough / Derrick Laro & Rinity

9

Is It True (Four Tet Remix) / Tame Impala

2020.09.27

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



Kunichi was talking …


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やっと夜が涼しくなってきて、散歩しやすい季節となってきました。ちょっと前まではちょっと歩くと汗が噴き出してきたりして、思ったより気温が下がってないっていうことが多々あったんですけど、今はもうちょうどいいですよね。それとともに物思いにふけがちになるといいますか、妙な寂しさを意味もなく感じる時期になったと思います。まぁだいたい毎年毎年この時期になると僕は「夏が終わってとても寂しい」といったことを番組でも話しているんですけど、なんでそんなに寂しいのかっていうのに理由がないのがすごく難しいところなんです。僕はなんだかんだ本当にあまり落ち込まない方で、あっても一晩寝ると前の日にあったことを嫌なことも忘れがちな人間なんですけど、この季節が変わってしまうとか、日が暮れてしまうとか、パーティが終わってしまうとか、なにかの終わりというものに対しては人よりも更に大きな無常観といいますか虚無感といいますか、寂しさをとても感じます。自分1人ではどうすることもできないものに対して、時の流れに対してそういうものを強く感じてしまうんですけど、日常の中でそれを1番凝縮して感じるのが旅そのものです。とにかく出発する時から時間が限られているということがはっきりしていますし、新しい出会いに胸がときめくというか楽しくてもその瞬間にすぐ別れがあるっていうのが見えている。いつ次に来られるか分からない、そもそも自分が生きている間にまた訪れられるかどうかも分からない、という風に考え出すとものすごく悲しくなります。なので帰りの空港、それも出国ロビーにいる時はまるで卒業式の後のような気持ちに1人でなっています。せっかく色んなものを見たり、出会いがあったのにまたみんなバラバラになってしまうというような。ただそういう気持ちが大好きで、はっきり言ってマゾだと思うんですけど、僕はそのためにまた旅に行きたいと思いますし、それが未来への活力にもなってまた頑張ろうかなと思うんですけど。と同時にまた同じ時間は2度と来ないというのをこの旅に行く時に実感して、毎日後悔のないように生きなきゃなとリマインドするんですけど、今はそれがなくなってやさぐれているといいますか、ちょっとその自分の中で生きる上での物差しっていうものを無くしたような気分で、こう見えて結構そこに関しては途方に暮れています。みなさんの中でも毎週趣味の時間を持つっていうことは無理でも、例えば月1にゴルフをしたり、波乗りをしたり、ガーデニングをしたり釣りに行ったりと色んな方法で自分の頭をリセットしてパワーチャージをしたりしていると思うんですけど、僕にとってそれはまずお酒を飲んで頭をリセットというか無にして、長距離飛行機に乗ってどこか遠くへ出かけることでパワーチャージする。それがこの27年くらいのやり方だったんですけど、今はお酒でリセットのみになってしまいまして、チャージがゼロです。


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遠くに旅に行けないっていうと身近で過ごさなければいけないので、僕は最近自転車ももちろんよく乗るんですけども、それ以外に何か余計なことを考え始めすぎたり何かに集中したいけど出来ないという時はですね、散歩。歩くのが1番です。そうなんですけど、この間その歩くっていう行為の別の意味を漫画を読んでいて思い出しました。『ブルージャイアント』というジャズをテーマにした漫画を知っている人もいるかと思うんですけど、これはサックスプレーヤーを主人公とした珍しいジャズ漫画で、話は王道の青春漫画といいますか、夢に向かってぶれない主人公がひたすら前へ前へと突き進んで行く話で、この番組のリスナーの皆さんの年齢の幅っていうのはとても広いんですけども、全員が読めて心が少し暖かくなるようなそんな話なんです。この漫画は国内編があった後、海外編の『ブルージャイアント シュプリーム』というのが始まっていたんですけど、1冊も読んでいなかったんですね。さらに先日お話ししたように僕は漫画すらこの半年ほぼ読んでいなかったのですが、先日子供と一緒に本屋に行った時に「お、10巻まで出てる」と思いまして、まとめ買いしてしまいました。ちょろちょろ読もうかなと思って、その日に10冊当然読んだんですけど、僕が1番ぐっときたのは主人公が最初にドイツに1人でいきなり行って自分の道を切り拓こうとする時に何も上手くいかなくって行き詰まった時、ただ遠くに向かって歩き出して、気がついたら帰りは車で帰らなきゃならないほど歩いていたというエピソードです。それを読んで自分の昔を完全に思い出してしまいました。初めて本を作っている時、取材先が決まらず時間ばかりが過ぎていく中でロンドンの友だちの家に居候していたんですけど、居場所が無いので朝イチでそこを出て、お金もないのでインターネットカフェを自分の事務所代わりにして粘るんですけど、それにも限度があるんですよね。しかも、そのじっと相手の返事を待っている。だんだんちょっと病んでくるような気持ちになって、そうするとリュックを背負って無心で歩いたものです。取材先も無いので本当にロンドンの中心からゾーン3くらいまで歩いてしまったり、全く用ないんですよ。最初は歩き過ぎて、友だちの家に帰ると疲れて何もできないくらいでしたが、それが逆にすごく救われたというか、気持ちが良くてですね。疲れて眠って、腹が減って目を覚ますというのを繰り返す内にだんだん事態はちっとも良くなっていない、いやむしろ何も進んでいないのに裏打ちのないやる気が出てきて、そこから自分がこう前向きに取り組めたと思います。今いろんな人と話すと先行きがすごく不安だとか仕事が不安定で、最近実はよく寝れないとか。若い人のニュースを見ても東京に学校に行くために出てきたものの、オンライン授業ばかりで友達もいなくて1人アパートにこもって辛いとか。そういう話をたくさん聞くんですけど、そういう時はですね散歩じゃなくって、とにかく行き先を決めずに歩けなくなるまで歩いてしまうっていうのはすごく良いですよ。疲れて眠るって本当に馬鹿みたいにシンプルなことですけど、時にはそれが1番の薬というか、自分の考えとか頭をクリアにしてくれる方法の中で1番効果的なものかもしれません。