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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 初訪問!カッパドキア ---
長年にわたって訪れたいと思い続けてきた地「カッパドキア」...
果たして熱気球体験は実現したのか?
現地で訓市が圧倒されながら感動した動物とは?
また訪れたい!戻って来たい!と思わせた
「カッパドキア」の魅力について語る
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Home / LCD Soundsystem
Nights / Frank Ocean
April She Will Come / Simon & Garfunkel
Broken Wing / Chet Baker
プライマル (Album Mix) / オリジナル・ラブ
Inside Out / Duster
Isolation / John Lennon
No. Party ANthem / Arctic Monkeys
Tell Me Again / No Prospests
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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先日、トルコに行ってきました。トルコのイスタンブールにはちょうどほぼ同じ時期の2年前に訪れました。スターウォーズのファントムメナスの舞台のような古いヨーロッパの街並みと巨大なミナレットが聳り立つモスクが混じり合う街並み・・・「世界三大料理」とちゃんと分かっていなかったトルコ料理の美味しさですっかり気に入ってしまったトルコですが、今回はイスタンブールをスルーして「カッパドキア」へ。リスナーの皆さんも聞いたことある名前かと思うんですが「カッパドキア」はトルコの真ん中に位置する「アナトリア高原」にあるユネスコ世界遺産に指定された地域。何があるといえば不思議な形に浸食されてできた「奇岩郡」と、そこにくり抜かれて造られた教会や住居跡などです。随分前に写真を見てからずっと行ってみたいなと思っていたのですが、そんな観光みたいなチャンスというのもなかなか無く、前回イスタンブールに滞在していた時も「カッパドキア」に行きたいと思っていたのですが、もちろんそんな暇もその時も無く。ところが今回、トルコと日本の友好100周年のイベントで2年前に僕や友人たちを招いてくれたトルコの友達が「今度はAppleと一緒にイベントをやるから来てくれ」と連絡が来ました。中々忙しい時期に当たっていたので、「どうしようかな、何のイベントをやるの?」と聞くと、「とにかく場所がカッパドキア」とそう一言返ってくるじゃないですか。その時は速攻で返信して「行く」と。羽田発の夜便でまずはイスタンブールへ。そこに早朝の4時に到着するとトランジットで3時間ほど待ち、今度は国内線に乗り換えてカッパドキアに最寄りの空港である「ネヴシェヒル空港」へ。2時間弱のフライトだったかな、着いたら久しぶりの地方空港という感じで飛行機からタラップを降りると、そこからフェンスも何も無くすぐ外に。雰囲気ももう“ザ・田舎”という感じで、海外に来たなぁと感じるのはこんな瞬間かもしれません。そこからホテルへと向かい、まずは近場の街へ観光となりました。赤っぽい荒涼とした地形はどこか、昔行ったアメリカのアリゾナやニューメキシコを思い出させました。開けた土地を見ながらトルコって大きい国なんだなぁとぼんやり考えていると、「奇岩」と呼ばれる岩肌の地形が現れてきました。火山活動によって生まれた火山灰や溶岩でできた大地が長年の風雨で浸食されてできた地形らしいのですが、とにかく奇妙な形をしています。岩をくり抜いた窓や入り口のある元住居、そんな感じの奇岩もたくさん見えてきます。今は人が住んでいないそうですが、写真では散々見てきたものの実際に目にして今まで見たことのないような景色に圧倒されました。やっぱり画像で見るより現地に立ってちゃんと見る。まだまだ見たい景色や風景というのはこの世界にはたくさんあります。これからもそんな機会を持っていきたいと思った1日でした。そんな時間っていうのは取れないし気軽に秘境に行けるような景気というか円安で大変ですけども、1度の人生、やっぱり「あそこも行った、ここも行った」っていうたくさんの思い出を作りたいものです。
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翌日はその奇岩だらけの中でトルコの友人によるファッションショーが開催されました。その舞台もすごいんですけども、そこで「背景として熱気球を飛ばすがクンは乗りたい?」と言われて即答して「うん」と言いました。カッパドキアは熱気球が有名で上空からの眺めが素晴らしいらしいのです。だからカッパドキアと熱気球というのはセットなんですよね。ところが当日はあいにくの天気。風速が12ノットを超えると飛行禁止命令が出るらしいのですが、その日はずっと22ノット。「気にしないから乗っけてくれ」って言ったんですけど「君が気にしなくても僕らが嫌だ」と言われて目の前にしながら乗ることはできませんでした。そのおかげでまた絶対戻ってくるぞ!っていう決意にもなったんですけど。そしてショーが終わったあとに、「ワイルドホース、野生の馬を見に行くか?」と誘われました。ぶっちゃけ僕も周りの友人もあまり乗り気ではありませんでした。車で1時間半かかるというし、そこまでして行って野生の馬を見る。乗るわけじゃないですからね。ただ、すごく熱心に誘ってくれるので、まあ行ったんですよ。ところが行ったら大間違いで、予想に反して素晴らしいものでした。まず開かれた荒野に連れてかれてそこで待っているとカウボーイのような男が馬に乗って現れて、「これから馬の群れをこちらに誘導するから川を渡った所で待機してくれ」と言われました。「はいはい、風も強いし、こんなところでどのくらい待ってりゃいいんだ」と、みなでぶつぶつ言いながらですね、まあ景色はいいねなんて言っていると、やがてそのカウボーイと犬に先導されながら馬の大群が現れました。その数100頭以上。そんな数の馬の群れっていうのを見たのは初めてでした。大地を走る馬が作る音、そして色んな所から聞こえる馬のいななき声。それが本当にすごいんですよ。聞いていると心が落ち着くというか、いつまでも聞いていたいと思える音楽のような。思わずボイスメモで録音しましたからね。後で聞き返したら風の音がすごくてほとんど聞こえなかったんですけども。「馬が近づいても動くな。ただ木になった気分で立っていろ」と指示されてつっ立っていると、馬の大群を自分たちの正面に持ってくるように誘導してくるんですよ。一気に向かってきて、でも、言われた通り俺は木だと思っていると、ぎりぎりのところで僕をよけながら馬が走っていく。何て言ったらいいんですかね、川の中の真ん中の岩みたいな気分なんですけど、その周りをずっと馬が何秒かかけて駆け抜けていくっていうのが、口にするのは難しいんですけども本当に素晴らしい体験でした。なんてったって辛辣なことを言っていた車のメンバーが帰りの1時間半、馬の話しかしませんでしたから。「あそこで馬に乗った」とか。夜は奇岩でできた崖に立つホテルでディナーがあり、そこで音楽をかけながら楽しい時を過ごしました。ちょっと歩いたところに奇岩をくり抜いた昔の住居があり、そこで持ち込んだワインを飲みながら夜景を眺めるのも最高でした。とにかくトルコは人も優しいし、ご飯は美味しいし、何より愛煙家が多くて町中のゴミ箱の上には灰皿が付いているんですよ。こんな良い所ないです。喫煙所がゼロっていう。まあこれも理由の1つなんですけども、これからもトルコにまた戻りたいなと思わせてくれる要因でした。ただ1つ嫌だったのが、帰りのイスタンブール行きの飛行機に乗る時に、そのトルコの友人の母親っていうのが、トルコ航空に口がきけるみたいで、僕らを待遇にしろって伝言しといてくれたらしいんですよ。で、カウンターでチェックインした時に、「あなたたちはVIPのラウンジに行け」っていきなり言われて、でもちっちゃい空港で絶対ないわけですよ、そんなラウンジなんて。「右の方に行け」って言うんで歩いてたら、突然警官が現れて「パスポート」って言われて、僕はもう1人の友人といたんですが、そのパスポートを取り上げられて、ついて来いっていきなり階段登らされて警察署の中みたいなところに入って、その応接室みたいなところで、「ここで座れ」って言うんですよ。正面にはトルコの大統領の写真と、なんか祭壇みたいのもあるし、「俺たち何かしたのかな」って言ってたら他のお客が入ってきて、「あー、やっとVIPラウンジに着いたわ」って。ここがラウンジなの?なんで警官がいきなり来て誘導するのって、そこがほんとに正しい場所だって分かるまで20分ぐらいかな、連れの友達はわりと神経質なイギリス人で、「大丈夫なのか?俺たちは何かしたのか?」って。「僕に聞かれても分かんないし、とりあえず誰か来るのを待とう」「5分経ったぞ。10分経ったぞ」。ここにはその飛行機の発着のあの掲示板も無いし誰もいない。それだけが引っかかる。それ以外は満点のトルコ旅でした。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


