映画『ベイビー・ブローカー

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先月開催された 第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、2冠を獲得!『ベイビー・ブローカー』は是枝裕和監督が監督・脚本・編集を担当し、韓国の俳優陣と作り上げた作品です。

出演しているのは『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ

(この作品で韓国人初のカンヌ最優秀男優賞を受賞!)

そして、IU名義でシンガーソングライターとして活躍しているイ・ジウン、『梨泰院クラス(イテウォンクラス)』のイ・ジュヨンなど。さらに、音楽は『イカゲーム』のチョン・ジェイルが担当しています。

『ベイビー・ブローカー』、『ブローカー』とは[仲介人]という意味。赤ちゃんの仲介人とは???

  • ストーリーをご紹介しましょう。

借金取りに悩まされながら細々とクリーニング屋を営むサンヒョン(ソン・ガンホが演じています)と〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く、本人も父母に捨てられた、児童養護施設出身のドンス。

実は、2人の裏の顔は、〈赤ちゃんポスト〉に預けられた赤ちゃんを横流し、いや、人身売買の『ベイビー・ブローカー』なのです。

ある日、〈赤ちゃんポスト〉に預けられた赤ちゃんをこっそり連れ去った2人。その赤ちゃんと一緒にメモが残されています。

『ウソン、ごめんね。必ず迎えに来るから。』

そのメモに対して、絶対来ないくせに、と悪態をつきますが、翌日。その赤ちゃん・ウソンのお母さんが思い直して自分の赤ちゃんを連れ戻すため、施設に来ます。

彼女の名前はソヨン。

そして、ソヨンは預けたはずの自分の赤ちゃんがいないことに気づき、通報しようとします。

2人はどうしようもなくなり、自分たちがソヨンの赤ちゃんを連れ去ったことを白状。

『この赤ちゃんを大事に育ててくれる人を探そうとしたんだ』

どうしようもない言い訳にソヨンは言葉を失いますが、

それなら自分も行く、と、自分が納得いく養父母を探して、ソヨンはサンヒョンとドンスと一緒に旅を始めます。

そんな映画、『ベイビー・ブローカー』。

圧倒的な貧富と男女間の格差に喘ぐ韓国社会の断面を描き、赤ちゃんの人身売買と言う重罪がモチーフの作品。

しかし、この企てにかかわる、社会の底辺で孤独と阻害に喘ぐ、中年男と若者、若く美しい女と少年が赤ちゃんと旅をする中で生まれる奇妙な絆が温かく築かれ、描かれていきます。

人身売買は悪魔の仕業、コウノトリの役を担うのは天使の計らい。究極の選択を迫られるブローカーのサヒョンを演じるソン・ガンホの人間味溢れる、飄々とした表情と台詞回しに静かに圧倒されます。さあ、赤ちゃんウソンの行き先は?!スクリーンでご確認を。

映画『ベイビー・ブローカー』は、T・ジョイPRINCE品川ほかで来週金曜日から公開です。お出かけの際は、感染防止対策、お願いします。そして、そのムビチケを3組6名さまにプレゼント!

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