20220415week.jpg

映画「カモン カモン

映画『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞に輝いた俳優、ホアキン・フェニックス主演の最新作。ジョーカーでのクレイジーさはまっっっっったく感じさせない、温かい作品です。

監督・脚本を手がけたのは『人生はビギナーズ』を手掛け、『20センチュリー・ウーマン』でアカデミー脚本賞にノミネートされたマイク・ミルズ。この作品は、自身の子どもをお風呂に入れているときに着想を得たそうです。

そして、この作品を送り出したのは『ムーンライト』『レディ・バード』『ミッド・サマー』などを手がけた映画制作会社、A24。ストーリーをご紹介しましょう。

主人公・ジョニーはニューヨークを拠点にアメリカ中で取材を行っているラジオジャーナリスト。彼がインタビューしているのは、子どもです。9歳から14歳までの子どもたちに、『自分たちが住む街について』『今の生活について』『世界について』、そして『未来について』訪ねて録音し、番組にしています。

そんなジョニーにはロサンゼルスに住む妹がいます。彼女には9歳になる息子がいますが、留守にする間、ジョニーが面倒を見ることになります。

甥の名前はジェシー。

ジョニーはジェシーにもインタビューをしようとしますが、ジェシーは録音機材の方に興味があるよう。2人は機材を持って街を散歩します。

子どものいないジョニーにとって、ジェシーと過ごす時間は子育ての難しさ、子どもと向き合うことの大切さを知ると共に、子どもといることで見える世界への驚きで満ちていきます。少し風変わりで謎多き発言が多いジェシーに、ジョニーはこう言います。

『もっと普通でいいだろ??』

するとジェシーは

『普通って何??』

ジェシーの言葉や行動。その奥に隠されているものとは?親子ほど歳の離れたジョニーとジェシーを結ぶ、"ある"ものとは??

そんな映画、『カモン カモン』。

子供は大人が躾ける対象という文化。子供は大人に「何故?」と聞き返すのも憚られる空気が一部支配する文化。その中に知らずに浸かりきっていることが多いかもしれない日本に住む私たちからは全く理解できないほど奔放なジェシーです。

しかし、その自由さに戸惑いつつ、きちんと子供の言葉からその思いを受け止めようと必死についていく伯父のジョニー。その様を見ながら、私はどれだけ子供の、そして人の声と思いにきちんと向き合えているのか、胸に手を当てざるを得ない思いでした。愛溢れる作品、ぜひご鑑賞を!

映画『カモン カモン』は、来週から公開です。

そして、きょうは、この映画のムビチケを3組6名さまにプレゼント!

  • プレゼントご希望の方は、お名前、おところ、電話番号、「キーワード」をご入力の上、ご応募ください

プレゼントに応募する