映画「ヴォイス・オブ・ラブ」 

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圧倒的な存在感と歌声。そして、ずば抜けた歌唱力で聴く人を次々と虜にし、世界中で今なお愛される、カナダを代表するシンガー、セリーヌ・ディオン。そのセリーヌの半生を元に、フランスの大スター、ヴァレリー・ルメルシエが、監督、脚本、主演で世に出した作品、物語が公開!

セリーヌ・ディオン

もちろん知っている、という方も名前だけならという方も、今一度どんなアーティストなのか輝かしい功績をおさらいしてみましょう。

アルバム『FALLING INTO YOU』での最優秀アルバム賞を始めグラミー賞を5度、受賞。1997年に公開された映画『タイタニック』の主題歌となった「My Heart Will Go On」の大ヒットにより、英語圏・フランス語圏だけではなくもはや知らない人はいないのでは?というほど、世界的シンガーに。音楽史の中でも、もっとも売れたアーティストの1人、とも言われるシンガーです。この作品は、そんなセリーヌ・ディオンの半生から生まれた物語、ということで、主人公セリーヌの名前もアリーヌになっていたり、事実とフィクションが織り混ざった作品となっていますが、セリーヌ・ディオンの今でも胸を打つ歌の数々は、フランスのシンガー、ヴィクトリア・シオが見事に歌い上げスクリーンで堪能することができます。

ストーリーをご紹介しましょう。

舞台はカナダ、ケベック州のモントリオール郊外の田舎町。14人兄弟の末っ子として生まれたアリーヌは幼い頃から歌で人を惹きつけ、その才能を信じた家族と一緒にレコード会社にデモテープを送ります。しかし、音源を聞いたなら絶対に連絡があるはずなのに家の電話は一向に鳴りません。しびれを切らし、レコード会社電話をしてみると案の定、「これから聞く」と返事が。

しかし!!!電話を切ってしばらくすると、電話が鳴ります。『アリーヌと会えませんか?この後、すぐに!』アリーヌの持つ特別な何かにいち早く反応したのはプロデューサーのギィ=クロード。彼はアリーヌの可能性に人生を賭け、アリーヌを12歳でデビューさせます。それは、アリーヌが歌姫になる第一歩であり、アリーヌを見出したギィ=クロードとの愛の物語の始まりでもありました。

正式な自伝映画ですと当然、事実や史実を忠実に再現する必要がありますが、これはいわばセリーヌ・ディオンの半生にインスパイヤ/触発された作品。もっとエンタメ性を高められる自由があるのです。

ロマンス、コメディ、ファミリードラマと、心温まる要素満載で心底楽しめる作品です。セリーヌの魔法のようなステージ、これはまさに圧巻の完全再現、このパートだけでも見る価値ありです!   

映画『ヴォイス・オブ・ラブ』は、現在、公開中です。