もし、記憶をさかのぼることができたら、あなたはどうしますか?あの頃に戻りたいと、願ってしまいませんか?
これは記憶に潜入する物語。
主演は、ヒュー・ジャックマン。
製作は、『インセプション』や『テネット』などを手がけた監督、クリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーラン。
~ジョナサンは『ダークナイト』や『インターステラー』の脚本を手がけたクリストファー・ノーランのブレインとも言われる人物です。
さらに、この作品で映画初監督を務めたのはそのジョナサン・ノーランのクリエイティブパートナーで妻、世界で大人気のドラマ『ウェストワールド』(アマゾンプライムで観られます)でも、その手腕を発揮したリサ・ジョイ。
- ストーリーをご紹介しましょう。
街が海に沈んだ世界。近未来のマイアミです。レミニセンス・エージェントとして働いている男、ニック。(ヒュー・ジャックマンが演じています)
レミニセンス・エージェントとは専用の機械に対象の人物を寝かせ、自分の声で彼らを誘導。その誘導によって浮かび上がる記憶を映像として映し出したり、保存したりすることができる人のこと。
過去の幸せな時間に 浸り続けたく 通い続ける人も多くそんな人たちの手助けをしています。
でも、この記憶の潜入にはルールがあります。
- 潜入できる記憶は、対象者が五感で体験した世界すべて。
- 同じ記憶に何度も入ると、対象者は記憶に呑み込まれ、現実に戻れなくなる。
- 事実と異なるものを植え付けると、
対象者は脳に異常をきたす。つまり、誘導を慎重に行わないと対象者が大変なことになってしまうのです。
そんなある日。ニックの元に 検察から仕事の依頼が来ます。その依頼とは、新興勢力のギャング組織の男が溺死の状態で発見されたため、 彼の記憶に潜入し、 ギャングの正体と目的を探ってほしい、というもの。その男の記憶に潜入すると、 鍵を握ると思われる女性・メイが浮上します。 彼女はいろんな記憶に登場しますが、"現実のメイは、追っても追ってもどこにいるのかわからず、行方不明の状態。
『メイはどこだ?!!』
メイを探すため、膨大で迷路のような記憶に潜入することになり、翻弄されるニック。『何かがおかしい。』ニックはメイを追っているうちに複雑に絡み合った出来事に、足元をからめ取られていきます。
そんな映画、『レミニセンス』。
メイを追って、ニックはどこにたどり着くのか。その記憶は本物?落とし穴はないのか?罠はないのか?ニックがたどる結末、その目で見届けてください。アメリカの'40年代を彩った作品群~舞台が都会で、陰影を強調した映像、悪事の匂いが濃く、男と女の心が絡み合いながら歩むダークなトーンのストーリー、まさにフィルム・ノワールへのオマージュが色濃い作品です。
監督のリサ・ジョイの義理の母が夫を無くした際に語った、「人生では2度大切な人を失うの。実際の死と、そして大切な思い出もいずれ失われるの」この言葉にインスピレーションを感じたそうです。
記憶、、、、摩訶不思議なものです、
思い出したくも忘れられない、
忘れようとしても思い出せない。
その矛盾の狭間から何かが見えてくる作品かもしれません。
映画『レミニセンス』は、T・ジョイPRINCE品川ほかで今日から公開です。
お出かけの際は、感染防止対策、お願いします。