「ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている」

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Apple TV+ではすでに配信されている作品。日本では今日から劇場公開がスタートします。デビュー前からのビリー・アイリッシュを追ったドキュメンタリーです。

ビリー・アイリッシュ。

2001年生まれ、現在・19歳。

2019年にリリースされたビリーのデビューアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』は世界18の国と地域でナンバーワン!

グラミー賞では史上最年少の18歳で 主要4部門を含む5冠を獲得!!

さらに、翌年のグラミー賞でも受賞し、最年少19歳で『Record of the year』を2年連続受賞のアーティストになりました。

また、2019年に発表されたアメリカ、ビルボードの年間アルバムチャートでも史上最年少で1位になり、今、BGMにもなっているこの『bad guy』は全米のシングルチャートで1位を獲得。

次々と偉業を成し遂げ、記録を塗り替えたビリー・アイリッシュ。その道のりをカメラが追います。例えば、どんな映像が見られるかというと、ベッドルームで曲作りをしているとは聞いていましたが本当に、自宅のベッドで、兄・フィニアスと一緒に曲作りをしているんですね。(お兄ちゃんとの関係が、仲良くて、いいんです)

・ジャスティン・ビーバーに憧れすぎて、いかにジャスティンのことを好きかを説明するビリー。そして、実は、ジャスティンも出てきます。さらに、音楽にひたむきに向き合うビリーの姿。ライブへの妥協なき姿勢。 ビリー、足を痛めて、満足にパフォーマンスできない時期もありました。

また、プライベートな面では、恋人との出会い、恋の盛り上がり、そして、すれ違い。1人の人間としてのビリーがそこには映し出されていくんですが、デビューして、彼女を取り巻く状況が大きく変わります。ただ彼女を一目見たくて追いかけてくる人、誰だか よくわからない関係者。ビリーは、成功を喜んでいたのも束の間、精神的な苦痛に悩まされる日々を過ごします。そして、恋も壁にぶつかり。そんなビリーを支える家族。ご両親も素晴らしいサポートをしていることがわかります。というように、ビリーの歩みをたどる作品、それが、『ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている』。なぜここまでカメラを信頼できたのか?カビラ謎でした。ここまでオープンに、自分の恋愛状況、情けない自分まで赤裸々にドキュメントされて良いのか。これは歴史を作る、それも意図的な大袈裟な演出でなく、学校に通ったことない、音楽で自己表現することに幼少の頃から賭けてきた自分の成長や変化をとらえ、自分のファン、いや、自分自身の延長線上にいる若い世代にその個人史の証人になって欲しかったとまで思えるドキュメントです。ポップカルチャーで表現する人はファンが納得する表現に留めておけば良い。

そう、有名になる、

成功するにはプロやその道の重鎮に頼ればいい。そんな考え方が恥ずかしくなるほどビリーは真摯に生きている様がここにあります。逆に、そのオープンな性格がなせる自分に科す重圧、その純粋さに圧倒されます。世界を魅了してやまないシンガー・ソングライター、ビリー・アイリッシュ。この作品を見ればスーパースターとしてだけじゃない、1人の人間としてのビリー・アイリッシュの一面に触れることができます。

そして、きっと、彼女の音楽をもっと知りたくなるはず。映画『ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている』は、T・ジョイPRINCE品川ほかで、今日から公開です。

(お出かけの際は、感染防止対策、お願いします。)