今週は、第93回アカデミー賞で、脚色賞と助演女優賞にノミネート!現在、Amazon Prime Videoで配信中の、この作品です。

「続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」

2006年に公開された「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」の続編として作られた作品。社会風刺コメディと言われ、とにかくめちゃくちゃな設定、ストーリーなんですが...。

なんと、アカデミー賞ノミネートだけでなく、ゴールデングローブ賞ではコメディ/ミュージカル部門で作品賞を受賞!!!映画ファンの間でも注目を集めている作品です。

主演 制作 脚本、はサシャ・バロン・コーエン。(アリスインワンダーランドやレミゼラブルにも出演していましたし、直近では、「シカゴ7裁判」でアカデミー賞の助演男優賞候補!!その実力は高く評価されています)そして、「続ボラット」で彼の娘役を演じ、アカデミー賞 助演女優賞にノミネートされたのは、ブルガリアからオーディションで抜擢、初アメリカ映画出演~マリア・バカローバです。

ストーリーをご紹介しましょう。

カザフスタンのジャーナリストであるボラット。(サシャ・バロン・コーエンが演じています。)彼は以前、アメリカ文化をリポートする番組制作のため、アメリカを訪問。その時の仕事が祖国に恥をかかせた、ということで、強制収容所に14年間も収監されていました。そんなボラットがある日、外に出されます。ボラットを呼んだのは、カザフスタン大統領。彼は、カザフスタンが トランプがアメリカの大統領に就任してからアメリカ政府に相手にされず困り果て、文化大臣であるサルのジョニーを貢いでトランプ大統領の気を引くことを思いつきます。(この作品の中ではまだトランプが大統領です。)

ボラットはカザフスタン大統領からジョニーを届ける任務を受け、アメリカに立つ前に娘のトゥーターに会いに行きます。

すると、『パパ、私も一緒に連れて行って。お願い。』ボラットはその願いをかわし、アメリカへ。

しかし!!!

ジョニーがいるはずの檻がボラットの元に届くと、中から出てきたのはなんと、娘、トゥーター。中にはぐったりしたジョニーの姿が!貢物がなくなってしまったボラットは あわてます。

が!!!

『いま、娘も一緒にアメリカにいる...、そうだ。』

ボラットはとんでもないことを思いつきます。猿はいなくなってしまいましたが、さらに特別なものを貢物にすれば母国大統領は大喜びするだろう!

その旅をドキュメンタリーにするんだ!

ヤバすぎます。しかし、実際に共和党大統領選挙集会に突撃したり、時のトランプ大統領の弁護士、元NY州知事のルディ・ジュリアーニ氏にインタビューの触れ込みでホテルベッドルームで絡んだり、とリアルにヤバイ世界で大暴れで大騒動。カザフスタンでこの作品の中で描かれる、とんでもない性差別の世界が展開しているはずはないのですが、各地で父のボラットが繰り広げるありえない女性蔑視の行動、陰謀説のダダ漏れ。白人至上主義者と盛り上がるシーンはアメリカの欺瞞の世界を徹底的にパロディーします。

しかし、やめとけ!連続のシーン。

警察沙汰上等!強力な弁護士チームのバックアップもあり、このモキュメンタリー映画(フィクションxドキュメンタリー)は製作されたそうです。

第93回アカデミー賞で、脚色賞(続編なので脚色)と助演女優賞にノミネート!映画『続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』は、Amazon Prime Videoで配信中です。