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子供が3人、孫が22人、ひ孫が52人もいる94歳のおばあちゃん。彼女が頑張っているのは、、、小学校の勉強です。 どういうことでしょう??

これは実在の人物を追ったドキュメンタリー。ストーリーをご紹介しましょう。

舞台は、アフリカ大陸のケニア共和国

その小さな村で多くの家族と暮らす プリシラ・ステナイ94歳のおばあちゃんです。

長年、助産師として働いてきた彼女は地元の言葉で「おばあちゃん」を意味する【ゴゴ】の愛称で村の人から慕われています。

そんなゴゴは、ある日、女の子のひ孫たちが学校に通っていないことに気がつきます。かつてゴゴは、自分が。学校よりも家の手伝い、勉強よりも牛の世話を優先させられ勉学に励むことができなかったこともあり、学校に通うこと、勉強することの大切さを身にしみて実感しています。なんとかひ孫たちを学校に通わせることはできないだろうか...考えるゴゴにこんなアイディアが浮かびます。そうだ、自分も学校に通おう!!

それからゴゴは、家族や周囲、学校を説得。自分も ひ孫たちとともに 小学校に通い始めます。クラスメイトと寄宿舎で暮らし、同じ授業を受ける。耳が遠くなり、目も見えづらくなってしまい、授業も なかなか 頭に入ってきません。でも、毎日新しい発見があり、学ぶ楽しさや新鮮な気持ちを取り戻していきます。

そんなゴゴの目標は、小学校の卒業試験に合格すること自分のひ孫や 先生たちに 励まされながら勉強を続け、ゴゴは、いよいよ試験の日を迎えます。映画 「GOGO(ゴゴ)94歳の小学生」。監督のパスカル・プリッソンさんのコメントが届きました。実際に、ゴゴや彼女の家族と会ったパスカルさんの目にゴゴたちはどんな風に映っていたんでしょうか?

Gogoは大家族で、子どもたちはみんな、おばあちゃんが学校に行くと決心したことがすごく自慢でした。まず、Gogoは村の有名人、地域の重要人物になったし、そして、このGogoの行動によるメッセージのおかげで、ものすごくたくさんの女の子たちが学校に行くことになったんです。だから、子どもたちは、Gogoが学校に行ったのをとても誇りに思っています。最初は、90歳で学校に行くなんて無理、行ったってなんにもならない、と言われたけれど、Gogoは、「そんなことない、私は学校に行って字が書けるようになる。 そして、この歳でも、なんだって出来るんだ、っていうのを見せたいの。」と言ったんです。

何かを始めるのに、歳は関係ない。まずは自分が行動して、その姿をひ孫たちに見せる。ゴゴが自分のひ孫たちに伝えたメッセージはきっと私たちにも力を与えてくれるはずです。

特に学生のみなさん、そして学校関係者のみなさん、今年は、オンラインの授業になるなど難しかったことも多かったと思います。でも、こんな状況だからこそ、学びの機会の大切さ、あらためて考える年にもなりました。一年の終わりに、この作品、いかがでしょう?

映画「GOGO(ゴゴ)94歳の小学生」は、今日から公開です。