映画 「幸せへのまわり道」

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トム・ハンクスが、アメリカでは誰もが知る子供向け番組の司会者、フレッド・ロジャースを演じた、実話に基づく物語。

この映画で、トム・ハンクスは第92回アカデミー賞、助演男優賞にノミネートされました。

ストーリーをご紹介しましょう。

新聞記者として成功し、妻と生まれたばかりの子供と暮らしているロイド。彼は、姉の結婚式で、家庭をかえりみず、家族を捨てた父と再会します。

今でも父のことを許せないロイドは、結婚式のあいだに父と喧嘩をしてしまい、2人とも怪我をしてしまいます。

その数日後。

ロイドは仕事で人気子供向け番組の司会者であるフレッド・ロジャース(トム・ハンクスが演じています)を取材することになります。ロイドはなかなか辛口な記事を書くことから、ロイドの取材を断る人もいる中、フレッドはロイドの取材を快諾。

取材の日、フレッドは、ロイドを見るなり彼が抱えている問題を見抜き取材をするはずのロイドがフレッドから様々な質問をされる形に。もちろん、ロイドの怪我についても聞いてきます。取材はなかなか進まず、さらに、触れられたくない部分に迫ってくる。ロイドはフレッドの取材を打ち切ります。

しかし、フレッドの 人を惹きつける不思議な魅力に ロイドも魅せられ、ロイドとフレッドは 取材だけでなく、公私ともに関係を深めていくことに。

フレッドとのやりとりの中でロイドが気づき・見つけた本当に大切なものとは。

そんな映画 『幸せへのまわり道』。

この作品の監督、マリエル・ヘラーのコメントが届きました。

トム・ハンクスの人柄は出るでしょうが、コントのような作品にはしたくありませんでした。トム・ハンクスはすごく魅力的な人です。来るとすぐにわかります。みんなに話しかけて、声も大きく響きますし、存在感があるけど決して気まずくさせません。冗談を言ってみんなを和ませます。逆に、フレッドは物静かで、沈黙も気にしません。相手を気まずくさせても平気。じっと見つめて動かないんです。

トム・ハンクス自身とは、全く違うキャラクターなんですね。フレッドは、物静かだった。トム・ハンクスは、『一番難しかったことはテンポを落とすことでした。』ともコメントしています。

自分の感情としっかり向き合うこと。人に誠実であること。様々なことを考えるきっかけになる作品です。ぜひ、大切な人と一緒にご覧ください。

映画『幸せへのまわり道』は、今日から公開されます。